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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第八十八話 爵位の授与式

「はあ、緊張する」

「ユウキ、元気出す」

「戦闘の方が怖いですよ」

「わらわは何でもいいのじゃがのう」

「私も参加できるなんて嬉しいですわ」

「わたくしも応援しますわ! 補助魔法でも掛けましょうか?」

「私はこういうの慣れてる」


 ルル、クリス、カゲ、アリア、エメリア、カレイナがそばにいてくれている。

 神聖の森から転移魔法で迎えに行ったのだ。

 皆も舞踏会に出席するらしい。


「じゃあ行ってくるよ」

『行ってらっしゃい』


 皆の声を聞きながら王宮の部屋を後にする。

 案内してくれている女騎士の人と話しながら歩く。

「とてもお似合いですよ」

「いえいえ、服に着られている感じがします」


 この人は王様たちが神聖の森に来た時にいた人だな。

 はあ、着いちゃったよ。謁見の間に。

「では失礼のないようにお願いします」

「勿論だ」


 女騎士の人は扉を開ける。

 うわあ、謁見の間には紅いカーペットが敷かれていて、金色の壁に囲まれている。

 しかも今も配信中なんだよね。

 シタラテレビで放映中なので、俺の視点以外のスマホのカメラが宙に浮いている。


 奥にはレオンハルト陛下が玉座の間に座っている。

 左右の壁には貴族服を纏った貴族たちが俺に目を向けていた。

 あ、グラリア伯爵やビルク伯爵がいるし、マーマリア侯爵が俺にウィンクしてくる。

 マーマリア侯爵はコメント欄で昔いた西の領地を治める侯爵だ。


 オーガス子爵やグングニル男爵もいるな。

 レオンハルト陛下の隣にはイリス第一王女もいるなあ。

 ダック侯爵はいつも通り不愛想な顔してるよ。


 さあ、礼儀作法通りにするぞ。


 四歩進んで、片膝を赤いカーペットについて、視線は上げない。

「面を上げよ」

 レオンハルト陛下はコメントや神聖の森にいる時は駄々をこねている大きい子供みたいな感じだったけど今は貫禄たっぷりだな。

 俺は視線をレオンハルト陛下に向ける。


「ふむ、グレートモスの糸から紡いだユウキ殿の貴族服はよく似合っているぞ」

「ユウキさんからは、レッドドラゴンのオーラや今まで経験してきたものがにじみ出て不思議な貫録を感じますね」

「ありがたき幸せ」


 レオンハルト陛下とカンカール宰相から嬉しい言葉をもらう。

「ユウキ殿は、古の賢者の再来であり、食文化や神聖の森に開拓を進めておる。それにどこぞの腐った貴族共たちを捕らえる手助けも行った」

「この功績をもとに爵位を与えます」


「ユウキ・シタラに伯爵の爵位を授与する!」

「流石、ユウキ殿ね」

「おらより、爵位が上なんだなあ」

「そんなことより今のユウキ殿と戦ってみたいのう」


 マーマリア侯爵とオーガス子爵とグングニル男爵がひそひそと話しているのが聞こえる。

「陛下! 平民にいきなり伯爵の爵位を授けるとは、流石に前例がないのでは?」

 お、丸眼鏡をかけたインテリ貴族がレオンハルト陛下に意見を言っている。

 いいぞ! もっと言え!


「古の賢者コウダイ様の再来であり、王都でも著しい功績を上げておる。本当ならば侯爵まで上げてもよかったのだぞ?」

「グ! わかりました。陛下の心のままに」

 何で引き下がるんだよ! 俺、そんなにすごい事してないよ!

 っていうか、一気に伯爵まで上がるなんて俺聞いてない!


 ダック侯爵とカンカール宰相は秘密だって言って教えてくれなかったんだ。

「ドナルド公爵の治めていた領地も与えるつもりだったが、神聖の森の開発が忙しそうなので今回は保留とする」

 ど、どういうこと? レオンハルト陛下⁉


「ドナルド公爵の治めていた領地は二年後にユウキ・シタラ伯爵の領地となる。それまでに神聖の森の開拓を進めることじゃ。良いな?」

「は、はい……」


 な、何でこうなった。俺はどこで間違ったんだ!

 教えてくれ! マリア様!

『フフフ、当然の結果ですよ』


 後は開拓に必要な金として大白金貨百枚を渡される。

 ちょっともらいすぎじゃない?

 これで所持金は二十億円になった。


「エルグランド王国に仕える貴族として、それにふさわしい振る舞いを身に着け、民に平穏をもたらすこと! 良いな!」

「はい」

「それでは授与式を終える」


 俺は真っ白に燃え尽きた顔で、謁見の間を後にした。

 俺は女騎士の人に案内されて、ルル達の待つ部屋に戻る。


「ユウキ! どうだった?」

「な、なんか伯爵になった」

「わらわはピンと来ぬがすごいのか?」


 貴族の爵位は、名誉騎士、騎士爵、準男爵、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵、王族というのが俺の認識だ。間違っていたらごめんな。

 だから一気に五層もの昇級をしたことになる。


 それをルルとカゲに説明する。

「ほ~! まあユウキなら当然と言ったところじゃの」

「ユウキ様って呼んだ方がいい?」

「それだけはやめてくれ。公の場以外ではね」


 アリア、カレイナ、エメリア、クリスが貴族服の俺に飛びついてくる。

「皆、この後舞踏会があるんだから、ダメだぞ」

「フフフ、その後の大運動会が楽しみですわ」


 エメリアがいつになく悪い顔をしている。

 ああ、イリス第一王女も来そうだな。

 神聖の森に逃げたいけど皆がとても怒りそうだ。


「皆さん、舞踏会の準備ができました」

「はあ……」

「さあ行きましょう」


 クリスの号令で俺は女性陣を引き連れてダンスホールに向かう。

 ダンスはちゃんと踊れるかな。


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


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