壊れたいつもの日常
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
https://www.youtube.com/@nico_channel_
女神クララベル様はこちらのマスコットキャラクターの見た目を使ったという設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
「…ん…うーん…」
朝日をまぶた越しに感じ、おれはゆっくり目を開けた。
――おはようございますぅ~。酔っぱらって電車で寝ているおじさんみたいでしたよ~
――と言いますか中身おじさんなんですし、そのものでしたか~ふふっ♪
「寝起きからごあいさつやねぇ」
昨日、というか昨夜というか…海に沈みかけていた少女を命からがら助けてそのまま寝てしまったらしい。
「床で寝たせいか体がいたい…」
そうこうしているうちに少女も目覚めた。
「おはよー」
――おはようございます~♪
「あっ……お、おはようございます…」
「お互いなにか色々聞きたいことがあると思うけど、のど乾いてない?おなかは?」
おれは水飲み場に案内し、海水から水を作る浄化装置の使い方をまず説明した。
「のど乾いたら遠慮せず水分補給したらええよ」
「食べ物はお魚がココにあるし、魚焼いたりしたことある?」
「料理はお母さんの手伝いをしてました」
「たまにお母さんの代わりに作ったりもしてました」
「おおーほなら使い方教えるし、これからは好きな時に焼いて食べたらエエよー」
とりあえず今回は食料を出して二人で食べた。
「おれの名前はエイル。攫われて、たぶんだけど君と同じ船に乗ってた」
「乗ってた船が粉々になって海に放り出されたんよ」
もぐもぐしながら少女がうなずく
「んで……この人見える?」
おれはクララベル様の方に手を向けた。
「こっ……この人なんで浮いてるんですか??」
そりゃそうやろな。なんて説明したらエエんやろ?
――この世界の女神ですよぉ~
「ええええええ!?!?」あたふた
――ふふっ♪新鮮な反応ですねぇ~。感性が枯れたおじさんとは大違いです♪
「いちいち毒ぶっかけてくるのやめてもらえませんかね」
「女神様って、あのクララベル様ですか!?」
――そうですよ~♪
「でも教会の像とはかなり違うような…」
――あれも私なんですよぉ~?
――神の姿なんて本来人間には見えませんから、人が用意した姿を借りるんです~♪
「見た目全然違うのによく一発で信じてもらえましたねクララベル様」
「なんか声の聞こえ方が普通じゃなかったので」
そういわれてみればそうや。
この世界に来て……いや拉致られてから、クララベル様としか話してなかったわ。
せやから、この子と会話するまで気付かんかったわ。
この子との会話は普通に聞こえるけど、クララベル様の声はなんか頭の中に直接聞こえてくるっていうか…
「君の名前教えてくれるかな?」
「あっ、すみません。マリナと言います!」
「助けてくださってありがとうございますっ!」ペコリ
「ちなみに歳はいくつなの?おれは18歳。」
――まるでテレクラのアポ取りみたいですぇ~♪
「テwレwクwラwwwwwなついなwえ、女神様よwww」
「テレクラ…?わかりませんけど私は12歳です!」
――心の清いマリナさんは知らなくてもいいんですよ~♪
――この人みたいに心が穢れちゃいますよ~♪
「じゃあ知ってるアナタも心が穢れてるんかいなガハハハハハ!」
――………………
「笑顔で見つめんとなんか言って?」アセアセ
「君も攫われてきたの?」
「はい……」
マリナは悲しそうに語り始めた
「その日の夜は私がごはん作る日だったんですけど、」
「お母さんが香草がそろそろなくなりそうって言ってたのを思い出して……」
「いつも取りに行く岬の裏までいったんです…。」
「村からちょっと離れてますけど、昼間なら危なくないと思って…」
「畑仕事していたお母さんも、気を付けていきなさいよーって言ってくれて…」
「でもその日は遠くの方に…見慣れない馬車が停まってたんです…」
「それが奴隷商人の馬車だったってわけか…」
「岬の裏に行くのをやめて帰ろうとしたんですけど、大きな人たちに急に抱えられちゃって…」
「おとうさん…おかあさん…」
マリナは唇を震わせ、大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちた。
「……そうか。」
「怖かったやろ。」
「よう生きててくれたなぁ……」
――ほんとにタイミングが悪かったんですよね…
――奴隷商人たちが船から上がって水や食料を買い付けに行った帰りに、たまたま鉢合わせてしまったんですね…
「え?クララベル様知ってるんですか?」
――いま見てきましたー♪
「えええ!?過去に?ほな助けたりぃな!」
――私が手を出すと色々因果が変わっちゃうから安易に手を出せないんですよぉ~
――でもまあ本来なら死んでたかもしれない事が、こうやって出会いが出来たわけですから~
「せやね…お互いホントなら大時化で溺れ死んでたかもしれないんだし」
「よし!マリナ!君の村、探そう!!」
「えっ…いいんですか…」
「おれはクララベル様の暇つぶしの相手だし、いまんとこ予定もなさそうだし!」
――行っちゃいましょ~♪
「ありがとうございます!」
マリナの眼からまた大粒の涙がこぼれた。さっきとはうって変わって笑顔のマリナから。
「そうと決まったらまずは目的地や!!」
「マリナ!家はどっちの方向!?」
「わかりません!(満面の笑顔)」
ズルッ!
「吉本新喜劇ばりにコケそうになったわ!」
「クララベル様!マリナの家はどっちですか!?」
――わかりません!(満面の笑顔)
ズルッ!!
「天丼かよやるなこの女神様…」
――マリナの過去は辿って見れましたけどぉ~、人間の住んでる場所なんて神が分かるわけないじゃないですかぁ~♪
「神様って何でも知ってるんとちゃうの!?」
――例えばですけどぉ~、アナタ迷子の猫の家なんて分かりますかぁ~?
「そりゃそうやな」
――でも乗ってきた船がやってきた方向はわかりますよぉ~♪
「じゃあひとまずそっちの方向に向かったらエエってことですね!」
「よーしマリナ!時間はかかるかもしれんけど、絶対連れて行ったげるから任しとき!」
「はい!よろしくおねがいしますっ!!」キラキラ
目をキラキラさせてガッツポーズをとったマリナは、さっきまでとは打って変わって元気そうだ。
この子は本来こんな顔する女の子なんだな…
クララベル様にこの世界へ呼ばれて何をしたらエエんかと思ってたとこにやっと目標ができた!
水は大丈夫、食料も……
まあ魚ならなんとかなる。
陸が見えたら上陸して何か食べられそうなもの採取したらええわ!
おれは西の方向に帆を向け針路を取った。
筏はゆっくりと向きを変えた。
見渡す限り海しかない。
行先もわからない。
それでも……
おれには初めて進む理由ができた。




