噂の凄腕猟師
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
「アンタかい? 凄腕の弓使いってのは?」
マリナの服を買ったあと、おれたちは杭上商店街をぶらぶらと散策していた。
夕刻前ということもあって、辺りは多くの人で賑わっている。
その時、不意に後ろから声を掛けられた。
若い女性の声――
おれはドキドキしながら、ゆっくりと振り返る。
おいノル、目が泳ぎまくっとるぞ!
振り返るとそこには、見知らぬダークエルフの女性が立っていた。
「あれ? レイちゃんとエイル!」
聞き覚えのある声がした。
振り向くと、買い物袋を抱えたリエラがこちらへ歩いてくるところだった。
「あ、リーちゃん……」
ダークエルフの女性はリエラのことを『リーちゃん』と呼んだ。
「レイちゃん? リーちゃん?」キョロキョロ
おれたちはリエラとダークエルフの女性を交互に何度も見ていた。
「二人は知り合いなん?」
リエラの知り合いやったら、まあひったくりとかではないやろ……ちょっと安心したわ。
「こ、こんなところで立ち話もなんやから、おれのエイル号に行くけ?」
もし魔核の話をされたら、こんな人通りの多いところではかなわん。
おれたちは場所を変え、エイル号のリビングで話をすることにした。
筏に向かっている最中もリエラとその女性は親しそうに喋っていた。
おいノル、いつまで目を泳がせてるねん。
マリナさんや、右足と右手が同時に出てるで?
エイル号を人気のない場所まで移動させ、おれもリビングへ入ると――
先に入っていたマリナたちは、すでに楽しそうにお茶会を開いていた。
「「ふふっ♪」」わいわい♪
なんやろ、この和やかな女子会は?
ノルとヴェルディアまで混じって談笑してるし……
「あの……ところでどなたさまなんでしょうか?」
おれは謎のダークエルフ女性に尋ねた。
「すまない、あのときは急に声をかけて。」
「あたしはレイナ。猟師をやってる」
レイナは立ち上がって自己紹介を始めた。
「取引所のオヤジに『腕のいい弓使いがいたら教えてくれ』って頼んでたんだ」
いや、べつにおれの腕がいいってわけでは……
それにしてもレイナさんも美人やなー。
リエラさんが活発元気系の美人としたら、レイナさんは凛とした、ややつり目のクール系美人って感じの女性やわ。
いかにもダークエルフらしい、健康的な褐色の肌。
長い銀髪を一つに括り、そこそこ豊かな胸元へと垂らしている。
脚を防護しているようなニーソックスから見えるしっかりとした太もも!
ブルマ? いやレオタードか!?
しっかりとした安産型のお尻♪
いい! です――
――エイルさ〜ん♪ま〜たネットリした視線になってますよ〜♪(ボソボソ)
クララベル様が、おれの心の声を遮ってきた。
あ、あ、あ、ありがとうございます……
危ない危ない……またあの空気にしてまうところやった。
「おれがお眼鏡にかなうかどうかはわからんけど……」
「なんか探してた理由でもあるんすか?」
話を聞くと、最近は弓の腕が伸び悩んでいて、なにか上達のきっかけが欲しかったらしい。
それで以前から取引所のオヤジに、腕の立つ弓使いがいたら教えてほしいと頼んでいたそうだ。
そして今日、レイナが魔核を売りに行ったところ――
「妖精様と一緒にいる男が、かなりの腕らしいって聞いてね」
「あー、ノルか。キミ小さいくせに目立つもんな」
「小さいは余計じゃわい!」
レイナはギョッとした。
「エイル……さん、妖精様にそれは……」
「娘よ、そう畏まらんでもよいぞ?」
「普段通りに喋るがよい」
「は……はい。」
レイナは恐縮そうにしていた。
「おれも『エイル』って呼んでくれたらエエよ、レイナ」
どう? おじさんの提案、受けてくれないかナッ!!
「よろしく頼むよ……エ、エイル」
「こっちがマリナ。ってもう知ってたかいな?」
「あ、ああ。さっき自己紹介をした」
ん? 凛としたレイナの顔が、なにか一瞬緩んだような気が……
「せっかくですから、レイナさんとリエラさんも一緒に晩ごはん食べていきませんか?」
珍しくマリナのほうから晩ごはんに誘ってるわ。
レイナともすっかり打ち解けたみたいやね♪
「え、あ……良いのか?」
初対面のレイナは少し遠慮してるのかな?
「マリナの飯は旨いぞ。食ってゆけ、娘よ」
二人とも一度家に戻るというので、それぞれの船まで送り、夕食時に王宮の桟橋で待ち合わせることになった。
夕ごはんはノルの強い希望でハンバーグとなった。
クララベル様を風の精霊様と誤魔化したり、ヴェルディアをクララベル様の縁者だと誤魔化したり……
大変ではあったが、いつもより二人分わいわい賑やかな夕食となった。
「レイナの篭手からロープみたいなのが見えるんやけど?」モグモグ
「ああ、これはな」モグモグ
レイナによると篭手にはロープが仕込んであり、木の上から獲物を狙う時にロープを伸ばして使うらしい。
「へー、猟師って色んな装備をしてるんやなー」モグモグ
レイナは狩猟を主な生業にしているが、山菜や薬草、キノコなどの採取をしたり、討伐隊に参加したりすることもあるそうだ。
おれも討伐隊には何度か参加しているが、レイナのことは見たことがない。
「討伐隊の依頼は、魔核取引所に貼ってある依頼書を見て申し込むんだ」
「おれはいつも、バルガスさんに声を掛けられてたわ。明日討伐に出るから来ないか? みたいに。」
「あたしはまだバルガス隊には参加したことがないな。」
「でもバルガス隊には、たまに凄腕の斥候が参加することがあるって聞いたことがあるよ」
「なんでも、風の精霊様の声が聞けるとか……」
……ん?
「討伐がムチャクチャ捗るから、その人がいる時は大当たりの日なんて言われてるらしいよ」
おれは汗がダラダラ出てきた。
「ちょっと聞きたいんやけど、精霊様の声が聞ける人って珍しかったりする?」ドキドキ……
「そんな人、ほかに聞いたことないよ」
はい、おれでした……
「よかったら今度、一緒に狩りに行かないか?」
レイナが狩りに誘ってくれた。
こんな美人の女の人からのお誘い、普段なら大喜びなんやけど……
これ以上なんか聞かれたら、どう言い訳する?
世界樹の精霊ドライアドに、精霊紋……
おれ、隠し事多すぎんか?
おれたちはそのあとも楽しく談笑し、夜が更けていった。
……らしい。
というのも、おれはほとんど上の空だった。
凄腕の弓使い。
凄腕の斥候。
風の精霊様の声が聞ける謎の男――
知らん間に、おれの設定がどんどん盛られてへんか……?




