予想外の針路
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女神クララベル様はこちらのマスコットキャラクターの見た目を使ったという設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
筏の針路を西に取り、マリナの住んでいた村に向かうことにしたおれたち。
筏の上ではおれの身の上を話していた。
「実はおれ死んだんだ。」
「えええっ!?!?」
「やっぱりお化けだったんですか!?」
マリナは無意識にファイティングポーズを構えた。
いやお化けをどう攻撃するの?君。
「正確に伝えると、元々のエイルは一度死んだ。でもクララベル様に呼ばれたおれが魂の抜け殻の、空き家の身体に入ったんだ」
「元のエイルは…」チラッ
おれはクララベル様にどうなったの?という目線を送った。
――ん〜…天国に行ったんじゃないですかね〜?
――僕たちが命を全うしたあとは管轄が変わるんですよ〜
――そのまま天国または地獄に行くか、異世界へ生まれ変わるか。別の神様の役割なんですよ〜♪
「あー、閻魔様みたいな?」
――そうそう、その方ですぅ〜
――他にもオシリス、アヌビス、ハデスとかと呼ばれていた気がしますぅ〜
え?死後の世界って宗教超えて一緒なんかな?
「話が逸れたな。んでね、クララベル様に呼ばれてほかの世界からやってきた。」
「元のエイル君の、お父さんお母さんはもういないんだ。」
「えっ………」
「……………」
マリナは悲しそうな、申し訳なさそうな表情をしていた。
「だからさ。」
「帰ったら、いっぱい親孝行してあげて。」
――ある時森に行ったエイルさんは、たまたま出会ってしまった奴隷商人たちに連れ去られてしまった。
――エイルさんを攫った奴らは、帰り道でマリナをたまたま攫ったんです。
「ん?また見てきたの?」
――そうです~♪当時のエイルさんは元の少年だったんです~
――マリナのように目がキラキラしてました♪ドブ川みたいに濁り切ってる今とは比較するのもおこがましいですね~
「そんな綺麗なエイル君に薄汚れたオッサンを入れたアナタにも、責任の一端があると思うのですが…」
――そうでした~テヘ♪
ウインクしながら舌をペロっと出すクララベル様。
酷いディスられ方したのに、その表情で許してしまうおれがチョロすぎる(ギリギリギリ…)
「クララベル様?人の事をそんなに酷く言ったらダメですよ?」
――アッハイ…(ショボン)
「言うたって言うたって!クララベル様にもっと言うたって!」
「エイルさん」
「エイルさんも女神様に対して失礼なところがありますよ?」
「アッハイ…(ショボン)」
「もう、二人とも仲良くしてください」
マリナは苦笑いをした
――「はい…」(ショボン×2)
「ところでクララベル様、むかってる方向が変わってる気がするんですけど…」
出発した島を西に向かったはずなのだが島が西側に見える…
――あーこれ、海流で流されていますね~
「あの風の力で何とかなりません?」
――海流に逆らうぐらいの強い風ですとぉ~、エイルさん並に貧弱な帆が折れちゃいそうです~♪
「まじか!!ほなどういうルートを取ったら良いんですかね?」
――そうですねぇ~…この場所からでは海峡へ向かうには遅いですしぃ~
――岩の子たちの国を回っていく感じですかね~♪
「岩の子?なんですかそれ?」
――えーっとぉ……あの子たちは確か、ドワーフとか名乗っていたような気がしますぅ~♪
「ドワーフ!?物語とかでしか知らん種族や!!」
「クララベル様!!」
マリナが話をぶった切った
「それって家までどれぐらいかかるんですか!?」
――そうですねぇ~、この筏だと海流を考えて…3か月か4か月ぐらいですかね~
「そんな……、お父さんお母さん…心配で倒れちゃわないかな…」
こんな状況でお父さんとお母さんの心配をしてあげるなんて…
この子は本当に大切に育てられたんだろうな…
――ん~
クララベル様がふわふわと浮かびながら、目を閉じて考え事をしている…
……
風が止み、波の音がとまった。
……
クララベル様の髪がふわっと揺れた。
……
……
クララベル様はゆっくりと目を開けた
――はい!大丈夫ですぅ~♪
「なにが?」
――今ちょうど、お父さんとお母さんが教会にお祈りしに来ていたので~
――娘さんは生きて家に向かってますよ~何か月かはかかるけど無事戻りますよ~と神託しておきました~♪
「「え!?」」
――マリナは大事にされてるんですね♪お父さんたちがマリナの無事をお祈りに来ていたんです♪
――私を祀るなにかがあれば~私の言葉を伝えることが出来るんですよぉ~
「すげえな!さすが女神様やな!!」
――もっと褒めていいんですよ~♪(ドヤァ)
「ありがとう!クララベル様!」
マリナの心配もなくなり、あとは無事家に送り届けるだけだ!
おれたちの旅は、思っていたよりずっと遠回りになった。
だけど……
はじめて会うファンタジー世界の住人。
おれは期待に胸が躍った。




