第八十話 奴隷商人の屋敷を捜査
第八十話まで来ました~。嬉し~
「ここは奴隷商人の館なんだ」
「つまりラルクの妹は奴隷になってるのか?」
「そうだ」
エルグランド王国では奴隷売買は違法だ。
つまり大義名分はこちらにある。
「行くぞ、ルル、クリス、カゲ」
『はい』
俺たちは倒れている門番を縄で縛ってから、奴隷商人の屋敷に踏み込む。
中は趣味の悪いギラギラとした調度品や派手な壺が多かった。
一階を歩いていると、ガラの悪いゴロツキ達が出てくる。
「何だあ、おめえら! って配信者のユウキじゃねえか!」
「いつも女を侍らせやがって!」
「ぶっ殺してやる!」
こいつらは俺のアンチってことになるのかな。
罪悪感もなく倒せるな。
「遅い」
ルルが目にも止まらぬ速さで、回し蹴りを放ち、吹き飛ばす。
カゲはあえてゆっくり歩き、殴りかかってきたところをカウンターで手刀を入れる。
意外なことにクリスも三人目のゴロツキの股を蹴り上げて、悶絶させていた。
「余裕」
「あくびが出るのう」
「最近格闘術を学んでいたので余裕です」
「私もご主人様に良いところを見せたかった」
ルル、カゲはともかくクリスは格闘術というか何というか。
フランシスさんも戦えるんだろうけど、まあそれは置いておいて。
「女なのに、強いんだな……」
「人を見かけで判断するなよ。綺麗な薔薇には棘があるんだ」
「ばら?」
ラルクは俺の言葉に首を傾げている。
むっ、感知のネックレスに反応あり。
俺の感覚ではラルクの近くに何かの敵意が漂っているな。
「何か良くない感覚があるのう」
カゲもわかるか。だがここは泳がせる。
俺たちは地下室に奴隷の牢があるというので、ラルクの案内の元、地下に向かう。
襲ってくるゴロツキは大体弱かった。
だが騒ぎを聞きつけた、用心棒と奴隷商人が現れる。
奴隷商人は肥え太ったブクブクの親父だった。
「ま、待て! あっしの館で何をしてる!」
「これ以上好き勝手はさせないぞ」
奴隷商人は弱そうだが、用心棒は出来るな。
短剣を弄びながら、女性陣を見て、ひゅーと口笛を吹く。
「ほう、いい女ばかりだ。男は殺して、こいつらもたっぷり遊んでから奴隷にするのはどうだ?」
「グフフ、あっしもそう思っていた!」
こいつら、女の奴隷に手を出して、辱めをさせているとは。
俺は内なる金色と緋色の魔力を抑える。
まず、奴隷商人に向かって、チェインライトニングを撃つ。
用心棒は素早い移動でチェインライトニングを避けるが、奴隷商人はビリビリ痙攣して倒れた。
「ちっ、お前「配信者」のユウキだな」
「それがどうした」
喋っている間にルルとカゲが格闘戦を仕掛ける。
回し蹴りを右と左から、首を狙って放つ。
やったか⁉
用心棒はいとも簡単に、両手で回し蹴りを止める。
「おせえんだよ」
ルルとカゲの足を引き寄せ、二人に掌底を放つ。
ルルとカゲは吹き飛ばされた。
「まずいです。こいつAランク以上の実力があるかも」
クリスが俺に言ってくる。
ちっ。俺は魔法銃を取り出して、最大出力のレールガンを撃つ。
目にも止まらぬ、腰撃ちで頭を狙う。
これでだめならきついかもな。
用心棒はにやりと笑って、頭を逸らす。
おかしい、最大出力のレールガンは見て避けれる速さじゃない。
何かからくりがあるはずだ。
俺はあえて弾速に差をつけて、金色の魔力を込めた弾を撃ちまくる。
「もうバレてるんだよ!」
用心棒は二刀流の短剣でレールガンを弾きまくる。
何故だ? 強いにもほどがある。
俺は感知のネックレスで敵意を探る。
ん⁉ 用心棒の敵意と後ろに敵意がある。
『亡霊』のアングラが何かをしてる?
俺は電磁支配・改を最大限利用し、用心棒ではなく後ろの敵意に雷を放つ。
『ぐわああああああ!』
用心棒と空気中から誰かの叫び声が聞こえる。
「ちぃっ! 視界共有が解けちまった!」
視界共有だと?
「ユウキ、こ奴ら、周囲の視界を共有して、レールガンの着弾点を予想しておったのじゃ!」
ええ? 視界共有したくらいで銃口の弾の着弾点予想できる?
この世界の人たちマジでチートだな。
「これで終わりだ」
「クソッ!」
レールガンの効き目は悪いので、最大出力の雷を用心棒に放つ。
用心棒は焦って、こちらに踏み込んでいたので簡単に当たり、痺れて倒れる。
ふう、危なかった。
「ユウキ、よく勝った」
「わらわたちも不甲斐なかったのじゃ」
「ユウキ、前よりも強くなってますよね」
「ご主人様にビリビリされたい!」
「ユウキさん、つえ~」
六人が口々にほめてくれる。用心棒は念入りに武器がないか調べて縄で縛る。
奴隷商人は無理やり起こして、縄で縛ってから地下室に連れていく。
『亡霊』のアングラの気配はまだある。
こいつは恐らく憑依していないと倒せない。雷でダメージは与えられるがあくまでダメージだけだ。
どうしたらいいかな。考えろ、俺。
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