見守る女神様
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
https://www.youtube.com/@nico_channel_
エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
ある時――
「レイナよ」
「なんです? ノル様」
「昨夜も随分と『鍛錬』に励んでおったようじゃの♪」ニヤリ
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!」カァッ
またある時――
「レイナぁ♪」
「なんでしょう? ヴェルディア様」
「いったい、なぁにが汚いからダメだったのかしらぁ?」ニヤリ
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!」カァッ! プシュ~
今日もレイナは、ノルとヴェルディアにからかわれて顔を真っ赤にしている。
毎日毎日、毎晩毎晩。よー飽きんと聞き耳立ててるなキミタチ!
まぁ、おれも聞かれてるのを見越してのアレなんやけどな。
レイナの可愛い反応を二度見られるし。
「『たんれん』ってなに? ノル」
「お主にはまだ早いわ!」アセアセ
「風よ! ちゃんと音は聞こえんようにしておるんじゃろうな?」ボソボソ
ふわ〜……♪ ファサ……
そよ風がノルの頭を撫でるように通り過ぎた。
ラウリエル王都を目指す長い航海の中、エイル号ではこんな平和な日々が続いている。
しかし――
おれの心には、未だ晴れぬ靄が掛かったままだ。
まだ猶予はある。けど、何もしないままでいれば、あっという間にラウリエルだ。
夏休み最終日になって、手つかずの宿題に慌てるような真似はしたくない。
早いうちに、なんとかしなければならない。
グォオオオオオオオ!
「エイル、あれがヴァルネシア領で一番西にある火山!」
「あれを超えたら、羅針盤がまた使えるようになるよ!」
「わかった! ほなまた海流に乗って進めるんやな!」
ヴァルネシア領では羅針盤が使い物にならんから、海流に逆らってでも、火山を目印に航路を取る必要があったんよね。
「ううん……残念だけど海流はヴァルネシアに向かって流れているから……」
……そういや、ラウリエルを出てからは海流に乗ってヴァルネシア方面へ来たんやったわ。
そら海流は逆になるわな。
「ではまた儂の出番というわけじゃな」
「レイナよ、ここまでご苦労であったな」
王泊を出てからは、基本的におれが操縦し、レイナにはナビゲーターに専念してもらっていた。
レイナは操縦もできるが、おれにはナビができん。
そのうえ交代で操縦までしてたら、レイナの負担がえげつないからな……
――ずいぶんとレイナの負担を気にされているんですね〜♪ お優しいことです〜♪
そらそうでしょ……大切な女性なんやし。
――また今夜も激しい『鍛錬』が待っていますからね〜♪(ニヤニヤ)
ノルの耳がピクッと動いた気がした……
ほんま……毎晩毎晩、盗み聞きしに来て。
よー飽きませんね? あなたたち!
――エイルさんにも刺さってますね〜♪
なにが?
…………
せやったわ!
――ふふっ♪
ノルがニヤニヤしながら近づいてきた。
「エイルよ。近頃『鍛錬』が激しくなっていっておるそうじゃの?」ニヤニヤ
「なーにが『おるそうじゃの?』やねん! お前も一緒になって聞いてるんやろが!」
「お主は男だからそれで良いかもしれんが、女のレイナにはきつかろうて♪ ぶははははは!」
「のう、レイナよ! お主からも言ってやったらどうじゃ!」ニヤニヤ
俯いたレイナの耳が真っ赤になっとる。
多分顔はもっと真っ赤っかなんやろな……
「エイルは……」モジモジ
「優しい……ょ」ゴニョゴニョ
クララベル様とノルの顔が、豆鉄砲を食った鳩みたいになった。やるやんレイナ。
そして夕食――
「うんま! この世界にも唐揚げってあるんやなあ!」モグモグ
「ほんとに美味しい! こんなの初めて食べたよ♪」モグモグ
ん?
クララベル様? もしかして……
――むこうの世界の〜♪ アナタのパソコンをお借りしました〜♪
またか! いや、美味いからええけどさ……
「よかったです♪ クララベル様が教えてくれたんですよ♪」モグモグ
「!?!?!?」ムクグッ……
レイナが喉を詰まらせた。
「レイナ、大丈夫か!?」背中サスサス
おれは急いでレイナにお水を飲ませた。
「……ごくごく」プハー
「マリナはクララベル様の声が聞こえるのか!?」
「あ……はい。加護を受けました。」
――あらあら〜♪ マリナ、言っちゃいましたね〜♪
――まあ、しかたありませんね〜♪
そう言うと、クララベル様はレイナの前に姿を現した。
「……え?」
初めて目にする女神クララベル様の姿。
それでもレイナは、目の前にふわふわ浮かぶ女性が本物の女神様なのだと、疑うことなく理解した。
――はじめまして、レイナ♪ いつも見守っていましたよ〜♪
「え……あ……」
レイナが口をパクパクさせている。
本物の女神様を初めて見た。しかも自分をいつも見守ってくれている。
レイナはよほど感激したのか、目を潤ませながらクララベル様を見つめている。
――毎晩遅くまで『鍛錬』に励んでいるのも知っております〜♪
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!」カオマッカ
この女神、レイナの感動を台無しにしよったで。ほんま容赦ないわ。
「『たんれん』?」
――マリナも大人の女性になればわかりますよ〜♪
「はい♪」
マリナの屈託のない笑顔が、大人たちの良心にグサリと突き刺さった……
「まさか、マリナがクララベル様の加護を受けてたなんて……」
(タイミング的に今ちょうどええし、おれも異世界から来たこと言ってもエエやろか?)
クララベル様は微笑みながら頷いた。
「レイナ。実は、おれもやねん」
「エイルの加護も、クララベル様だったの!?」
レイナ、というか王泊のみんなは、おれのエイル号をひとめ見て、何らかの加護は受けているんだろうと気づいていたらしい。
そらそうやな。『よくあんな変なバランスで浮いていられるな?』なんて突っ込まれたこともあるし。
おれは異世界から来たこと、中身は三人の娘がいる50歳のオッサンだったことを打ち明けた。
「…………」
レイナはしばらく目を丸くしていた……
「そうだったんだ……」
「もう、娘さんたちには会えないんだね……」
「そんな悲しそうな顔せんといて? レイナもいてくれてるし、全ッ然さみしくないからね!?」
「そうなんだ……」ニコッ
レイナは嬉しそうに微笑んだ。可愛いわぁ……
――おやおや〜? 今宵も『鍛錬』が燃え上がりそうですね~♪(ニヤニヤ)
「風にはまた頑張ってもらわにゃならんな♪」ニヤニヤ
「今夜も楽しみねぇ♪」
「今夜……? 分かりませんけど楽しみです♪」ニコニコ
「お主は童じゃろうが! まだまだ早いわ!」
「えー!」ぷく〜
――「「ワハハハハハ!!」」
新しくエイル号の住民となったレイナにも、ついにおれの秘密を打ち明けることができ、食卓は笑いにつつまれた。
今宵の楽しさでおれはすっかり忘れていた。
この旅は地獄へと向かう急行列車だということを……




