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C-Raft(クラフト) ~女神に放り込まれたおっさん、筏一つで沈みゆく世界を巡る~  作者: nico
第六章 波上の楼閣(はじょうのろうかく)
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筏の序列

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



おれたちを乗せた筏は、今日ものんびりと海流と風に乗って、北西へと漂流している。



「ちょっとぉ、エイルぅ。水やりはまだかしらぁ?」


「はいはい……」セッセ……




「少ぉし、暑くなってきたかしらぁ。」


「日陰に移してちょうだぁい。」


「はいはい……」セッセ……




「もうっ……おばかさんねぇ。」


「うるさいわ!」



ララが無断でプランターに植え、すっかり根付いたヴェルディアの依代。


水をくれだの、日陰に移動しろだのと、ほんま自己主張が強い盆栽やわ……



「エイルぅ? なにか失礼なことぉ、考えてないかしらぁ?」


「君も勘が鋭いなあ!」



「おばかさぁん!おばかさぁん!」肩をポカポカ


「いててて……ごめんて。」



おれは毎日セッセと、ヴェルディア盆栽のお世話につき合わされている。


犬猫より手間かかるで……


ま、なんやかんや言うても、遠く離れたリュミエルと話ができるのはヴェルディアのおかげやしな……(セッセセッセ……)





またあるとき――


「……でねぇ~♪、リュミエルったらねぇ〜♪」


「鉢植えの前でぇ〜♪ 行ったり来たりぃ〜♪してるんだよぉ〜♪」



「あの娘《むすめ》、そんなにもエイルのことがのう♪」ニヤニヤ



……ララのやつ、リュミエルの様子をノルにバラしとるな。



「おばかさんねぇ、ララはぁ。」



「まぁた、あの娘《こ》に追いかけられるわよぉ?」




「もぉ〜 ヴェルディアがぁ〜、バラしちゃうからでしょぉ〜」プンスコ



「おぬし、エイルにバラすつもりではあるまいな?」チラ



「バっ、バラさないわよぉ。」ビクビク



「おれが何だって?」ヒョコッ



「な、な、な、なんでもないわい! のうララ?」アセアセ



「………………x」シーン……



(……あやつ逃げおったな!)チッ!




「わ、儂《わし》は〜 そろそろ〜 行こうかのぉ〜」目を泳がせるノルの肩をガシッ!



「待ちたまえ。」グイッ!



「チミはあの時、無事お昼にありつけた。」耳元で囁く



「しかァし!食べそびれたクララベル様にィ!」囁き声で


「後で、こってり絞られたァ。」また囁き声で


『こってり』で親指を喉元にスッと横に、

『絞られた』で、その親指をゆっくり下へ。



「よもや忘れてないよね?」ビシッ!




「……わ……」ポロリ


「……忘れてないですぅ……」メソメソ



「お互い、いい関係を続けたいね。」肩をポンポン



(……やるわねぇ、エイルぅ。)ボソッ

(……エイルすごぉ〜い♪)ボソッ





またあるとき――



トンテンカン……トンテンカン……


――なにをしてるんですか〜♪(ヒョコッ)



「マリナの部屋の……隣に衣装部屋を……」トンテンカン



ラウリエル王国滞在中、リシェリア王妃と美人エルフメイドのメルシアさんが、マリナを着せ替え人形にして遊んでいたことがあった。


おかげでマリナの衣装はどんと増えた。



もともと村にいた頃の服とメイド服くらいしか持っていなかったので、おれとしても嬉しい話だった。


そこで、マリナには衣装部屋を作ると約束していた。




「なんやかんや、シグルに付いて回ってたから、作る暇がなかってん……」トンテンカン



――忙しかったですからねぇ〜♪ 置物の役が〜♪


「『それでもええから来てくれ』て言われてたの、一緒に聞いてたやん!?」




「エイルぅ〜。ちょっとぉ、来てくれないかしらぁ〜」遠くから呼ぶ声



ちょうど一段落したので、おれはヴェルディアのところに向かった。



「……なんよ?」ヒョコッ


「これなんだけどぉ、」

――?(ヒョコッ)


「ひゃい!?!?」ビクゥッ!!


遅れてクララベル様がひょっこり現れた途端にコレである。



「……なんでも……アリマセン……」プルプル……


なんで毎度、そんな消え入りそうな、か細い声なんや……





またあるとき――



「マリナぁ、今晩のごはんはぁ、なぁにかしらぁ?」


すっかりヴェルディアは、マリナのごはんが楽しみになっていた。




「クララベル様に教えてもらった、ハンバーグにしようかなって……どうですか?」コネコネ



「お肉ぅ〜? おやさいもぉ、出してちょうだいねぇ?」



――世界樹の精霊は〜♪樹液でも舐めてたらどうですか〜?


カブトムシと間違《まちご》うてないですか、クララベル様よ?



「……ワカリマシタ……」ビクビク……


舐めるんかい樹液!



「ヴェルディアさんがかわいそうです……クララベル様。」



――……(……シュン)


さすがクララベル様の胃袋を掴んでいるマリナさん強い!




(……やるわねぇ、マリナぁ……)カタカタ……





こうしてヴェルディアは、この筏での序列を知った……








そして夕食――



「うまいなあ! こっちの世界にもハンバーグなんてものがあるんや!」モグモグ



――美味しいですね〜♪ 頑張って調べてきた甲斐《かい》があります〜♪モグモグ


……?


まさか……また人のPCをのぞいて来たんとちゃうやろな?




「はい、ノル。あーん♪」ニコニコ


ノルは相変わらずお人形扱いをされている。



「マリナの作る食事は、ほんとうに旨いのう♪」モグモグ



「美味しいわねぇ♪ マリナぁ、すごいわぁ♪」モグモグ


樹液を舐めることにならなくて良かったね、ヴェルディア。



ちなみにだがクララベル様は、たまにあちらの世界のおれのPCを覗いて、料理レシピをマリナに教えていた。


自分の食欲のためだけに、世界の法則が歪みそうな力業を平然と使う。


実際は歪んどらんらしいけど。


どんだけ食いしん坊やねんこの女神……

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