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酔い鴎(かもめ)

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



重い魔素病に冒されていたレイゼル国王のリュウガ。


おれたちはエルフの国で手に入れた特効薬『星露錠《せいろじょう》』を届け、なんとかその命を救うことができた。


だが安心した途端――エルフの国での怪我と長旅の疲れが一気に押し寄せ、おれはその場でぶっ倒れてしまった。


そして丸一日ぐーすか眠り続け……



目を覚ましたおれは、シグルに連れられ皆《みんな》と港の酒場へ向かうことになった。





「ここじゃ!ここが俺の行きつけの酒場『酔い鴎(かもめ)』じゃ!」


――「「「おおー!!」」」


いやマリナさんよ、なんで君が一番ワクワクしてるんよ?



「おばちゃん、邪魔するぞ!!」


店に入ったおれたち。

が、足を止めたシグルの背中に顔をぶつけた。



「親父さんが回復した途端、ここかい?シグル!」


「フィ、フィオナ!?また今日も働いとったんか!?」


「今日は俺の恩人に、旨い酒と飯をご馳走しにきたがじゃ。勘弁してくれ……」



酒場で給仕をしている女性は、うしろのおれたちに視線を移した。



「これは失礼いたしました殿下。お連れ様もよくぞお越しくださいました。」


女性はスカートをつまみ、片足を引いてしずしずと優雅に一礼した。


酒場の給仕なのに、めちゃ品よく挨拶されたんですけど?




「あぁ……お世話になります。」

「お、お世話になります。」しずしず


マリナも女性を真似て、スカートをちょこんとつまんで一礼した。


子供って飲み込み早いのね!




「やめや、フィオナ。」


「俺とエイルはもう親友じゃけん、そない畏まらんでもいいぜよ。」



「フィオナ、こいつが俺の恩人エイルじゃ。」


「こっちの嬢ちゃんがマリナ。」


「なんと妖精様までおられるぞ!ノル様じゃ!」



「いらっしゃい!エイルさん、マリナちゃん、ノル様。私はフィオナ、よろしくね!」



「まあ……要《よう》は俺の幼馴染じゃ。」


「なんだいシグル、その変な間は……?」


「なんちゃあない!」



周りの客たちから「チッ!」と舌打ちが聞こえてきた。


客の一人が「さっさと付き合っちまえよ……」とボソリ……


エルフの王妃さまが見たら「あらあら♪まあまあ♪」とか言って飛びついてきそうな雰囲気やな。



おれたちは席に案内され、とりあえず飲み物を注文した。





「あいよっ!お待ち!」


ドンと置かれた飲み物はなぜかひとつ多かった。クララベル様が見えてるの?


おれはクララベル様を見ると、顔を横に振って微笑んでいた。



――こういうことには勘が働かないんですね~♪


「?」



「なんじゃ、フィオナ?ひとつ多いぞ。」


「あたしの分だよ!エイルさん、あたしにもお礼言わせて!」


「あ、そういうことか!」




「「「どうぞ!どうぞ!」」」


おれとマリナとノルがハモった。


どこぞの芸人ネタかいな!



「おまんら息ぴったりじゃのう!」




「ようし!みんな!」


――「「カンパーイ!!」」


しれっとクララベル様が乾杯に参加してる……


「こりゃ、それは儂《わし》の酒じゃぞ!!」ボソボソ


ノルは小声で抗議してるし……




「なんじゃ!?ジョッキが浮いちゅう!?」


「せせせ、精霊様も参加してくれたんやろかね〜?」アセアセ




ほんまフリーダムすぎやろこの女神……


とっさにやけど何とかごまかせたわ。




(こやつ、上手い言い訳与えおって……知らんぞ……)


ノルが「うわあ……」という顔をしている。


「なんや?」


「なんもないわい!」




テーブルに並んだ料理の数々。


マリナは目をキラキラ……いや、クララベル様まで目をキラキラさせて、ヨダレを垂らしそうな勢いやな。


胸の前で手を組んでめちゃ乗り出してる。


しもた、『精霊様のしわざ』という、困った時のユーティリティクラブを与えてしもうた……






「ほなら、夜は精霊様が力を貸してくれたっちゅう訳か!?」


「流石、妖精様じゃのうノル様は!」


「そうじゃろそうじゃろ!もっと褒めてよいぞ!」


「「ワハハハハハハハ!!」」






「それでの!!エイルはしばらく運転席で飯を食っておったんじゃ!!」


「「アハハハハハハ!!」」



ノルさん、やめてくだされ……





「そしたらシグルがね!『そのスカート短《みじこ》うないかえ!?』って心配してね!」


フィオナさん、シグルのセリフを低音イケボで再現してる……


「「ブァハハハハハハ!!」」


大笑いする皆《みんな》の中、シグルだけがバツの悪そうな顔をしている。




「エイル。おまん、そんな腹減っちょったのか!?」


クララベル様がおれの皿からパクパクつまみ食いしよるんすわ……


「ち、血が足りないからかなぁ〜」アセアセ





フィオナさんは上手いこと給仕をこなしながら、ちょくちょくおれたちの会話にも混ざっている。


マリナがなにかを学んでいる気がした。





「エイル、急ぎじゃなかったら、ウチでしばらく静養したらどうじゃ?」


「まぁ急ぐ旅でもないしええかな……皆《みんな》どう?」


ノルとクララベル様はウンウン頷《うなず》いた。


あれ?マリナさんは?





「ありがとよ嬢ちゃん!可愛らしい給仕さんだな!」


マリナがいつの間にかフィオナさんの手伝いをしていた。


これまた上手いこと、おれたちのテーブルで飯を食いながら、合間に給仕を手伝っとるわ。


子供って飲み込み早いのね!



――若さっていいですね〜♪着いた途端に理由を忘れるおじさんには眩しすぎますね〜♪


せやねん……おれ、ここに何を取りに来たんやっけ?とかよーあるねん……


ほんまよー知ってますね?





肩の荷が下りたこと、新たな飲み友達ができたことで、おれは今宵の酒を特に旨く感じた。



港の夜が更けても、『酔い鴎《かもめ》』から笑い声が途切れることはなかった。

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