クールビューティー
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
旧王都島、調査二日目。おれたちは海岸へ上陸し、足跡や糞などの痕跡を調べていた。
おれの役目は、ヴェルディア索敵で魔獣が近づいてこないか警戒すること。
ヴェルディア索敵で全部調べたらええやんけ? とはならない。
今回の目的は、あくまでも残された痕跡から『魔獣がどのように移動しているのか』を調べること。
今いる場所だけ分かっても、それまでどう動いてきたかまでは分からんからな。
「やっぱレイナはプロの猟師やから手際エエなー……」シミジミ
「そっ、そんなこと……」
「……ありがと」テレテレ
『ちょっとぉエイルぅ? なぁにイチャついてるのかしらぁ?』
『ララとあの娘に報告かしらぁ?』
「レイナは先生だから!? 勘弁してくださいヴェルディアさま!」ボソボソ
『ふふぅん♪』
珍しく『さま』付けで呼んだからか、機嫌良くなったわ。ヴェルディアさんチョロくないか?
『それよりもエイルぅ、十匹ぐらいの群れが近づいてるわよぉ?』
「大型?」
『普通のよぉ』
「皆さん、魔獣の群れ十匹ぐらいが近づいてるそうです!」
その後も何度か魔獣の群れを避けながら、おれたちは前回、大型魔獣が出現したあたりを重点的に調べた。
大型と思われる足跡や爪痕もいくつか見つかったが、どれも比較的古いものらしい。
少なくとも今この辺りをうろついているわけではなさそうや。
二日目の調査は、特に危険な魔獣と遭遇することもなく終了した。
バルガスさんたち王国調査員はバルガス船に集まり、情報を集約して明日の調査方針を決める会議を開いていた。
おれたち臨時調査員も、それぞれの船へと帰還した。
おれはマリナと操縦を替わり、エイル号を停泊ポイントへと向かわせた。
マリナとレイナは夕食準備に取り掛かった。
とは言っても仕込みはすでに、マリナが待機時間を使って済ませてあるが。
おれは台所へ向かう二人の背を見送った。
…………? なんやろ。レイナの周りだけ、白くふんわりした光がポワポワ浮かんで見える。
そこだけ空気が違う気がした。
――あの娘〜、だいぶ素直になってきたようですね〜♪(ニヤニヤ)
「儂らと風呂に入ってから、随分と堅さが取れおったわい♪」ニヤニヤ
マリナとレイナの後ろ姿を眺めているクララベル様とノル。
なにやらヒソヒソと話し込んでいた。
「ほんにマリナの飯は旨いのう♪」ナデナデ
ノルはマリナの頭をナデナデした。
その隣では、レイナの手がマリナの頭へ伸びかけては止まり、所在なさげに宙を彷徨っている。
「そうは思わんか? レイナよ」チラリ
「……はい」ドキドキ
意を決したように、その手がマリナの頭へそっと降りた。
「……おいしい」ナデナデ
「えへへ♪」
レイナがめっちゃフニャッとしとるんやけど!?
さっきまでのクール系美人どこ行った!?
クール系美人がその表情て……反則やろ。
「ぶははは!」
また風呂場からノルの笑い声が聞こえてきた。
先に風呂を済ませたおれは、三人が仲良く風呂に入っている間に晩酌の準備をした。
明日も調査が続くので、ほどほどにしなければならない。ウンウン。
「まったく、レイナの奴め。調子に乗りおってからに♪」ホカホカ
先に風呂から出てきたノルが、ふらふら飛びながらボヤいている。その割にニコニコやな?
「ノル、晩酌するやろ?」
「おお、いいのう♪ 頂こう」
おれとノルは先に晩酌を始めた。
「レイナはノルらと結構打ち解けたみたいやな?」グビッ
「儂らとはな。お主との間には、まだ壁があるようじゃがの」グビグビ
「そうかー? 結構仲良くなってるやん」グビッ
「まったく……この朴念仁が」ボソリ
「なんや?」グビッ
「なんもないわい!」グビグビ
――「…………」グビッ
クララベル様とヴェルディアは、目を閉じてニコニコしながら、ウンウンと頷いている。
……なんや? その『分かってますよ♪』みたいな顔は。
「ありがとう、いいお湯だったよ♪」フキフキ
レイナが髪を拭きながらお風呂から上がってきた。
「あ、レイナ。一緒に飲まんけ?」
「あ……いや。あたしは……」
「レイナよ、お主も多少は嗜むじゃろう? ……飲んでいけ」
「……はい」フニャッ
「ふぁ〜……私は寝ますぅ、おやすみなさ〜い」
――「「おやすみ〜♪」」
マリナはあくびをしながら部屋へと戻っていった。
クララベル様とノルとヴェルディアが妙にニコニコしてるんやが?
「二日目おつかれさ〜ん」カンパーイ♪
「……おつかれさま」クピッ
なんやろ? 明日のこと考えてチビチビとしか飲まんのかな……
「なんじゃお主、風呂では酒好きとか言っておったじゃろう」グビグビプハー♪
「そ、そ、そ、それはその……」クピクピ
「ほれ、もっと飲まんか♪」グビグビプハー
「はっ……はい」グビッ
「なにかつまみはないかのう……」フラフラ〜
「風よぉ……もっとぉ……しっかりぃ……支えんか!」ヒック
ノルが千鳥足みたいにフラフラ飛んでるわ……
……あれ? もしかして羽根で飛んでるんやないんか?
身体を浮かせてるのは風の精霊で……
羽根は姿勢を整えたり方向を変えたりするためのもんやったんか。はぇ~。
要は、人工衛星とかのスラスターみたいなもんやな。
「エイルよ。またお主『はぇ~』みたいな気の抜けた顔をしおって……」ヒック
「酔っ払ってるのに、よー見たはるんですね!?」
「ノル様、か わ い ぃ〜♪」ホワホワ
レイナが真っ赤な顔で、ふにゃふにゃに緩んどるんやけど!?
「こりゃあ……やめんかぁ……レイナよぉ……」ヒック
レイナがノルの頭を撫でたり、頬ずりしとる……崩れすぎやろ? 可愛すぎるで……
「ノル様ぁ〜♪」
…………
…………
――ノルぅ〜? 明日も調査なのに、ずいぶん飲ませましたね〜?
「心配いらんわい。明日に残らぬよう、水の精霊に手伝わせておるわ」ニヤリ
――酔わせるだけ酔わせてぇ、あとでこっそり介抱ですかぁ〜? 悪い妖精ですねぇ〜♪
「人聞きの悪いことを言うでないわい♪」悪い笑顔
…………
…………
「あ、おはようレイナ♪ 酒は残ってない? 真っ赤やけど大丈夫……?」
「〜〜〜〜〜ッ!!」
レイナが顔を真っ赤にして、俯きながら起きてきた。
どうやら昨夜のことはしっかりと覚えているらしい。
大型魔獣の調査三日目。
……レイナ、ほんまに酒残ってへんよな?




