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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第八十五話 シタラテレビ、始動

 俺たちはスラムの住人や身寄りのない子供たちにどんな仕事をするか説明する。

「君たちにはこのスマホを渡す。街の取材を行ってほしい」

「しゅざいって何ですか?」

 

 代表してガンドが聞いてくる。

 困惑するスラムの住人達と俺の橋渡しをしてくれる賢い子だ。

「例えば、美味しいパン屋さんがあるとする。そこの店主さんに許可を得てからどんな思いでパンを作っているか聞いたり、美味しいパンを実際に買って食べたりして、どんな風に美味しいのか伝えるんだ」

「俺達、お腹空いてるから何でもおいしく感じるよ?」

「ハハハ。最初はそれでいいよ」


 次にスラムの住人のまとめ役をしていた、ブルドさんに話を振る。

「奴隷売買の現場を知っていますか?」

「おう、王都の西区のスラムのさらに奥に奴隷たちの売買をする建物がある」

「それは奴隷商人の屋敷ではなく?」

「そこよりも奥だ」


 ふむ、流石はスラムの住人。裏の情報を知っているな。

「そこをスマホで取引している現場をスマホで中継します」

「なるほどな。そっちは子供に任せられないから俺たち大人がやるわけだ」


「そうです。護衛はルル、カゲ頼めるか?」

「勿論」

「わらわとルルに任せるんじゃ」


 奴隷売買は毎週二日開催されているそうだ。

 丁度今日はその日らしい。

「うーん、奴隷商人が一人捕まって警戒しているかもな」

「そうですね。できればドナルド公爵を奴隷売買の現場に引っ張り出したいですわ」


「あたしが居るならドナルド公爵も出てくるんじゃない?」

「僭越ながら協力しましょうか?」


 ハイエルフのイルスと奴隷商人が進み出てくる。

 奴隷商人は捜査に協力することを条件にラーク男爵家に居てもらっている。

「イルス様はドナルド公爵に売ることが確定していました。イルス様を再度捕らえたと情報を流して利用するのです」

「あたしはユウキ様に救われた恩返しになるなら何でもする」


 その気持ちは嬉しいが……大丈夫か?

「奴隷の首輪に似たものをつければ大丈夫でしょう」

「ふむ。そうするか」


 狼獣人のマニマニと神狼族のルカにも協力してもらい、再度奴隷の格好をしてもらう。

 その後をスラムの住人のブルドさんと複数の取材クルーがつける。

 ちなみにこの様子は配信していない。


 まあ、昨日の様子も配信はしていたが、ドナルド公爵派は見れていないだろう。

 マリア様の情報管理能力に感謝だ。

 闇ギルドも結局配信を見れていないらしいからな。


「それでは準備ができたので行きましょう」

「あたしだけじゃなくてマニマニとルカもいいの?」

「同じ牢屋で助け合ってきたじゃないか」

「ドナルド公爵を捕まえるためなら協力する」


 奴隷商人とブルドさんと複数のクルーはスマホを持つ。

「わらわの影に隠れて移動するのじゃ」

「おお、そんな便利な能力があるのか」


 俺は目立つので同行しないことになった。

 カゲの影に皆が入ったところでスラムの奥の奴隷売買の現場に向かう。

 頑張ってくれよ。


 さあ、配信の皆に手伝ってもらって、奴隷にハイエルフがいることを喧伝してもらうか。



 ** カゲ視点



 わらわは影の中に全員を入れて、スラム街を進む。

 住人達はほぼ助けたので、誰もおらんのう。

「カゲ様、そこを左です」

「ふむ」

「次は右を曲がって……着きました」


 ここで奴隷商人とハイエルフのイルスと狼獣人のマニマニと神狼族のルカを影から出す。


 着いたようじゃの。

 見た目はボロボロに崩れた木造の家だ。

 中に入って、怪しい金属製の扉を叩く奴隷商人。


 わらわはここで影に潜む係になるのう。

「緊張してきた」

「私たちに取材ができるでしょうか」

「大丈夫。スマホは勝手に浮くから、バレない様にすれば撮影できる」

「わらわに任せるのじゃ」


 スラムのまとめ役のブルドと二人の取材クルーがこわばった顔をしておる。


「何の用だい?」

「月の涙を取ってきました」

「何個だい?」

「三個です」

「通れ」


 地上では、奴隷商人が合言葉を言って、イルスたちを引き連れて、更にスラム街の奥に向かっていた。


「最近、スラムの住人が急にいなくなったんだが、何か知らないか?」

「いえ、何も」

「そうかい」


 欠伸をしながら、通れとハンドサインを示した。

 イルスたちを見る目がとても下品じゃのう。

 奴隷商人とイルスたちは奥に進む。

 着いたのじゃ。


 倉庫のような所に奴隷たちが集まっておる。

 わらわは影からブルドと取材クルーを出して物影からスマホを浮遊させる。

 むっ。豪勢な馬車が数台止まっておる。


 あの紋章は……ドナルド公爵家の家紋じゃのう。

「ブルド、皆もあの馬車を撮っておくのじゃ」

「分かった!」


 しっかりと証拠は取ったのじゃ。

 後は本人を至近距離で撮れば終いじゃのう。

 ちなみにユウキの配信は一旦終わっていて、こちらの配信が今は異世界配信と現代地球とやらの配信に載っておるのう。


「カゲ、他の奴隷も救いたい」

「そうじゃのう。奴隷の競りが始まった所で動くかのう」

 さあ、ドナルド公爵に引導を渡してやるのじゃ。



小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


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