大型魔獣の足取り
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
調査三日目から、調査団はさらに範囲を広げることになった。
調査船一隻は沖合に残り、森に大きな動きがないか監視する。異常を発見した場合は、信号弾で上陸隊へ知らせる手筈になっている。
そして残る調査船一隻と護衛船一隻は本隊を離れ、数日かけて旧王都島を一周しながら、沖合から海岸線の様子を調べるらしい。
バルガスさん率いるおれたち上陸隊は引き続き、大型魔獣が目撃された周辺の調査だ。
「ヴェルディアさんや。魔獣たちはどうですかな?」
『群れはいないわよぉ。エイルたちのぉ足音で逃げ出してるわぁ♪』
どうやら、森にいる魔獣については今のところ問題なさそうだ。
ただし、ノルからは別のことで注意されていた。
『木々どもが再生しておらん所には近寄るでないぞ!』
『まだ邪悪な魔素が滞留しておる。お主ら子を成す者どもは耐えられん』
レイゼル王国で国王たちを苦しめた、あの魔素病に罹る恐れがあるとのことだ。
バルガスさんはノルの忠告を受け、すぐに森の調査範囲を変更した。
普段は酒飲んで騒いで、マリナにお人形扱いされてる姿ばっかり見てるけど……
やっぱり妖精様なんやな、ノルって。
バルガス隊は、大型魔獣がやってきた方向をあらかた絞り込んだようだった。
中継地点には信号弾を上げるための数名を残し、そこから先は大型魔獣の足跡を辿る調査に切り替えた。
「ヴェルディアが敵を感知できる範囲ってどれぐらいなん?」ボソボソ
いちおう周りには『風の精霊様』ということにしているので、ヴェルディアの名前を呼ぶときは周囲に気をつけている。
『こぉの森ぐらいならぁ、余裕よぉ♪』
「まじか! いや、ほら。信号弾用に残してきた人らは大丈夫かな? と思ってさ」
『ちゃあんと見てるからぁ、安心なさぁい♪』
「ありがとう!」
『崇め奉りなさぁい♪』ドヤッ♪
この日は『大型魔獣の足取りを掴んだ』という成果を得て、おれたちは帰投した。
「ぶははははは!」
また風呂場から、ノルの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
レイナもかなり打ち解けてきたようやな♪
「まったく! レイナの奴、段々と遠慮がなくなってきおったわ♪」ホカホカ
その割に楽しそうですね、ノルさん。
「だーいぶレイナも打ち解けてきたみたいやな」グビッ
「まったくじゃ! 少しは儂を敬うということを覚えさせねばならん!」グビグビプハー♪
ノルは「プハー♪」と息を吐き、袖で口元をグイッと拭った。
なんか仕草がオッサンやな……
「ノルさん、やたらグイグイと飲まはりますね? 機嫌良いんっすか?」グビッ
「嘆いておるだけじゃ♪」グビグビプハー♪
――「…………」グビッ♪
クララベル様とヴェルディアの顔が、なんか和んでるんやけど……
「いいお湯だった、ありがとう♪」フキフキ
「おさきー」グビッ
そう言ってレイナが、おれの隣を通り過ぎようとする。
「レイナよ、早うこい!」
クイックイッとレイナを手招きして、おれの隣を指した。
「お主には、妖精の威厳というものをじゃな、教えてやらねばならん!」グビグビプハー♪
ノルとレイナさん、やたら仲良くなってますね?
…………
…………
「ノル様、か わ いぃ~♪」スリスリ
またレイナがノルになでなで頬ずりしてる。
「どうじゃ? エイルよ。」
「レイナの奴、随分と可愛らしくなりおったじゃろう♪」
ノルはレイナにもみくちゃにされながらも、なぜか得意げだった。
「ほれ、お主もレイナを褒めてやらんか!」
「せやな。レイナ、可愛らしいなぁ」ナデナデ
湯上がりの銀髪はサラサラで、撫でる指がするりと通っていく。
レイナはピクッと反応し、酔っぱらってとろんとした目でおれを見た。
「ふふっ♪ エイルぅ~、もっとぉ~♪」
撫でる手に頭を押しつけるように、レイナが甘えてくる。
可愛すぎるんですけど!?
「お主に対する壁もだいぶ崩れてきたようじゃな♪」ニヤニヤ♪
――「……」ニヤニヤ♪
――明日の朝が楽しみですねぇ~♪(ボソリ)
調査四日目の朝――
今日は特定した方向を辿って、さらに森の奥へ行くという話やったからな。
一層気を引き締めんとあかん!
「あ、レイナ。おはよう♪」
「~~~~~ッッ!!」
レイナがまた顔を真っ赤にして、俯きながらリビングへ入ってきた。
やはり昨夜のことはしっかりと覚えているらしい。
「昨夜は随分と素直じゃったのう、レイナよ♪」ニヤニヤ♪
――よい反応ですねぇ~♪(ニヤニヤ♪)
「面白ぉいものが見れたわぁ♪」ニヤニヤ♪
「調査に影響出るから……そこらで勘弁したげて?」
おれたちバルガス隊は旧王都島へ上陸し、昨日の続きを調査しながら森の奥へと進んだ。
しばらく進むと、海岸で見たものとよく似た痕跡を発見した。
木々がなぎ倒され、まるで森の中に一本の道が出来たようになっている。
大型魔獣が通った跡やろか?
何かを追いかけていたのか。それとも、何かから逃げていたのか。
警戒を強めながら、その痕跡を辿っていく。
やがて木々が途切れ、視界が開けた。
その先に広がっていたのは――ノルから近づくなと警告されていた、木々が再生していない溶岩流の跡だった。
「ここまでか……」
バルガスさんの判断で、追跡はここで打ち切ることになった。
大型魔獣がどこから来たのか。
その先を確かめることはできないまま、おれたちは引き返すことになった。
しかし、これで一つわかったこともある。
あの大型魔獣は、少なくともこの先からやってきたということ。
木々すらまともに育たん場所から、あんなデカい魔獣が……
……なんか、嫌な感じするなぁ。




