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お地蔵さん

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



使節団の方針が決まった次の日、シグルたちはメルシアさんを通じて、アルヴェイン国王との会談の場を設けてもらった。


なぜおれがここに居るかって?





「エイル、お前も来てくれんか?」



「え? 俺?」



「ノル様が教えてくれんかったら、俺らの計画は丸ごと無駄になっちょったかもしれん。」


「おまんがおってくれとったから、ノル様の意見がもらえたんじゃ。」



「座っとってくれるだけでもええ……俺らを見守っていてくれ。」



昨夜ノルの意見により、『排気器』は世界樹のもとでないと機能しないことが判明した。


実現に向けての無駄足を回避できたのは大きい。



――お地蔵さんみたいに座ってるだけでも〜、助けになったようで良かったですね〜♪


たしかに。それは否定のしようがないわ。





用意された王宮の応接室では、シグルがアルヴェインの前で夢を熱く語っていた。



「俺はラウリエル王都の夜景を見て衝撃を受けました。」


「夜だというのに街は明るく、多くの人たちが楽しそうに行き交う……そんな活気に満ちた王都を見て――」




「それに比べて、……我がレイゼルの夜は……なんと寂しいものかと……」



「俺はレイゼルを……ラウリエル王都のように、夜も活気に満ちた街にしたいのです!」



「夜のラウリエル王都を見て……俺たちのレイゼルを重ねた時……」


「『夜が明るい』……ただそれだけのことが、こんなにも人を安心させるもんなんかと……」


「『明かりがない』 っちゅうことが……こんなにも寂しく、不安なもんなんかと……」


「お願いです! レイゼルに灯《あか》りを……文明開化の灯《ともしび》を灯《とも》すために、どうか力を貸してほしいがです!」





アルヴェインは静かに口を開いた。


「なるほど。国を想うその気持ち……とても良く伝わってきました……」


「しかし……具体的にはどのように進めるおつもりですか?」



「それについては……フィオナ、頼めるか?」



フィオナは、立ち上がり一礼した。


「失礼致します。」


「昨夜、使節団で話し合い、決まった方針をお伝えします。」


1・実験地を選定

2・小規模発電所を建設

3・必要機材をラウリエルから調達

4・研修・招聘《しょうへい》によって技術を学ぶ

5・国内で電球を製造できる体制を作る

6・まず十灯を安定点灯


「もちろん、これらに必要となる予算については帰国後、国王陛下ならびに宰相と協議し、国家事業として予算を組む必要があります。」





頷いて聞いていたアルヴェインは答え始めた。


「なるほど。三つ目の必要機材については、こちらで用意することが可能でしょう。」



「ただし技術者の派遣に関しては、私《わたくし》の一存では決められません。」




「彼らにも生活があり、家族があります。」



「もちろん、待遇については――」


シグルはとっさに返事をしようとした。



「シグル。待遇だけの問題ではないわ。」


それを制止したのはフィオナだった。



「何年になるかも分からない異国への派遣です。」



「家族と離れることになる方もいるでしょうし、工房を空けることになる方もいるはずです。」




「こちらが『来てほしい』と言うだけでは駄目です。」




「来てくださる方が安心して暮らせる住居や待遇、滞在する期間、それに家族を伴う場合のことまで考える必要があります。」


よーそんな言葉がつらつらと出てくるもんやで。感心するわ……



「……そうじゃな。俺はまた、先のことばっかり見よった。」





「そこまでお考えであれば、私としても話し合いの場を設けやすくなります。」


サッとあんな返答がでてくるとは……さすが宰相の娘やな、フィオナさんは。


アルヴェインさん、納得しやはったで。





「しかし、問題はそれだけではありません。」


アルヴェインが続けた。




「やはり、技術の流出に抵抗を持つ者もおります。」


せやなー……そらそうやろ。



「自分たちが長年の努力で培ってきた技術だから、というだけではありません。」



「その核となる技術は、元を辿れば妖精様よりお借りしたもの。」



「『自分たちの一存で他国へ伝えてしまっては、協力してくださった妖精様に申し訳が立たない』と考える者もおります。」




「それならララに直接聞けばよかろうて?」


おいおいノルさんや?

アルヴェインさんがまだ喋っておられますぞ!?



「おい!ララ!おるんじゃろう?」





「な〜にぃ~♪」


ニコニコしたララがふわふわと飛んできた。



「精霊紋を付けているのは、どうせお主じゃろう?」


「そ〜だよぉ〜♪」



「こやつらが精霊紋を使っても文句はあるまい?」


ノルはシグルたちを顎で指しよった。


仮にも……いや紛《まご》うことなき王太子やぞ!?




「ん〜……」


ララはシグルたちをじっと見つめた。




「エイルのぉ〜おともだちだよね〜♪」


「お芝居楽しかったねぇ〜♪」


「いいよぉ〜♪」



妖精への配慮の問題は、ノルのひと言《こと》でいきなり解決へ繋がった。

でかしたノル、そして参加したおれ。



アルヴェインさん、鳩が豆鉄砲を食ったような顔したはる……


シグルはフリーズしとるし。




「コ……コホン……」


どうやらアルヴェインさんは落ち着きを取り戻したようです。



「どうやら妖精様への配慮については、問題ないようですね。」



「しかし、技術者たちへの説得を、私《わたくし》が行うわけにはまいりません。」




「私《わたくし》からでは、ただの『お願い』ではなく『命令』と受け取られてしまいますので……」




「殿下自身で行っていただく必要がございます。」



「私《わたくし》が出来ることは、場を設けること。」




「それで納得していただけますかな?」




「それで十分ですきに!!」ガバッ!


シグルが机に手をついて立ち上がった。



「あとは俺が、誠心誠意頼むだけです!」


そしてそのまま、勢いよく頭を深く下げた。


おいおい、目の前にカップあるぞ!?



一瞬、そのまま顔突っ込むんちゃうかと思ったわ……




まだまだ乗り越えていかなければならない問題は多い……



しかし……


レイゼルに文明開化の灯《ともしび》をもたらすまでの道のりを、



シグルたちはまず一歩、歩み始めた。



おれは始終、お地蔵さんのように置物状態だった……

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