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大型魔獣の足取り

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



 調査三日目から、調査団はさらに範囲を広げることになった。


 調査船一隻は沖合に残り、森に大きな動きがないか監視する。異常を発見した場合は、信号弾で上陸隊へ知らせる手筈になっている。


 そして残る調査船一隻と護衛船一隻は本隊を離れ、数日かけて旧王都島を一周しながら、沖合から海岸線の様子を調べるらしい。




 バルガスさん率いるおれたち上陸隊は引き続き、大型魔獣が目撃された周辺の調査だ。



「ヴェルディアさんや。魔獣たちはどうですかな?」


『群れはいないわよぉ。エイルたちのぉ足音で逃げ出してるわぁ♪』



 どうやら、森にいる魔獣については今のところ問題なさそうだ。


 ただし、ノルからは別のことで注意されていた。



『木々どもが再生しておらん所には近寄るでないぞ!』


『まだ邪悪な魔素が滞留しておる。お主ら子を成す者どもは耐えられん』



 レイゼル王国で国王たちを苦しめた、あの魔素病に罹《かか》る恐れがあるとのことだ。



 バルガスさんはノルの忠告を受け、すぐに森の調査範囲を変更した。


 普段は酒飲んで騒いで、マリナにお人形扱いされてる姿ばっかり見てるけど……


 やっぱり妖精様なんやな、ノルって。





 バルガス隊は、大型魔獣がやってきた方向をあらかた絞り込んだようだった。


 中継地点には信号弾を上げるための数名を残し、そこから先は大型魔獣の足跡を辿る調査に切り替えた。




「ヴェルディアが敵を感知できる範囲ってどれぐらいなん?」ボソボソ


 いちおう周りには『風の精霊様』ということにしているので、ヴェルディアの名前を呼ぶときは周囲に気をつけている。



『こぉの森ぐらいならぁ、余裕よぉ♪』



「まじか! いや、ほら。信号弾用に残してきた人らは大丈夫かな? と思ってさ」


『ちゃあんと見てるからぁ、安心なさぁい♪』


「ありがとう!」


『崇《あが》め奉《たてまつ》りなさぁい♪』ドヤッ♪




 この日は『大型魔獣の足取りを掴んだ』という成果を得て、おれたちは帰投した。





「ぶははははは!」


 また風呂場から、ノルの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

 レイナもかなり打ち解けてきたようやな♪



「まったく! レイナの奴、段々と遠慮がなくなってきおったわ♪」ホカホカ


 その割に楽しそうですね、ノルさん。



「だーいぶレイナも打ち解けてきたみたいやな」グビッ


「まったくじゃ! 少しは儂《わし》を敬うということを覚えさせねばならん!」グビグビプハー♪


 ノルは「プハー♪」と息を吐き、袖で口元をグイッと拭った。


 なんか仕草がオッサンやな……



「ノルさん、やたらグイグイと飲まはりますね? 機嫌良いんっすか?」グビッ


「嘆いておるだけじゃ♪」グビグビプハー♪



――「…………」グビッ♪


 クララベル様とヴェルディアの顔が、なんか和んでるんやけど……



「いいお湯だった、ありがとう♪」フキフキ



「おさきー」グビッ


 そう言ってレイナが、おれの隣を通り過ぎようとする。



「レイナよ、早うこい!」


 クイックイッとレイナを手招きして、おれの隣を指した。


「お主には、妖精の威厳というものをじゃな、教えてやらねばならん!」グビグビプハー♪


 ノルとレイナさん、やたら仲良くなってますね?


…………


…………





「ノル様《しゃま》、か わ いぃ~♪」スリスリ


 またレイナがノルになでなで頬ずりしてる。



「どうじゃ? エイルよ。」


「レイナの奴、随分と可愛らしくなりおったじゃろう♪」


 ノルはレイナにもみくちゃにされながらも、なぜか得意げだった。



「ほれ、お主もレイナを褒めてやらんか!」


「せやな。レイナ、可愛らしいなぁ」ナデナデ


 湯上がりの銀髪はサラサラで、撫でる指がするりと通っていく。



 レイナはピクッと反応し、酔っぱらってとろんとした目でおれを見た。



「ふふっ♪ エイルぅ~、もっとぉ~♪」



 撫でる手に頭を押しつけるように、レイナが甘えてくる。


 可愛すぎるんですけど!?



「お主に対する壁もだいぶ崩れてきたようじゃな♪」ニヤニヤ♪


――「……」ニヤニヤ♪



――明日の朝が楽しみですねぇ~♪(ボソリ)





 調査四日目の朝――



 今日は特定した方向を辿って、さらに森の奥へ行くという話やったからな。


 一層気を引き締めんとあかん!



「あ、レイナ。おはよう♪」



「~~~~~ッッ!!」


 レイナがまた顔を真っ赤にして、俯きながらリビングへ入ってきた。


 やはり昨夜のことはしっかりと覚えているらしい。



「昨夜《ゆうべ》は随分と素直じゃったのう、レイナよ♪」ニヤニヤ♪



――よい反応ですねぇ~♪(ニヤニヤ♪)


「面白ぉいものが見れたわぁ♪」ニヤニヤ♪



「調査に影響出るから……そこらで勘弁したげて?」





 おれたちバルガス隊は旧王都島へ上陸し、昨日の続きを調査しながら森の奥へと進んだ。


 しばらく進むと、海岸で見たものとよく似た痕跡を発見した。


 木々がなぎ倒され、まるで森の中に一本の道が出来たようになっている。



 大型魔獣が通った跡やろか?


 何かを追いかけていたのか。それとも、何かから逃げていたのか。


 警戒を強めながら、その痕跡を辿っていく。




 やがて木々が途切れ、視界が開けた。


 その先に広がっていたのは――ノルから近づくなと警告されていた、木々が再生していない溶岩流の跡だった。



「ここまでか……」



 バルガスさんの判断で、追跡はここで打ち切ることになった。



 大型魔獣がどこから来たのか。


 その先を確かめることはできないまま、おれたちは引き返すことになった。



 しかし、これで一つわかったこともある。


 あの大型魔獣は、少なくともこの先からやってきたということ。




 木々すらまともに育たん場所から、あんなデカい魔獣が……



……なんか、嫌な感じするなぁ。

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