小太りエルフおじさん
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
おれたちは王都の発電施設を見学した。
当初は三つの施設を回る予定だったのだが、シグルが責任者を質問攻めにし、その責任者もノリノリで答えていたものだから、気づけば予定時間を大幅に過ぎていた。
というわけで、残りの視察は後日である。
「いやあ!殿下がこんなにも興味を持ってくださるとは、案内のし甲斐がありましたでさぁ♪」
案内役の小太りエルフおじさんは、愛嬌のある顔で満面の笑みだった。
「詳しく説明してくれたおかげで、めちゃくちゃ有意義な時間じゃったわ! ほんまありがとう!」
シグルがそう答え、去ろうとした。
「おっと殿下、少しよろしいですかな?」
「このあとのご予定はなにかございますかな?」
小太りエルフおじさんがシグルを呼び止めてきた。
「そうじゃのう、このまま晩飯にして、あとは今日のメモに目を通すぐらいじゃが……」
「それでしたら……」ヒソ……
身長はマリナより少し大きいぐらいの小太りエルフおじさんがシグルに耳打ちをした。
周りの施設職員たちが「あっ」という顔をしている。なんやろ?
「でしたら……よいお店をご紹介できますぞ」ヒソヒソ
おじさんが悪い笑顔で話しかけた。
「ほうほう……おー、……ええのう!」
シグルは興味津々で話を聞いている。なんの話をしとるんやろ?
「すべてはこの、グレオル・ヴェンディスにお任せくだせぇ!」ドン
おじさんは胸をドンと叩いた。
なんか妙にイキイキしてるな、グレオルさん。
おれたちは一旦王宮へ戻り、アルヴェイン国王へ視察の報告を済ませた。
ついでに、夕食は妙に意気投合したグレオルさんに案内してもらうことになったと伝えると――
なぜか国王も、一瞬「あっ」という顔になった。
一体なんなんやろ、あのグレオルおじさん。
おれたちが準備を終えて王宮玄関へ向かうと、先に来ていたグレオルさんが、私服姿の美人エルフと話をしていた。
その隣にはリュミエルもいる。
美人エルフはグレオルさんの話を聞きながら、熱心にメモを取っていた。
「おおー殿下! そして一行の方々!今夜はこのグレオル・ヴェンディスが、『夜の王都の歩き方』をご指南させていただきやす!」
昼間の作業服姿とは打って変わって、品のよい服装で迎えに来た。頭髪は相変わらず薄かった。
――どうしても目が吸い寄せられちゃうんですね〜♪
なんでバレてんのん?チラ見しかしてなかったやろ!?
リュミエルと一緒にいたのは、どうやら美人エルフメイドのメルシアさんのようだ。
メイド姿とは違ったので最初は分からんかったわ。
淡い色のワンピースに、深緑のショール。長い金髪には白百合の髪飾り。
……いや、私服だと普通にめっちゃ美人のお姉さんやな。
「お食事の後は、私メルシアが女性の皆様をご案内いたします。最近評判の劇場と、その近くに人気のお菓子屋さんがございますので」ふんす
メルシアさんは、えらい得意げに胸を張ってるわ。
なんか、断ったら泣きながらビンタしてきそうなぐらいの勢いやな。
「私、劇場なんて初めてなので、めちゃくちゃ楽しみですう!!」
マリナは目をキラキラさせていた。
両肩にはノルとララが腰掛けている。妖精って重くないんかな?
おれたちはそれぞれ馬車に乗り込み、グレオルさんおすすめの店へ向かった。
王都の街並みを眺めながら馬車に揺られていると――
「ん、マリナ君? きみ、いつの間にそんなよそ行きを用意してたん?」
「アンタたちが視察に出かける前に、王妃さまに捕まっちゃってね……ほら、ちょっとリボンがずれてるわよ。」
リュミエルがマリナの服装を直しながら話し出した。
「マリナちゃん可愛いんだからこんなお洋服どうかしらぁ♪」
リュミエルが王妃さまの声と顔真似をした。上手いな、きみ。
「って、マリナの着せ替えを始めちゃってね……」
あ、いつものリュミエルに戻った。切り替えはや。
「まあまあ♪マリナさん似合いますねぇ♪」
今度はメルシアさんの声真似や。きみ、芸達者やな。
「なんてメルシアまで悪ノリを始めちゃってね……」
「それはリュミエルも同じでしょう?」ぷくー
メルシアさん、オフの時はこんな表情もするんや。美人やなぁ……
「たっくさんお洋服をいただきました♪」ニコニコ
「うん。元々可愛らしいけど、着飾るとさらに可愛いな。」ボソリ
「え……あ……ありがとう……ございます……」カオマッカ
あれ?声出てたんやろか!?
――おや〜?マリナのお父さんにご神託ですかねぇ♪
なんもしてませんけど!?
アナタ絶対、バカでかい尾鰭付けるでしょ!? やめてくだされ!!
てかチクりに神託使うてなんなん!?
「こんど衣装部屋作らなあかんな。」
リゼさんに着せてもろたメイド服はそのまま貰ってたし、どんどんマリナの衣装が増えてくな。
「ほんとですか!?ありがとうございます!!」
「てかリュミエルとメルシアさん、知り合いなん?」
「私たち、同期でして。」
「これからご飯行こうって時に、あのグレオルっておじさんに捕まっちゃってね。」
「よいお店を教えるから、『使節団の案内を』って頼まれちゃったってわけ。」
――あの薄さは伊達じゃないってことですね〜♪
頭髪は関係ないやろ!!
「メルシアさんはリュミエルと同期やったんですか!?」
「ええ……昔からよく存じております。ですから最近のリュミエルを見ていると……ふふっ♪」
顔を真っ赤にしたリュミエルがメルシアさんの肩をポカポカ殴っている。
おれは隣に座るマリナの顔が怖くて見れなかった……(カタカタ……)
「わああ♪お店がたっくさん!村の夜とは全然違う!」
「すごぉーい!!」
マリナは外の夜景に目を奪われていたようだ。くわばらくわばら。
そんな話をしているうちに、馬車がゆっくりと速度を落とした。
窓の外を見ると、昼間とはまるで違う、明かりに彩られた王都の街並みが広がっている。
「さあー! 皆さん! 到着でさぁ!」
馬車の外から、やたらと楽しそうなグレオルさんの声が聞こえてきた。
……さて。
このおじさん、一体どんな店に連れてきたんやろ?




