お疲れさん会
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
昨日、巨大魔獣に遭遇したおれたち。
巨大魔獣自体はヴェルディアボウの一撃で倒せたのだが、その後がヤバかった。
ノルの言う『邪悪な魔素』で構成された身体は黒い霧となって霧散し、運悪く風に乗り、おれたちの方へ流れてきた。
ノルの警告で事なきを得たけど、あの巨大な魔獣は一体なんやったんやろ?
「今日、王泊へ向けて出発するのだが、別行動隊からの報告も併せて、現状分かっていることを共有する!」
バルガス船に集まったおれたちは、バルガスさんから順を追って報告を聞いた。
まずは、別行動隊が洋上から目撃したという魔獣の異変について。
「溶岩原にいた魔獣の群れは、突然凶暴化し、共食いを始めたそうだ」
「食われた魔獣は霧散し、食った方は一回り大きくなった」
「それを繰り返し、最終的には大型魔獣にまで進化したとのことだ」
ノルの言う『邪悪な魔素』が流れてきてから大型魔獣が突如現れた。
それが原因だったのか……
「そして……エイルが倒してくれた巨大魔獣」
「これについては、まだよく分かっていない」
「『邪悪な魔素』が関係しているのは確かなんだろうが……」
「あんなもの、近づいて調べられるわけがない。かなり離れた洋上にいても命の危機を感じたぐらいだ」
続いて、火山研究の専門家であるセレナさんからも報告があった。
「なお、火山活動そのものとの関連は、現時点では確認できていません」
「大型化の引き金となった『邪悪な魔素』について、ノル様は『噴火の規模とは関係ない』と仰っていました」
「ですが、噴煙が上がった直後にノル様から『全力撤退』の警告があったことを考えると、火山――あるいはその地下に何らかの原因がある可能性は高いと考えています」
「ただし、現時点では推測にすぎません。私からは以上です」
なるほど。
噴火そのものが原因とは限らんけど、あの火山になにかある可能性は高いってことか。
エイル号へ戻る途中、不意に巨大魔獣がいた辺りへ目を向けた。
「……レイナ」
おれはヴェルディアボウの『遠見の加護』で、あの場所をもう一度確認する。
「レイナが言ってた窪み……」
「あれ……巨大魔獣の足跡やったんや……」
「えっ!?」
レイナが驚きの声を上げた。
おれは改めて、巨大魔獣の大きさを思い知った。
そして――そんな化け物を一撃で倒したヴェルディアボウ。
『自分がどれほど危険な武器を使っているのか』
そのことを自覚し、気を引き締めた。
おれとレイナはエイル号へ、ほかの小型船で参加していた人たちも、それぞれの船へと戻り、旧王都島調査団は王泊へ向けて出発した。
「やめい、レイナよ! 儂はもう震えてなぞおらんわ!」
レイナは、隙あらばノルを抱きしめようとでもしとるんかな?
色々あったけど、またいつもの日常に戻ってきた感があるわ。
王泊が近くなった頃、前方から一隻の貨物船がやってきた。
どうやら王泊を出航した船らしい。
貨物船から何度か光が瞬いている。
バルガスさんたちと発光信号で、なにかやり取りでもしてるんやろか。
などと、ぼーっと貨物船を眺めていたら――甲板からなにかがぶら下がっているのに気づいた。
よく見ると、人の形……
「レイナ、もしかしてやけど……」
「あそこにぶら下がってるのって、首吊られた死体ちゃうけ……?」
ヴェルディアボウの『遠見の加護』なんて使うわけがない!
モノホンの死体やったら、おしっこちびるわ!
「ああ、あれは海賊よけだよ」
レイナによると、獣の皮や藁で人の形を作り、そこに血抜きしていない獣肉を括り付けた人形らしい。
海賊に対して、『俺らを襲ったらこうなるぞ』という意思表示なんだとか。
「リアルすぎてドン引きなんですけど!?」
「港に入る前には海へ捨てるけどね」
カラスよけみたいなもんやろうけど、ホンマに血が滴っててキモすぎやろ……
港に入る前の洋上でロープを切って海に落としてるから、今まで見たことなかったんか……
そういやレイゼリア号なんかには護衛船が付いてたし、そもそも海賊から狙われにくかったんか。
こんなんぶら下げてまで海賊を警戒せなアカンのは、単独で航海する貨物船とかなんやろな。
「今回の調査では、皆を当初想定していた以上の危険に晒すことになった。国王陛下へも報告し、参加者全員への特別手当を進言するつもりだ」
調査団は無事、王泊へ到着した。
報酬は特別手当が付く可能性もあるため、後日まとめて支払われることになった。
「レイナ、エイル号のみんなでお疲れさん会やらんけ?」
「いいな! ぜひやろうよ♪」
そんなわけで、お疲れさん会はレイナ宅で行われることとなった♪
明日の仕事を考えなくていい上、美人なのに酔うと可愛くなるレイナと飲めるなんて最高か!!
エイル号をレイナの筏住宅へ係留し、みんな早めの風呂を済ませて、さあ開宴となった♪
「ほなみんな! 色々あったけどお疲れさん!」
――「「カンパーイ!」」
「マリナの料理も最高やけど、」
「このジビエも最高じゃのう♪」
――お口の中が幸せで満たされますぅ~♪
「この鴨の『ろーすと』っていうの美味しいですぅ♪」足をパタパタ
「こりゃマリナ、行儀が悪いぞ♪」
「そ、そうか? お口に合って良かった♪」
「美味しいわぁ♪ 美味しいわぁ♪」
おれたちは巨大魔獣の恐怖から解放されたこともあり、最高の時を過ごした。
「ノル様ぁ~♪」スリスリ
「やめい、レイナ! まったく、お主は敬意というものをじゃな♪」モミクチャ
「レイナさん可愛い~♪」ケラケラ
「マリナもかわいいよぉ♪」ナデナデ
マリナとノルを両手に、最高の笑顔のレイナさん♪
――「……」ニヤニヤ
クララベル様とヴェルディアが悪そうな笑顔でニヤニヤしとる。なにか企んでるんか?
そんな感じで夜は更けてゆき……
「こりゃマリナ、うつらうつらしおってからに。ほれ、部屋に帰るぞ!」
「あ、そろそろお開きにするか?」
おれはもうちょっとゆっくりしたかったけど、マリナを一人にするのもなんやしな。
「お主はもう少しゆっくりして行けばよかろうて」ニヤニヤ
――エイルさん頑張りましたからね~♪ 楽しんでください~♪(ニヤニヤ)
「じゃぁ、ワタシたちはぁ戻るわねぇ♪」ニヤニヤ
「ノル様ぁ~……」
エイル号へ戻って行くノルたちを、名残惜しそうに見送るレイナ。
「なにかの企みを感じる気もするけどまぁ……マリナは任せといたら大丈夫か……」
おれとレイナは無事帰ってきたことを改めて乾杯した。
「レイナはかわいいねぇ~♪」ヒック
「もっとぉ~……あたまなでなでして~」上目遣い
おれにもたれ掛かり上目遣いをして見つめてくるレイナ。
なんですかねこの可愛さは!? 反則やぞ!
「今夜はとことん飲むぞ~♪」ベロンベロン
「お~♪」
『お~♪』と、おれにもたれ掛かったまま盃を掲げるレイナ。もう理性が吹っ飛びそうやでおじさんは♪
…………
…………
…………
「……レイナ」
「あっ……エイル……?」
月夜の王泊……遠くで狼か何かの遠吠えが聞こえた気がした……
そして夜中……おれはパンツ一丁で目覚めた。
隣にはすやすやと幸せそうに眠るレイナ……
一応、レイナの家からは少し離して係留してるけど……エイル号は同じ筏の上。
……マリナたちに、聞こえてへんよな?
そのことが気になってしまい、おれはなかなか眠れなかった。




