表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/100

第八十一話 太陽結界

黄金の意思ッ!


「ひい!」

「早くしなさい。ユウキの雷でビリビリされながら歩きたいの?」

 クリスが奴隷商人を俺の代わりに脅してくれる。

 悪役は俺がやればいいのに、率先してやってくれるいい女だ。


 奴隷商人を歩かせて屋敷を歩く。

 いつになったら仕掛けてくるんだ? 

 いや待てよ。


 俺は霊体という者がどういうものか考えていなかった。

 電磁支配・改によって強烈な磁場を作り出す。

 霊体は電気信号やプラズマのようなものだと仮定すると、強力な磁場を作り出すことが可能ではないか?


「電子の檻」

 俺は強烈な磁場を作り出し、敵意のする空間に磁場の檻を発生させた。

「ユウキ⁉」

「あそこにアングラがいる」

『ぐおおおおお! おめえ! 何で分かった!』

 

 何もない空間から声が鳴り響く。

 俺は気にせず、磁場の檻を狭めていく。

『クソォ!』


 何もない空間が発光し、半透明の霊体が見えてきた。

「本当にアングラだ!」

 アングラは磁場の檻を抜け出して、俺の方に向かってくる。


『ユウキ⁉』

 皆の声がハモる。

 俺は手を出して、ある死体を出す。


「お前達の差し金になった死体だよ」

『クソッ!』


 俺が出した死体は王都に来る前に服毒自殺して死んだ暗殺者の一人だ。

 アングラは焦っていたのか、死体の中に入る。その間一秒。

 そして俺の手から飛びのく。


「わざわざ、体を用意してくれてご苦労なこったなあ!」

 肩や首をひねり、体をなじませているアングラ。


「やっと実体化したか」

「ったく、あの檻は焦ったぜ」

 どうやらダメージは蓄積していたようだ。


 体が勝手に焼き焦げていく。

「私とカゲで!」

 ルルとカゲが向かっていこうとするが……。


「待った。俺がやる」

「なんで?」

「こいつは俺しか殺せない」

「正解だよ」


 アングラは得意げに話し始める。

「俺のスキル『憑依』は別に元の人間を殺しても死なない。だがユウキ、お前の魔力だけは別だ。忌々しいことに金色の魔力は俺にダメージを与えやがる」

「そういう事だ」

 

 ルル達は不安そうな顔つきで見守る。

「ユウキ、負けないで!」

 奴隷商人は俺の纏っているオーラに泡を吹いている。

「一発だ」

「何?」

「一発で終わる」


 俺はイメージする、金色の魔力を自分の体に向けて、渦のようにして引きこむ。

「な、何だこの圧力は!」

 その上に緋色の魔力をコーティングして太陽のようなオーラを纏う。


「太陽結界」


 全身に金色の魔力を纏っているだけで俺は雷足をかけている状態と一緒になる。

「ちぃっ!」


 アングラはまた肉体を捨てて、ラルクの方に行こうとする。

 だがその時にコンマ一秒はかかるだろう。

 アングラが暗殺者の死体に入った時もそれくらいだった。


 ――怒りの太陽を纏いし、黄金は『亡霊』を焼き殺す。

 雷鳴が轟き、視界がぶれて、一瞬で暗殺者を捕らえる。

 金色と緋色の魔力が俺に囁く。悪を燃やせ、不条理を越えろ。

 太陽結界は中身のアングラに強大な電圧と太陽フレアのような熱を浴びせる。


 燃えろ、全ての罪を黄金で塗りつぶせ。

 この『亡霊』にどれだけの人が苦しめられてきただろう。

 ただの商人だったマイルズもどうなったかわからない。

 だから……燃やし尽くす。


「ぐわあああああ! やめろおおおおおおおおおお!」

「うるさい、太陽結界で消えろ」

「クソがああああ!」


 太陽フレアに飲み込まれたかのような『亡霊』のアングラは太陽に焼かれて、消えていく。周囲には焦げた匂いすら残らない。熱と光だけが場を支配する。

「やった! 悪者を倒した!」

「ユウキ、流石わらわの番じゃ!」

「ご主人様……昔は戦えなかったのに、こんなにご立派になって……グスッ」


 少年のラルクは、ぴょんぴょんと跳び、カゲは目をハートにさせている。 

 フランシスさんは感慨深い事を言ってくれるな。


 コメント欄は太陽結界に度肝を抜かれていた。


「すげえ。昔はヒモ男だったのに、今はそこら辺の勇者より強いんじゃないか?」

「太陽結界か。マジでかっこいい技だな」

「ユウキさんのオーラがすごすぎる! 死体を出してアングラにあえて憑依させたのも計算のうちだったのね」


 三つ目のコメントは「暁の火」のオレンさんじゃん。

 俺はカメラ目線でイケメンスマイルを作る。

「オレンさん、元気にしてるか? また会いたいな」

「ああ、情を交わした相手がこんなにかっこよくなってる。私、もう死んでもいいかも」


 オレンさん向けにコメントすると魂の抜けたオレンさんのコメントが返ってくる。

 太陽結界を消すと、ルル達が飛びついてくる。

「ユウキ、もう。かっこよすぎ!」

「わらわの番は世界一じゃのう」

「ユウキ、オレンさんはいいけど私たちの事も見て!」


 三人とも俺に抱き着いてくる。

 奴隷商人はなんか灰のような顔色になっていた。

「俺、とんでもない人にスリしちゃったんだな」

 

 ラルクはぽつりとつぶやいた。

 奴隷商人は従順になったようで、自分から屋敷の中を案内する。

 地下室に行くと、むわっとした匂いがする。

 アンモニア臭もこもっていて結構きつい。


「ううう」

 鼻の良い獣人族にはきついだろうな。

 牢屋には女の子と獣人族の女二人とアナリザ様よりも耳が長いエルフの様な人がいた。


「お兄ちゃん!」

「アニヤ!」


 俺は部屋の中に生活魔法の「クリーン」を掛けてあげる。

 四人は俺の方を見上げて、ハッとする。

『ユウキさんだ!』


 どうやらまたリスナーらしい。


小説をいつも読んで頂きありがとうございます。面白かった、また読みたいという方は高評価やブックマークをお願いします。作者の励みになります\( 'ω')/


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を★★★★★にしてくださると作者が大変喜んで更新頻度が増えるかもしれません。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ