略奪海賊『黒潮牙(こくちょうが)』
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女神クララベル様はこちらのマスコットキャラクターの見た目を使ったという設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
青い空、広い海。
おれはファンタジーの定番ドワーフ族に会える期待を胸に、ゆっくりとドワーフ国に向かって流されていた。
「クララベル様、やっぱドワーフってイメージ通りなんですかね?」
――んー多分ですけど、アナタたちの世界によくあるイメージで合ってると思いますよ~♪
――よく人間が何かを閃いたとかあるじゃないですか~?
――あれ実は、神様の神託だったパターンが結構あるんですよ~
「え!?まじっすか!?」
――何かが降りてきた~なんて表現聞いたことないですか~?
「ありますあります!!」
――それ神が神託を下しやすい、いわゆるトランス状態だからなんですよ~
「はぇ~知らんかったわ!」
――まあそうでしょうね~♪いま考えた事ですから~♪
ガンッ!!帆柱で頭をしこたまぶつけた。
「エイルさん、島が近づいてきましたね!一度陸に上がります?」
「いてて…せやね、ずいぶん筏も広くなってきて設備も充実してきたけど、たまにはお肉食べたいからね」
おれたちの筏は島の方に舵を取った。
「………」
「おい!ゴルドぉ!!」
「なんだニール!」
「筏みたいなのが近づいてきてるってお頭に伝えてくれぇぇ!!」
「おう!わかったぁぁ!!」
見張りの男がそう伝えると、二本の斧を担いだ筋骨隆々の男が建物の中に入っていった。
「あぁ?男一人にちっちぇ子供の女一人と…なんだぁあの女、浮いてやがるのか?」
見張りをしていた男ニール・ザックは目をこすった。
「おいマダム!!ちょっと来てくれ!!」
ニールが呼びかけると女は振り向いた。
「一体なんだい!?ニール!」
「女の値踏みしてくれ!!」
「へぇ、値踏みするぐらいには上玉かい?」
女はニールの望遠鏡をのぞき込んだ
「まだ子供じゃないか!でも美人になりそうだ、良い値が付きそうだ!」
「!?!?あの女浮いてるのかい?」
マダム・ベラも目をこすった
建物からは先ほどの男より一回りも二回りも大きい筋骨隆々の男が出てきた。
「おい!どうだ!?金になりそうな奴らか!?」
「お頭!あの娘は良い値がつきそうだよ!!」
「よし!おめえら船に乗り込め!!」
団員たちは海賊船に乗り込むと魔導エンジンがうなりを上げた!
「…クララベル様、なんか船っぽいのが近づいてきてるんですけど?」
マリナが真っ青な顔で呟いた
「海賊船…」
――あらら~見つかっちゃいましたね~♪
「ましたね~じゃねえよ!!なんでそんな呑気なん!?」
――まあまあ、落ち着きましょう、下手に抵抗して怪我でもしたら大変です~
「クララベル様なんかええ方法ない!?」
――ワタシがですねぇ~、人の営みに安易に手を出すと因果が変わっちゃうんですよぉ~
「こりゃもう逃げるしかねえな」
――下手に刺激しないでくださいね~こちらから武器を持って出れば向こうも本気になります~♪
とりあえずマリナを物陰に隠し、おれは急いで帆を転回させた!
海流と風に乗り逃げる筏!
帆は風を受け一気に加速した!!
「よっしゃ!」
徐々に小さくなる海賊船の姿に、
このまま逃げ切れる予感がした
ブオオオオオオオン!!
海賊船の魔導エンジンがうなりを上げた!
「うっそおーーーーん!!!!」
筏とどんどん距離を詰める海賊船!
「アカン!やっぱり追いつかれる!!」
海流と風任せの筏が魔導エンジンを積んだ船から逃げられるわけもなく、
海賊たちは筏に乗り込んできた。
「よおおおし!おめえら!大人しくし……」
海賊団長ガロス・ヴォルガンが固まった
「おめえ…いや、貴女様は妖精族の方ですかい?」
急に神妙になった海賊たちにクララベル様は仰った
…………
……風が止み、音が消えた……
…………
……海賊たちは神妙にしている……
==【………我は世界を創る者。さりとて人の歩みを決める者にあらず………】
…………
==【……故に我は見届けよう……】
…………
==【……汝らが何を選び……】
…………
==【……何を積み重ねるのかを……】
…………
…………
…………
――見守ることしかできないのも、神というものなんですよ~♪
あ、いつものクララベル様だ
クララベル様は霧が霧散するように姿を消した
海賊団はしばらく呆然と立ち尽くした。
空気を変えたのはさすがの団長だった。
「妖精族のお言葉に逆らう気はねぇ…だが、あの御方は【人の歩みを決める者にあらず】と仰った。」
「おめえら…大人しくしていれば怪我はさせねえ。ついてこい。」
おれとマリナは縛られ海賊船に乗せられた。
筏はロープでつながれ曳航された。
「今度こそ売られちゃうのかな…」
マリナがボソッと呟いた。
呟きを聞いた副頭、ダレスがマリナに話しかけた。
「今度こそってなんだ?どっかから逃げてきたのか?」
マリナは誘拐され遭難したことを話した。
「もしかしてお前らか!来るはずだった奴隷商人が連れてくる商品ってのは!?」
「一向に来ねぇからよ、不思議に思ってたが。あいつら遭難して死んじまったのか」
「ここでおとなしくしてろ!」
おれとマリナは牢屋に入れられた。
「どこ行ったんやろ…クララベル様…」
「え?」
「なに?マリナ」
「ううん、なんでもない」
クララベル様は姿を消し、筏は海賊船の近くに繋がれている。
家まで送り届けるってマリナと約束したのに……
いったいどうなるんやろ……
ドワーフ国へと向かう時とはうって変わって気分が落ち込んだおれ。
牢屋の小さな窓からは、
重い気分を表すかのような夕日が射し込む。
夕日も気持ちも、夜の闇に呑み込まれていく……
今話より毎日1話更新となります。
もしもエタったら……酒飲みライブ配信とかで「先生(笑)!新作まだですか!?」とか言ってイジってやってください




