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ゴング

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



ラウリエル王国アルヴェイン国王との謁見を終えたおれたち一団。


場所を変えて会食という流れになったが嫌な予感しかしない。



おれは不安を抱えながらも、いよいよ会食は始まった。



「この良き日に〜云々」


「このような宴席を設けていただき〜云々」


アルヴェイン国王の簡単な挨拶の後、シグルが使節団代表として短く挨拶をした。


アルヴェイン国王の発声で乾杯し、会食は幕を開けた。





「シグル殿下、普段お酒は飲まれますかな?」


「はい、少々ですが嗜んでおります。」


「ほう、それはそれは♪」



あかんあかん、アルヴェインさん、シグルにお酒勧めようとしとる!


アルヴェインさんにはあんまり酒を飲まさんようにせんと……




せや、強制的に話題変えたろ!



「そ、そういえば人間の国には『継世《けいせい》の英雄』なんて伝承があるんやね?殿下。」


「お、おう。そうじゃ!」





「『星堕ちの厄災』の折、我が国は一人のエルフの青年に救われた――そう伝えられております。」


「継世《けいせい》の英雄様、ひいてはエルフ族の皆様には、我が国は多大なる恩義を抱いております。」



シグルは立ち上がると使節団をちらりと見、起立を促した。



「遅くなりましたが……本当に、ありがとうございました……」


シグルが深々と頭を下げると、続いて使節団の皆《みな》も頭を下げた。



「おやめください、あれは私どもにも原因がございます……」


「隕石の落下が引き金だったとはいえ、我らが行き過ぎた魔導研究を重ねていたことも事実……」


「自分たちの手に余る領域へ手を出した、その報いだったのでしょう……」



「それでも救われた事には変わりありません……」




エルドラン爺さんがぽつりぽつりと話はじめた。



「文明は高く積み上げるほど、崩れた時の代償もまた大きい。」


「我らは一度、その代償を世界に支払わせてしもうた。二度と同じ過ちは繰り返さぬ。」


「それがエルフという種族の誓いじゃ。」




皆《みな》がしんみりとしている。ヤッベ話題のチョイスまちがえたか!?


――楽しい会食がお通夜になっちゃいましたね〜♪エイルさんのお陰ですぅ〜♪モグモグ


やってもうたぁ……





「エルドランさん。」


マリナがしんみりしている爺さんに声をかけた。



「どうしたのじゃ?マリナ殿。」


あ、おじいちゃんの顔になった……




「『賢者エルドラン』って、エルドランさんのことなんですか?」


マリナさんや? これ、シグルらには爆弾発言ですよ!?



「まぁ……そうらしいの。」



「「!?!?!?!?」」


シグルたち使節団が、一斉に目を見開いた。




「で、伝承では、力尽きた英雄は濁流に呑まれて消えたと……!」



「あの時は死ぬかと思ったわい。」



「儂《わし》が倒れておったこやつを叩き起こしたのじゃ。」


「最初、ボロ布かと思うたぞ。」





「シグル殿下。」


エルドラン爺さんが真面目な顔でシグルを見た。



「あなた方の英雄は、あの時命を落とした。」



「そういうことに、しておいてくだされ……」




「…………」

シグルはじっと考えている。



「……そうですね。 存命だと分かると、色々騒がしくなるでしょうし……」



「皆も、今聞いた話は口外してはならんぞ。」


「「はっ!」」





なんとかお通夜から持ち直した宴席は、次第にワイワイと歓談が始まった。


あー……良かった、冷や汗出たわ。



マリナはリシェリア王妃とフィオナをチラチラ見ている。


今度は食事作法とかを学んでいるのだろうか……


ほんま子供って吸収早いな。 てかマリナは異常に吸収がはやない!?





「それでですな! 不思議な神々しさを身に纏《まと》うエルフ族の青年が現れたんです。」


「ほおお!」


エルドラン爺さんは、自分のことがどう語られているのか興味津々やな。



「クララベルが言っておったが、ついでに加護を付けといたそうじゃぞ。」酒グビグビ



「すぐ死なれてはかなわんから、運気と生命力をちょびーっと上げたらしいぞ!」グビグビ



「それでですかのう……」



「アル坊の爺さんは2200歳まで生きたのに、先代は平均的な1500歳ぐらいで亡くなったじゃろ?」



「まーた私のことを子供扱いして!」ヒック!


あれ?なんか雰囲気が……



酒瓶が転がっとる!!


侍従長さん、なにホイホイ酒持ってきとんねん!!



「ああっ!陛下に付き合わされて、シグルも顔真っ赤になっとるやんけ!!」



「こればぁ〜!なんちゃあない! 大丈夫やきい!」



「われ国王ぞ!!」ヒック!



「なーにが国王じゃ!ワシから見ればいつまでたってもアル坊じゃ!」


「言うたな爺!」



「なんじゃやるか!」


「望むところじゃ!」


あぁ、始まるわコレ……




カーーーーン!!


まだ紙テープが散乱するなか乱闘が始まり、遅れて鳴らされるようなゴングが頭の中に鳴り響いた。



さあリングに上がった途端、いきなりアルヴェインに襲いかかったエルドラン。


などと脳内プロレス実況をしていたら、妖精たちは大盛り上がりなんすけど。




「え!?あんだって!?」



止めに入った侍従長!


捕まった!!


侍従長、ロープへ一直線!!


戻ってきたところへー



ラリアットォ!!


侍従長、一回転!


なーぜ受け身が取れる?毎度の事なのか?



セコンドのリシェリア王妃、腹を抱えて笑っている。





使節団は次々と紙テープをリングに投げている。


その紙テープはどこから出したァ?



「試合の、妨げに、なりますので。紙テープは、ご遠慮ください。」


メルシアのアナウンスが虚しく響いている。





妖精のララがマイクを握ってマイクパフォーマンスを始めた!


「リュミエルわぁ〜♪エイルのことがねえ〜♪」


「やめてください!ララ様!!」



まっ赤な顔をしたリュミエル、ララを追う!


しかしララ、華麗に回避!



蝶のように舞う!舞う!舞う!



「この前なんかねぇ〜♪」


「言わないでぇぇぇ!!」


止《や》めてくだされ、ララさんよ……



「「あらあら!まあまあ!」」


リシェリア王妃とフィオナさん息ぴったりやね。





「「うちのリュミを!」」


今度はおれが、エルドラン爺さんとアルヴェイン国王に捕まって、ダブルブレーンバスターの如く持ち上げられた。


「おんしも隅におけんのう!」



なんでシグルも乱入しとんねん!!



コーナー最上段!!


飛んだぁぁぁ!!


フライング・ボディアタック!!


そのまま三人まとめて崩れ落ちたぁぁぁ!!




なんの技やこれ!?


もうプロレスですらない!!



「「ワハハハハハ!!」」




…………


…………


…………










「ほんと、またひどい目にあったわ……」


「イテテ……軽い会食と違《ちご》たんけ……」


「うちの王宮、みんな宴会好きだから……」


おれとリュミエルはまた街の酒場に避難してきた。



「そう言えばララと、めちゃ仲良くなってるやん。」



「エイルのお陰で、なんか私の雰囲気変わった、だって。」


「あれから、護身用ナイフにも加護を下さったの。」


「また魔獣が暴れたら危ないから、って。」



「そっか……」


「ありがと……エイル。」




「さ、乾杯しましょ!」


「「カンパーイ!!」」











おれはまた酒場の宿屋でパンツ一丁で目覚めた。




横にはリュミエルが、すやすや幸せそうに眠っていた。



さて……どうやって王宮まで戻ろうか。


脳裏に浮かぶのはマリナの視線。


……


また怒られるな……

41話までの舞台はこんな感じのイメージです。

挿絵(By みてみん)

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