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無邪気という名の爆弾

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



 この世で最も解体が難しいのは、導火線を持たん『無邪気』という名の爆弾や。


 天使の笑顔で近づき、三匹の悪魔すら躊躇《ためら》う起爆スイッチを、悪気なく押してまう。


 それがララの持つ無邪気さや。





『それはのう、ララよ。子を成す奴らが、元気な赤子を作るための鍛錬なのじゃよ♪』


 ノルのこの言葉は、ララの中で『リュミエルとレイナを励ます言葉』へと変換されてしまった。



『ま、リュミエルとレイナが恥ずかしがる可愛い姿を毎日見れるから、おれとしては構わんのやけどな。』


 そう思い放置していたあの頃のおれ……


 それは起こるべくして起こった。



   最悪のタイミングで……





 それは王泊に到着した日の晩餐会――



 誰かが言った……


「しかし……なんというかエイル殿。あんな床一枚でよく小屋が支えられているもんですな」



 また誰かが言った……


「一体なんのための小屋なんでしょうね?」





「それはねぇ〜♪」にこにこ♪


 笑顔のララがふわふわと、斜め向かいに座る誰かのもとへ飛んでいった。




「リュミエルとレイナがぁ〜♪」


 慌てて立ち上がるリュミエルとレイナ、そしておれ……


 その瞬間、おれの時《とき》はスローモーションになった。



「エイルとぉ〜♪」


 斜め向かいに座る人のもとへ駆け出すおれたち。



「元気な赤ちゃんを作るためにぃ〜♪」


 おれたちはテーブルを回り込もうと走る!



「毎晩〜♪」


 南無三! 間に合ってくれ!




「『たんれん』してる場所なんだよぉ〜♪」えっへん♪


 テーブルを回り込むところで足を滑らせるおれ……


 巻き込まれるリュミエルとレイナ……


 おれたちは、三人まとめて床へ転がった。



 そして時は動き出す。




 ドガシャァァン!!



「「!?!?」」ガタガタガターッ!!


 ガルディアス国王らは、大きな音に驚いて立ち上がる。



 凍りつく会場。



 ララの暴走に、あの三匹の悪魔ですら目を見開いて驚いている。


 ただ一人、笑顔なのは……胸を張り、ふわふわと無邪気に浮かぶララだけであった。




「だ、大丈夫ですか!? エイル殿!」ガタッ!



 ガルディアス国王ら王宮の方々は、おれたちがド派手に転倒した音に気を取られて、ララの最後の言葉までは聞こえていなかったみたいや……


 まじでおれ、ファインプレーちゃうけ!?




「いやぁ……何も聞こえませんでしたな!」


 大げさに首を横に振るガルディアス国王。



「え……ええ! ちょうど大きな音がしましたから!」


 大げさに頷く王宮の人々。



「それよりエイル殿、お怪我は!?」


 ……なんかみんな、妙に必死でおれたちの心配をしてくれているような気もするけど……



 大丈夫! 大丈夫!


 聞こえてへんかった!



 そのはずや!




「リュミエル! レイナ! ごめんやで! 何ともないか!?」


「ほれ、二人とも捕まって」


 おれは二人まとめてぐいっと抱き起こした。



「いたた……ええ、私は何ともないわ」


「あ、あたしも大丈夫だよ」


 二人ともコケた痛みより、こんな場でド派手にコケた恥ずかしさの方が勝ってるみたいで、顔を真っ赤にして気まずそうにしていた。





 その後、リュミエルとレイナはみんなに笑顔で一礼すると、ララを連れて外の廊下へ出ていった。




「い……いやあ! 魔素病の方は光明が見えてきましたなあ!」


「そうですなァ! ハハッ……ハハハハハッ!」



「「ハッ!……ハッ!……ハッ!……ハ……」」



 扉の向こうから、リュミエルたちのお説教が聞こえてきたような気もしたが……


 王宮の人たちの、なんともわざとらしい会話の声でかき消されていた。





 そして夜――


 マリナが寝静まった頃、エイル号では、二組に分かれて緊急会議が開かれていた。




 一つはクララベル様や妖精たちの会議。


 議題はもちろん『ララの無邪気な暴露を、今後いかにして封じるか』である。


 最低限、大勢の前での暴発は封じてもらわなければならない。



――さすがに場を凍りつかせるわけには参りませんからねぇ〜♪


「さすがに肝を冷やしたわい……」


 すでに、クララベル様の膝の上でスヤスヤと眠るララ。


 クララベル様はララの頭を優しくなでていた。





 そしてもう一つはおれ、リュミエル、レイナの三人。


 議題は『おれの部屋が王泊の人らに誤解されている件』である。



「リュミエル、レイナ。そろそろおれの部屋を居住区に移させてもらえんやろか?」


「あんな出っ張って目立つ小屋なんて、物笑いの種やん?」


「変に目立つとロクなことにならんで? やっぱ」




 『便所』『牢獄』から『子作り部屋』などという、恥ずかしい名で呼ばれる事態はなんとか回避できた。……多分。


 しかしこのままにしておくと、またとんでもない不名誉な名を付けられかねない。



「でも……マリナの部屋からは離した方がいいでしょう?」


 リュミエルが切り出した。


「さすがに聞かれるのは教育上よくないでしょ?」



「レイナには聞かれてるけどな」


「〜〜〜〜〜〜ッ!」カオマッカ


「!!!!」カオマッカ


 顔を真っ赤にしたリュミエルがおれの肩をバンバンと叩いてきた。


「いててて、ごめんて」




「そ、それじゃあさ……カモフラージュするのはどうかな?」


 ホホー、さすがレイナ。罠を周囲に溶け込ませることに慣れているからこその発想やな。




「それじゃあ、周りに木を生やして隠せばいいんじゃない?」


「音も……防いでくれそうだし……」ボソリ



「え? なんか言ったけ?」


「なっ、なんでもないわよ!」


 リュミエルがなんか誤魔化したんやけど……なんや?




「エイル、小屋の周りに床を広げて、木とか植えましょうよ♪」


「壁の色も緑色に塗るとかどうかな♪」


 リュミエルとレイナが、なんかめっちゃ乗り気になって話してるわ……



『……あーでもない』ワイワイ


『……こーでもない』ワイワイ


『お風呂も付けてもらって♪』ワイワイ


『トイレあったほうがいいかも♪』


『飾り付けはこんなので♪』



「あの……おれの意見を……」


「「罰なんだからダーメ♪」」ニッコリ♪



 おれそっちのけで決まっていく、『おれの』部屋の案……


 家とか車を買う時に、意見を聞いてもらえんお父さんって……


 こんな気持ちなんかなぁ……

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