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ダンジョンもの  作者: 豚肉100g
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第21話

私がダンジョンマスターになり11ヶ月がたった。


ついにダンジョンの改修が終わり、防衛用ダンジョンが取り敢えずの完成をした。


またお祝いをしたのだが、コアちゃんはちょっと不満そうだった。


「どうしたの?何か不機嫌そうだけど」

「ダンジョンの完成に合わせてお披露目しようと思っていたものがあったのですが、間に合わなかったのでちょっとだけ・・・」

「何を作っていたのかはわからないけど、完成したらまたお祝いすれば良いよ」

「う〜」


何か余程残念だったのかまだ唸っているが、そこまで間に合わせたかったのなら、防衛用ダンジョンを遅らせれば良かった気もするけど?

まぁ言っても仕方ないことだし、黙っていることにする。


防衛ダンジョンは現在5層構造になっていて、1層を普通に歩いて突破するだけでも、数ヶ月は掛かりそうな距離になっている。なので全部を普通に歩いて突破しようとすると、1年位かかるんじゃないかな?

途中水の補給はできないしモンスターも居ないから、食事を補給することも難しいと思う。余程の悪食で水を飲んでも大丈夫だとしても、私の記憶から同じ様なのを魔獣の森の池から見つけだした、住血吸虫のようなやつも沢山いる。

恐ろしいことにこの虫は、皮膚から入り込み体の中で爆発的に増殖する性質を持っていて、池のミジンコたちにも寄生しているが、既に共生状態に移行しているらしく、ミジンコには影響がないらしい。

なので、小さなミジンコにはこちらにも住んでもらってたりする。あくまで移動してもらっただけなので、ダンジョンのモンスター扱いにはならないと言う、殆ど反則の様な状況だ。


試しに魔獣の森の小型の獣を誘導して、防衛ダンジョンに入れてみたが、三日ともたなかった。


後で思い浮かんだ水鳥の様なモンスターが居ても、おそらくはコアルームまで来るのは難しいだろう。


一応ダンジョンの入り口は元のまま、タールピットになっていて、今も時々獣達が落ちていたりする。

見つかりにくいように周囲の木や草も増やしてみたし、不自然にならないように罠も無くした。


これでこのダンジョンに攻め入るには、魔獣の森を探索してタールピットになっている入口を探し、タールの底に有る扉を開けて入った後、1年かけて進まないといけない状況になった。


そう言えば魔獣の森を観察して知ったのだが、この魔獣の森にはそこかしこに小川が有るものの、先程言った住血吸虫の様な奴らが居るため、基本飲むことが出来ないようになっている。

おそらく有り余るエネルギーによって、そういった生物も強化されているためだろう。

獣達が水分をどうやって得ているかというと、単純に食物から水分を得ているらしい。なので、魔獣の森に入ってから水を得る手段はかなり限られることになる。おそらくは川の水を煮沸消毒しないとまともな飲料水は確保できないだろう。


一部樹上のうろ等に雨水が溜まったものもあるが、そもそも雨水自体にかなりの細菌が混じっていて、これも飲用水には出来なかったりする。


なんかもう攻め込まれるイメージがどうしても持てないのだが、油断はいけないしあらゆる想定は必要だろう。


これからも情報を集めて、最適な方法を模索していか無ければいけない。




それから数日して、ついにコアちゃんの作っていた何かが完成したらしい。


またいつの間にかコアルームにドアが増えているかと思いきや、今回は弁天さんの培養部屋の方にあるらしい。


コアルームにパイプ椅子が三つ並べてあり、私とコアちゃんとサブコアが座って、培養部屋の方に向いている。


培養部屋の扉は少し飾り付けられていて、おそらくはそこから何かが出てくるのだろう。


「では準備ができましたのではじめますね」


コアちゃんが宣言すると、コアルームの明かりが落ちドラムロールが始まる。


「お待たせしました。マスターの記憶を漁っていた時に、これを見つけた時はその発展性に驚愕したものです。こちらの世界に似たようなものも有りましたが、似て非なるものと言えました。ですが、私はこれを完成させられれば世界が変わると感じ、ここまで約十ヶ月の時間をかけついに稼働させることに成功しました」


ドラムロールに合わせているのか、スポットライトが何本も周囲を照らす。しかもぐりんぐりん動かして


うん?新車の発表会か何かかな?私の記憶からこの発表形式も決めたのだろうか?


「さぁ世界が貴方を待っています、いざ、新しい世界へ!!!」


扉にスポットライトが集中し、タタンという音と共に扉が開いた


そこから出てきたのはメイドさんだった


何でメイド?服は作ったとしてこのメイドさんはどこから?


そんな私の疑問に誰も答えず、メイドさんは伏し目がちに滑るように私の方に向かってくる。



全く上下するように見えない、まさに滑るようにだった。


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