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予期せぬ知らせの翌日(2)

「お待たせしました」


おでかけの服に着替えて馬車に向かうと、ユリウスもギルもオッドもとっくに用意を終わらせていた。

おでかけの準備も、新人の女の子が手伝ってくれた。

まだ慣れていないため、やはりいつもより準備に時間がかかってしまう。


「申し訳ございません」

ユリウスとギルに詫びるティアナを見て、

女の子は申し訳なさそうに頭を下げた。


「ミリー、あなたは良くやってくれているわ。

 初めてだもの。時間がかかるのは当然よ」

新人の女の子、ミリーの肩を優しくたたくと

ミリーはおずおずと頭を上げた。


「では、行ってくるわね」


ギルとオッドが場所に乗り込むと、

ティアナもユリウスのエスコートで馬車に乗り込んだ。

 



◇◇◇



「あの子はどうだい?」


「物覚えが早く勤勉な子です。

 要領も良いですし、後は慣れだけかと・・」


「そうか」

ティアナの返答に、

ユリウスはホッと息を吐いた。


「ミリーをベイリー様の

 侍女にされるのですか?」


「あぁ。どうかな?」

ユリウスからベイリーの滞在にあわせて、数人の従者が国から派遣されてきたことは聞いていた。

ただ、その人材をどう使うかは、ユリウスの判断に任されている。




ライトロード国の友好国のひとつに温帯地域の国がある。

その国の国民は小麦色の肌をしていて、名前の最後に伸ばし棒「ー」をつけるという特徴があった。すぐにミリーがその国の出身であることは分かった。

ミリーの国では、降雨が極端に少なく砂や岩石の多いことから、植物が育ちにくく人間が暮らせる地域は限られていて日夜争いが頻繁している。そのため、貴族の娘であっても爵位を継ぐ長男長女以外は、他国へ出稼ぎに出る者が多い。それは、嫁ぎ先をみつける目的でもあった。中でも大国であるライトロード国は大変人気があり、公爵家の従者に選ばれるともなれば、それなりの家柄で優秀であることは見てわかる。ミリーはマリアと同じ年頃に感じる。

だから、今回ミリーにティアナの世話を任せて見たのだろう。




「ミリーなら問題ないと思いますわ」


現に、ティアナはミリーのことを気に入っていた。


「そうか」

ユリウスはティアナに微笑んだ後、

「オッド、報告してくれ」

オッドへと視線をうつした。


「ん〜

 シロだね〜」


オッドは相変わらずの態度で

あくびをしながら返事を返した。


「・・・」

オッドの態度に、言葉がでかかったが、

ティアナはその言葉を飲み込んだ。


ティアナをみたオッドは、

目をパチパチさせて


「変な顔」


悪気もなく言葉を落とした。


(ひ、人の気もしらず・・!)


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