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ダンジョンもの  作者: 豚肉100g
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第23話 開発秘話

最初にこの計画を考えたのは、ここに来て1ヶ月位の時だったと思います。

ダンジョンとしてはどうかと思いますが、マスターの作戦のおかげで、生活していく分にはなんの問題も無くなった頃、マスターの記憶を見返していた時に見つけてしまったのです。


それは金属で出来たロボットが戦う、あにめ?という物でした。


私は残念ながら、この魔獣の森で通用するモンスターを作ることが出来ません。

ですが、構造物の製作は得意な方でしたから、もしかしたらこれを作れるのでは?これが作れれば私でもダンジョンの役に立てると。


ちなみに似たような物でゴーレムがこの世界にも居ますが、あれは鉱物で出来ているだけで、生きたモンスター扱いなので、私には作れません。


最初は手乗りサイズのふぃぎあ?を稼働させることからはじめました。

それは予想より遥かに難しく、ギアを組み合わせて、予定通りの動きをさせるだけでも一苦労でした。

なかなか進まない開発作業に疲れていた時、弁天さんから声がかかりました。

特に問題もなかったのでどうしたのかと思っていたら、


「わたしもマスターの役に立ちたい。それを私にください」


正直最初は何を言っているかよくわかりませんでしたが、よくよく聞いてみると私の中で色々な事がカチリと合わさるのを感じました。


今のダンジョンはマスターのおかげで、問題なく運営することが出来ています。

私はそれが悲しかった。


そしてそれは弁天さんも同じだったのです。


弁天さんも、今までどこのダンジョンで作られても、最弱の存在として軽んじられ貶されて来ましたが、このダンジョンでは唯一のモンスターとして、活躍の場が与えられました。

でもそれは、弁天さんの能力のおかげというより、マスターの機転のおかげと言えます。

いつか捨てられてしまうのでは?またいらない存在になるのでは?そんな思いがあったそうです。


そんな時に私の開発した物を見て、これだ!と思ったそうです。


弁天さんも私経由でマスターの記憶を共有しているため、何を作ろうとしているのかわかったそうです。



それから、まずは弁天さんの能力の確認からはじめました。


調べれば調べるほど弁天さんの能力は、凄いものになっていました。


弁天さんは菌糸の1本1本が弁天さんであるだけでなく、コロニー全体でも弁天さんで有るのです。


元々弁天さんは、全体で一つのようなモンスターとして生まれましたが、マスターの記憶からニューロンやシナプスの働きを見つけ、そこからさらに基礎的なパソコンの働きを応用して、自意識の確立と思考能力を獲得していました。


簡単に説明すると、菌糸一個ずつが数バイトを持つ記憶素子のように働き、直列でつながることでバイト数を増やしていますので、既に数字化出来ないほどの計算能力を持っているとも言えます。


さらに菌糸1本1本も弁天さんなため、タイムラグなしに別の計算も同時に行えます。

つまり並行意識が無数に存在し、並列計算を同時に行えるわけです。

おまけに全体で一つで有るために、物理的に繋がっている必要さえありませんでした。


弁天さんが参加したことにより、開発スピードは飛躍的に上がりました。


まず、センサーのたぐいは一切必要がなくなり、各部位に搭乗した弁天さんが代行します。

また各部位毎をつなぐ配線も必要なくなりました。タイムラグなしに弁天さんが各部位で操作できますので。

さらにエネルギーの問題も、弁天さんが搭乗しますので必要ありません。

弁天さんは全体で一つでもありますので、エネルギーの移動をタイムラグなしに行うことができるそうです。なので弁天さん自体からいくらでも供給可能になりました。


何かもう、なんでも弁天さんで代用できてしまうのです。


本来ならメインの頭脳といえる部分から配線を伸ばし、各部位のセンサーと情報のやり取りを行って、動力部からエネルギーを伝達させて、各可動部を動かしてって作業を、全て弁天さんで代用できてしまう上に、外部にも沢山いる弁天さんからも情報収集していますので、死角のたぐいもありません。

反応速度だけでいうなら既に、どの生物も越えてます。


すぐに試作機体は完成しましたが、残念ながら二足歩行は断念しました。

単純に足の機構の全てを再現できないことと、安定性・汎用性で劣るためです。


戦闘用と考えるとどうしても二足歩行は無理があります。


弁天さんと相談した結果、戦闘用は絶対だけど見た目も重要とのことで、マスターの記憶を再検索しメイド型を採用しました。

メイド型なら普段近くに居ても見苦しくなく、おまけに服のおかげで色々と隠せます。


多脚も色々と試しましたが、最悪半分折れても稼働に支障がなく、安定性と走破性を考え8脚にしました。動かし方は1本づつ・対角の本づつ・対角の4本づつを試しましたが、それぞれ利点があるため、その場に応じて使い分けられるようになりました。


ちなみに隠し腕は弁天さんの趣味です。


こうして、汎用戦闘メイド型ゴーレム弁天さんの基本設計は出来ましたが、戦闘用としてはまだまだ課題が山積みでした。


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