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異世界配信スローライフ ~原価10円のポップコーンでボロ儲け! 現代ガジェットで悪徳商人を論破します~  作者: マロン64


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第七十七話 ダック侯爵との戦い

3月26日、かなり温かくなってきましたね。

 何で娘のクラリアさんじゃなくて、息子のランドさんを誘惑したことになるんだよ。

 なんかこの世界の倫理観バグってない?


「訓練場に行くぞ!」

「えええ!」


「ユウキさん、私のために勝って下さい!」

「いやだよ!」

「私もおまけについてきますわ」

「なんで! クラリアさんなんで!」


 何故かダック侯爵家の二人を娶る戦いになっている。

 しかも片方はオネエ……。


 俺はダック侯爵に首根っこを掴まれて、訓練場に連れていかれる。

 この人力強すぎだろ。なんか使う武器が想像できる。

 ルル達は俺の表情を見て気の毒そうな顔をしている。


「待ってください!」

 おお、アナリザ様! この戦いを止めてくれるのか?

「この戦いの賞品には私も賭けてくれませんか?」

「おおおおいいい!」


 何でそうなるんだよ。もうハーレムは要らないんだよ。

 十人以上のハーレムがいるなんて聞いたことないぞ。

「ふん。良かろう」

「いやです!」

「覚悟を決めろ」


 俺は訓練場に連れていかれて下ろされる。

 ダック侯爵がアイテムボックスから出した武器は……。

「これが我の使う武器だ」


 白銀色に輝く、緑色の蔦と鷲の姿が彫金された大槌だ。

 ウォーハンマーってやつだな。百九十センチ以上あるダック侯爵が肩にウォーハンマーを背負うと迫力がすごすぎる。


 うう、あれで叩かれたらひとたまりもないぞ。

「我は戦場で帝国や共和国の敵兵を何万人もこれで屠った」

「ひええええ」


 無理無理、かたつむり。

「言っておくが真面目にやらなかったらこれで潰す」

「ですよね~」


 俺は魔法銃を取り出す前に配信を消す。

 これは『亡霊』のアングラ対策だ。


 そして、青い銃身に金色と緋色の蔦のような装飾が絡み合い、双頭の龍が形作られた魔法銃を取り出す。

『グラアッハッハ! 我の魔力を使えばあのようなものの武器など一発だ』

『我の魔力も使うのだ! オーラだけだと思うなよ』


 実はキャンピングカーで移動中にレッドドラゴンの魔力も使えるように訓練していた。

 なので今はこんな芸当もできる。

 俺はへそで金色の魔力を練り、足にキングヒドラの魔力を流す。


 魔法銃にはレッドドラゴンの魔力である緋色の魔力を纏う。

 アイテムボックスから自動で鉄鉱石が充填される。


 ルルが決闘の審判をしてくれる。

「双方のどちらかが負けを認めたら終わり。殺しは無し。いい?」

「勿論だ」

「……はあ、わかったよ。やるよ」


 俺はちょっとダック侯爵にイラついていた。

 息子や娘、そしてアナリザ様までかかった戦いを勝手に強いられるこっちの身にもなってみろ。イラつくだろ?


「ダック侯爵、覚悟してください」

「ほう、そこまでの啖呵を切るとはやる気になったか」


 ルルの合図で始まる。

「初め!」


 俺は初撃でレッドドラゴンの魔力を込めた火炎弾を撃ち込む。

「むう! はあっ!」

 ダック侯爵は、気合の一声でウォーハンマーを振るい、野球でもやっているかのようにはじき返してくる。


 だけどな、今回ばかりはお灸をすえる。

 俺ははじき返された火炎弾を避けて、雷足を発動し、ダック侯爵に迫る。

 ダック侯爵はにやりと笑い、ウォーハンマ―を地面に打ち付ける。


 地面が隆起し、下からの衝撃が蜘蛛の巣状に広がる。

 わわっ! それは卑怯だろ!

 俺は何とか雷足で空中に跳ぶ。


 ——だが。


「取ったぞ! がっはっは!」

 嬉しそうにダック侯爵は叫び、ウォーハンマーで叩き潰そうとする。

 バァン!


 俺はレッドドラゴンの魔力を今まで以上に込めて、火炎弾を撃ち、反動でウォーハンマーを避ける。


 ダック侯爵は、俺の火炎弾をまともに喰らって吹き飛ばされる。

 うっそだろ。普通銃弾を受けたら貫通して血が出るはずなのに、吹き飛ばされるってことは、防御したってことだ。


 そこからはこう着状態に入った。

 キングヒドラの魔力を魔法銃に込めてレールガンを連発する。

 ダック侯爵は縮地のような特殊な歩法で瞬間移動しているかのように消える。


「がっはっは! 銃口を見れば簡単に避けれるわ!」

「……」


 俺はあえて黙って連射する。お気づきだろうか?

 レールガンとは雷の速度で飛ぶ弾だ。

 それが予想して避けられるほど遅いかと言われると否と答える。

 

 俺は誘っていた。ダック侯爵が避けられると踏んで、大降りになる瞬間を待っていたんだ。あえて、訓練場の端に追い込まれる。


 雷足は切った。指に最大出力の魔力を纏わせ、ダック侯爵に向ける。

「チェインライトニング!」

「ふんっ!」


 チェインライトニングをウォーハンマーで散らしてくる。

 そのまま距離を詰めて、ウォーハンマーを振りかぶる!

「レールガン、最大!」


 俺はウォーハンマーに向けて、これまで以上にキングヒドラの魔力を溜めて撃つ。

 しかも弾は鉄鉱石ではない。ミスリル鉱石だ。

 ミスリル鉱石は魔力の伝導率が良く、鉄鉱石よりも硬い。

 つまり……。


 ドガアアアン!

 俺は反動に耐えきれず、壁に吹き飛ばされる。

 ダック侯爵のウォーハンマーは……。


「我の相棒が!」

 ダック侯爵は手から吹き飛ばされて、銃弾が貫通したウォーハンマーを見る。

 ざまあ見ろ。勝手に決闘をさせられた俺の意趣返しだ。


「チェックメイトですよ」

 俺は銃口をダック侯爵に向ける。

「がはは。認めよう。我の負けだ」


「ユウキさん!」

『流石ですわ!』


 ランドさんとクラリアさんとアナリザ様の声が訓練場に響く。

 俺の勝ちだな。

 ランドさん達は俺に抱き着いてくる。


 はあ、一人オネエが混ざっているけどもう仕方ない。

 本当に不本意だけどな。


 スローライフ、道のりは、なお険しく。

 ユウキ、心の一句。




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