無邪気という名の爆弾
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
この世で最も解体が難しいのは、導火線を持たん『無邪気』という名の爆弾や。
天使の笑顔で近づき、三匹の悪魔すら躊躇う起爆スイッチを、悪気なく押してまう。
それがララの持つ無邪気さや。
『それはのう、ララよ。子を成す奴らが、元気な赤子を作るための鍛錬なのじゃよ♪』
ノルのこの言葉は、ララの中で『リュミエルとレイナを励ます言葉』へと変換されてしまった。
『ま、リュミエルとレイナが恥ずかしがる可愛い姿を毎日見れるから、おれとしては構わんのやけどな。』
そう思い放置していたあの頃のおれ……
それは起こるべくして起こった。
最悪のタイミングで……
それは王泊に到着した日の晩餐会――
誰かが言った……
「しかし……なんというかエイル殿。あんな床一枚でよく小屋が支えられているもんですな」
また誰かが言った……
「一体なんのための小屋なんでしょうね?」
「それはねぇ〜♪」にこにこ♪
笑顔のララがふわふわと、斜め向かいに座る誰かのもとへ飛んでいった。
「リュミエルとレイナがぁ〜♪」
慌てて立ち上がるリュミエルとレイナ、そしておれ……
その瞬間、おれの時はスローモーションになった。
「エイルとぉ〜♪」
斜め向かいに座る人のもとへ駆け出すおれたち。
「元気な赤ちゃんを作るためにぃ〜♪」
おれたちはテーブルを回り込もうと走る!
「毎晩〜♪」
南無三! 間に合ってくれ!
「『たんれん』してる場所なんだよぉ〜♪」えっへん♪
テーブルを回り込むところで足を滑らせるおれ……
巻き込まれるリュミエルとレイナ……
おれたちは、三人まとめて床へ転がった。
そして時は動き出す。
ドガシャァァン!!
「「!?!?」」ガタガタガターッ!!
ガルディアス国王らは、大きな音に驚いて立ち上がる。
凍りつく会場。
ララの暴走に、あの三匹の悪魔ですら目を見開いて驚いている。
ただ一人、笑顔なのは……胸を張り、ふわふわと無邪気に浮かぶララだけであった。
「だ、大丈夫ですか!? エイル殿!」ガタッ!
ガルディアス国王ら王宮の方々は、おれたちがド派手に転倒した音に気を取られて、ララの最後の言葉までは聞こえていなかったみたいや……
まじでおれ、ファインプレーちゃうけ!?
「いやぁ……何も聞こえませんでしたな!」
大げさに首を横に振るガルディアス国王。
「え……ええ! ちょうど大きな音がしましたから!」
大げさに頷く王宮の人々。
「それよりエイル殿、お怪我は!?」
……なんかみんな、妙に必死でおれたちの心配をしてくれているような気もするけど……
大丈夫! 大丈夫!
聞こえてへんかった!
そのはずや!
「リュミエル! レイナ! ごめんやで! 何ともないか!?」
「ほれ、二人とも捕まって」
おれは二人まとめてぐいっと抱き起こした。
「いたた……ええ、私は何ともないわ」
「あ、あたしも大丈夫だよ」
二人ともコケた痛みより、こんな場でド派手にコケた恥ずかしさの方が勝ってるみたいで、顔を真っ赤にして気まずそうにしていた。
その後、リュミエルとレイナはみんなに笑顔で一礼すると、ララを連れて外の廊下へ出ていった。
「い……いやあ! 魔素病の方は光明が見えてきましたなあ!」
「そうですなァ! ハハッ……ハハハハハッ!」
「「ハッ!……ハッ!……ハッ!……ハ……」」
扉の向こうから、リュミエルたちのお説教が聞こえてきたような気もしたが……
王宮の人たちの、なんともわざとらしい会話の声でかき消されていた。
そして夜――
マリナが寝静まった頃、エイル号では、二組に分かれて緊急会議が開かれていた。
一つはクララベル様や妖精たちの会議。
議題はもちろん『ララの無邪気な暴露を、今後いかにして封じるか』である。
最低限、大勢の前での暴発は封じてもらわなければならない。
――さすがに場を凍りつかせるわけには参りませんからねぇ〜♪
「さすがに肝を冷やしたわい……」
すでに、クララベル様の膝の上でスヤスヤと眠るララ。
クララベル様はララの頭を優しくなでていた。
そしてもう一つはおれ、リュミエル、レイナの三人。
議題は『おれの部屋が王泊の人らに誤解されている件』である。
「リュミエル、レイナ。そろそろおれの部屋を居住区に移させてもらえんやろか?」
「あんな出っ張って目立つ小屋なんて、物笑いの種やん?」
「変に目立つとロクなことにならんで? やっぱ」
『便所』『牢獄』から『子作り部屋』などという、恥ずかしい名で呼ばれる事態はなんとか回避できた。……多分。
しかしこのままにしておくと、またとんでもない不名誉な名を付けられかねない。
「でも……マリナの部屋からは離した方がいいでしょう?」
リュミエルが切り出した。
「さすがに聞かれるのは教育上よくないでしょ?」
「レイナには聞かれてるけどな」
「〜〜〜〜〜〜ッ!」カオマッカ
「!!!!」カオマッカ
顔を真っ赤にしたリュミエルがおれの肩をバンバンと叩いてきた。
「いててて、ごめんて」
「そ、それじゃあさ……カモフラージュするのはどうかな?」
ホホー、さすがレイナ。罠を周囲に溶け込ませることに慣れているからこその発想やな。
「それじゃあ、周りに木を生やして隠せばいいんじゃない?」
「音も……防いでくれそうだし……」ボソリ
「え? なんか言ったけ?」
「なっ、なんでもないわよ!」
リュミエルがなんか誤魔化したんやけど……なんや?
「エイル、小屋の周りに床を広げて、木とか植えましょうよ♪」
「壁の色も緑色に塗るとかどうかな♪」
リュミエルとレイナが、なんかめっちゃ乗り気になって話してるわ……
『……あーでもない』ワイワイ
『……こーでもない』ワイワイ
『お風呂も付けてもらって♪』ワイワイ
『トイレあったほうがいいかも♪』
『飾り付けはこんなので♪』
「あの……おれの意見を……」
「「罰なんだからダーメ♪」」ニッコリ♪
おれそっちのけで決まっていく、『おれの』部屋の案……
家とか車を買う時に、意見を聞いてもらえんお父さんって……
こんな気持ちなんかなぁ……




