表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンもの  作者: 豚肉100g
20/36

第20話

それから毎日コアちゃんとサブコアは、ダンジョンの改修に勤しんでいる。時々、


「マスター。安全地帯を作成しますと、ダンジョンのコストが大幅に減るのですが、どうしますか?」

「安全地帯ですか?」

「はい安全地帯です。安全地帯はそのダンジョンのモンスターは入ることが出来ず、ダンジョンにやってくる人類の休憩場所として、ある程度以上の大きさのダンジョンには作成が義務付けられています。その代わりに安全地帯を設定すると、その面積に応じてコストが緩和されることになります」

「なるほど。こちらのモンスターが進入不可になるとは言え、そもそもモンスターを配置してないから、うちには関係ないってことかな?」

「はい。罠も配置できませんがそれも関係ないので、どーんと設定しますか?」

「繁殖させる用の菌類や原生動物は大丈夫なの?」

「それらは、ダンジョンと関わりのない生物として扱われますので問題も有りません。なんでしたら魔獣の森の獣を住まわせても大丈夫です」

「あーダンジョンと関わりのない生物なら良いんだ。獣達は住まわせないけど今作っている場所は全部安全地帯でも良いよ」

「わかりました。これで大幅なコストカットが出来ますね」


と、若干の仕様変更を言われたりするが、ほとんど私が関与することはない。


私やコアちゃん達は疲れることはないとは言え、ブラック会社みたいにはなりたくない、そんなことを話したときには、


「ブラック会社はわかりますが、私達はそもそもそういった物とは縁遠いので、よくわからないのですよね。ストレスもよくわかりませんし。でも今はダンジョンの改修をしているだけではなく、他にも色々とやっていますし、ストレスが溜まることも有りません。それにマスターの記憶から得た物を作り出すのは楽しいですよ」


つまり息抜きに色々やっていて、特に私の元の世界のものを作るのが趣味ってこと?


あんまり私から言っても仕方ないし、サブコアにも無理をしないように言っておくだけにしている。





私がこちらの世界に来てから10ヶ月が経とうとした日に、ついに魔獣の森の完全支配地化が完了した。


支配地域は東南北は山脈の2,000m付近までで、今後弁天さんの寒冷耐性次第で登っていく。

東は野良ダンジョンがあった方向で、元野良ダンジョンは現在3分の2程掘り進めている。


西は海岸線まで支配地化した所で、人類と接触することになった。


以前聞いた狼の話以外にも、ちょこちょこ魔獣の森の獣は外に出ていたのかも知れない、南北の海岸線と山の裾野を塞ぐように、大きな砦が築かれていた。


今の所こちらから接触する気もないけど、弁天さんには砦内部まで進んで貰って、支配地化しないで様子をうかがっている。


砦は海岸線と山の裾野の間を塞ぎ一部海にまではみ出ているが、こちら側に扉がないため、調査名目でも魔獣の森に来る気はないらしい。


これならいっそ、山側から砦を迂回しつつ支配地を広げ、その先に資源提供用のダンジョンを作っても良いかも知れない。


念の為弁天さんにはそのまま進んでもらい、その先の情報収集をお願いすることにした。


それもあって、最近私は司令室に居ることが多い。自室でも良いのだが、司令室の方がモニターが多いし、コアちゃんの作ったコントローラーで、ある程度視界を移動させることも出来るからだ。


今の所砦の中しか人類は居ないが、予想より文明は遅れていいるのかも知れない。もしかしたらこの砦が左遷先で、待遇が最悪の場合も考えられるが、衣服・食事・住居・道具。どれを見ても洗練されたものとは言えず、これを基準にするなら、古代後半から中世前半辺りかな?


私も歴史に詳しいわけではないのだが、鉄製品がほとんど無く、金属製の道具は基本銅化合物のようだ。

衣服についてはここが暑い地域であるのも影響してか、砦壁にいる時は裸に皮の部分鎧を付けていて、腰布というかふんどしみたいなのを付けているだけ、休憩等は部分鎧を外して腰布だけになっている。統一性はなくそれぞれが好みで付けているようだ。

砦は色々な石を積み重ねた簡素な物で、高さは人類三人分位だから6m位かな?

住居部分は木造で屋根は何か大きな葉っぱが重ねられている。

食事は、肉や魚をなにかの野菜と一緒に煮るというか茹でただけ、海が近いから塩で茹でて、それを手づかみで食べている。パンや芋の様な物は無く、麦等の穀物は見えない。

それも毎日ほとんど同じものを毎食食べている。


流石に政治体制まではわからないが、数名の上位者に率いられた集団であることはわかる、でもはっきりと役割が分かれているわけでもなさそうだ。


数日に一度、荷馬車で人員の交代と物資の補給をしているが、持ってくるのは野菜と干し肉位で、たまに銅製の武器が持ち込まれている。


砦は広く空きスペースが沢山あるが、現在駐留しているのは千人ほど。空きスペースを使えば一万人は収容できるかな?


人類の形状は、元の世界の私と同じタイプに見える。とは言え、私より遥かに鍛えられている風では有るが。


まぁ間違いなくこの人類がこちらに攻めてくることはないだろう。


そこまで確認した辺りで、皆を集めてお祝いをすることにした。




コアちゃんに色々お菓子を出してもらい、私もホットケーキの様な物を作ったりして、軽いパーティー風にね。


お酒も出してもらったのだが、サブコアはお酒が好きらしい。


かぱかぱ飲んでは弁天さんに絡んでいた。


コアちゃんは飲まないらしい。


結構楽しかったのでダンジョンの完成時には、またやろうと話したりもした。


コアちゃんがぶつぶつと、「それまでには間に合わせます」とか言ってたけど、よくわからないからそのままにしておいた。


なんにせよ次の区切りは、ダンジョンの改修完了か、元野良ダンジョン後の開通かな?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ