妖精と精霊
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
https://www.youtube.com/@nico_channel_
エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
新しい住人もふえたおれたちの筏。
今日ものんびりと漂流していた。
あるとき――
「そういや妖精って、か弱いやん?」
おれは精霊の森で、魔獣にいたずらをして、報復され消えた妖精のことを思い出した。
「そうじゃな。魔獣の、ほんのひと掻きで世界樹に還るのう。」
「今まで攫われたりせんかったん?」
そんなにもか弱い存在のノルが、なぜ無事に旅を続けていたのか疑問に思った。
「昔のう、ララを拐かそうとしおったやつがおっての。」
「ララはあの性格じゃし、見た目も愛いじゃろ?」
「せやな。」
ララはおっとり癒し系のアイドルっぽいよな。
「邪な心を持って、後ろから近づいた奴がおってのう……」
「干からびてヒクヒクしとったわ!!ガハハハハ!!」腹を抱えて大笑い
「え?なんで!?」
「水の奴が、そやつの身体を干からびさせおったんじゃ!ガハハハハ!!」腹を抱えて大笑い
「あー、身体の水分を抜いて脱水症状にさせたんか、なるほど。」
「脱……? 知らんが、儂らは精霊どもと仲が良いからのう♪」
アイドルの後ろに厳つい親衛隊が付いてる、みたいなもんか。
「でも、おれがノルを泣かせたときは大丈夫やん?なんでやろな。」
「そうじゃ!風よ! なんでエイルを懲らしめんかったんじゃ!!」
そよ〜♪っと、そよ風がノルの頭を撫でた。
「あー……『そらお前が悪いやろ……』って感じなんやね。」
「なんでじゃ! なんでじゃ!」ジタバタ
ノルがテーブルの上で足をバタバタさせゴネている……
これが、コアシップで皆に加護を与えてたノルと同一人物……いや、同一妖精とはとても思えんわ……
そういや、初めてノルと出会ったとき、トンボと間違えて撃ち落とそうとしたよな。
矢がズレたのは精霊様のおかげやったんやろか?
ちょっと薄ら寒くなってきたわ……ありがとう、精霊様。
またあるとき――
「そういやラウリエルの『排気器』には精霊紋ついとったよな?」
「アレは風の精霊紋じゃな。」
「ほならさ、光とか水とかの精霊紋もあるんか?」
「あるぞ。」
「ほなら夜の王都の光を、光の精霊紋でやるとかの話は出んかったんかな?」
電球の場合はフィラメントとかのややこしい仕組みが必要だけど、光の精霊紋なら単純化できるんじゃないか? と、ふと疑問に思った。
「エイルよ。おぬし、あのララが一つ一つに精霊紋を付与しとる姿を想像してみい。」
おれはララが涙目で、せっせせっせと大量の電球に精霊紋を付与している姿を思い浮かべた。
「可哀想すぎる……」ホロリ
おれは涙が出そうになった。
「そういうことじゃ。」
またあるとき――
「水の精霊紋とかってどんな感じなん?」
「桶に付与すると水が湧き出しおる。」
「あー……でも世界樹の近くでないと意味がないか。」
『世界樹から離れれば使えん。』
おれはノルがシグルたちに言った言葉を思い出した。
「なんじゃ?」
「いや、マリナが水を気軽に使えたらなぁって。」
「そういや今は、お主やマリナが水を汲みに行っとるのう。」
家事はマリナがやってくれているが、水を運ぶのは大変なので、台所の水樽までおれが運んで貯めている。
「おい、ヴェルディア。 おぬしの枝に精霊紋を付与したら、世界樹から離れとっても大丈夫かの?」
「なっ、なんでよぉ……?」ビクビク
そんなにノルが苦手か?ヴェルディアさんよ。
「マリナが飯を作りやすいようにじゃな。」
「そ……それなら力を貸してもいいかしらぁ。」ホッ
用途を聞いて、ヴェルディアは安心したようだった。
ヴェルディアは、ほんの小さな枝をひとつ取り出しノルに渡した。
ノルは小枝に水の精霊紋を付与してくれた。
「ほれエイルよ、コレを樽に入れておけ。」
「え!?まじで! ありがとう!!」
おれはマリナと相談し、小さい樽を台所に設置した。
樽には栓を付け、栓を抜くと水が出るように加工した。
マリナが恐る恐る栓を抜く。
ジャー……
「わぁっ!」
透明な水が勢いよく流れ出し、マリナが目を輝かせた。
「エイルさん! これ、もう水を汲みに行かなくてもいいんですか!?」
「せやで。これから料理するときも、ここから――」
ジャバジャバジャバ……
「ちょ、マリナ! 出しっぱなし!」
「あっ!」
樽の水がだいぶ減ってしまった。
水の精霊さまにお願いすると、また樽を水で満たしてくれた。
「水の精霊様、ありがとうございます!」
マリナはとても喜んでいた。笑顔を見れたおじさんも嬉しい。
「精霊紋があれば何でもできる、などとは思うでないぞ?」
「力を貸すかどうか決めるのは、あくまで精霊じゃからの。」
「そらそうやな。」
「そう言えば、ノルも精霊紋付けられるん?」
ラウリエル王都ではララが精霊紋を付与していて、シグルたちへの使用許可もララが判断しとったな。
「当たり前じゃ。精霊紋はララだけのものではないぞ?」
あ、そうなん?
「じゃあなんでラウリエルじゃ、ララばっかりが精霊紋を付けとったん?」
「森の連中が出てこんからじゃ……」
「あー……そういや星露草を取りに行ったときも、イタズラして追いかけられてた妖精しか見なかったな……」
C-Raftの能力で、わりと最初から飲水は問題がなかったけど、やっぱ人が増えてくるとその分、水はたくさん必要になる。
水の精霊様に頼りっぱなしってのも申し訳ないし、浄水装置まで撤去する必要はないわな。
精霊様を便利な道具扱いするのは失礼やからね。
台所へ水を運ぶ必要がなくなっただけでも、精霊様にはめちゃ感謝やわ。
ヴェルディアとノルのお陰で、またひとつ暮らしやすくなったおれたちの筏。
おれたちは風の向くまま、潮の向くまま。
あてのない旅を、今日ものんびりと続けていた。




