ほどけた心
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
報告会が小宴会に変わってしまった次の日、おれは昼下がりまで眠っていたようだ。
おれが思っていた以上に、怪我は体力を奪っていたらしい。
エルフの回復薬はとても優秀みたいで、横腹の傷口は完全にふさがっていた。
――おはようございますぅ〜♪しっかりお休みできて、随分顔色が良くなりましたね〜♪
「おはようございます。若い体は良いっすねー!」
「めっちゃぐっすり寝れたわ。」
はっ!リュミエル!
おれは客室を飛び出した。
すると、美人エルフメイドさんが客間に案内してくれた。
「エイルさん!お目覚めになったんですね!」
「随分と顔色が良くなったようじゃのう。」
「リュミエルは?薬はどうなった!?」
「まだ出来ていないようです……」
「あともうちょっとぉ〜♪かかるみたいだよぉ〜♪」
「仮にこの時間から出発しても、すぐに日が暮れてしまうぞ。」
「もう一日世話になるつもりで、しっかり養生したらよかろう。」
「レイゼル王国を出て、今日で……」
「シグルさんのお城から出て、11日目になります。」
「エイルさんしか運転できないんだから、しっかり休んでくださいね……」
マリナが心配そうに見ていた。
「わかった。今日は泊まらせてもらうつもりでいるし心配せんといて。」
おれは遅い朝食兼昼食をいただいた。
若い体って色々凄いな。睡眠はぐっすり取れるし、起床したばかりでもモリモリ食べれる。
――前はしょっちゅう夜中に起きて〜、トイレ行ってましたもんね〜♪
せやねん……おっさんの身体のときは、50過ぎたあたりからめちゃ睡眠浅かったんよねー。
ってよー知ってるな。怖いわ。
日も暮れて来た頃、客間にいるおれたちのもとにリュミエルが飛び込んできた。
「できたわよ!エイル!」
「リュミエル!!」
「リュミエルさん!」
おれとマリナはリュミエルのもとに駆け寄った。
リュミエルは息を整えながら、
「はい、これが星露錠。」
木箱を開けて見せてくれた。
「大急ぎで作ったから数は少ないけど……」
「一人分ぐらいは余裕だから安心して。」
「ありがとう……」
それからリュミエルは薬の説明をしてくれた。
「一日一錠、最低三日は飲み続けてね。」
飲むと星露錠の成分が身体に広がり、悪い魔素を吸着してくれるそうだ。
吸着された魔素は尿として何度かに分けて排出され、どす黒かった尿が通常の色に戻ると完治だそうだ。
「それと、これ……あなたたちの分。」
「お守り代わりに持ってて。」
「リュミエル……ありがとう。」
「ほらこの薬、薄い緑色してるでしょう?」
「色が抜けて、白くなると効果は無くなるから気をつけてね。」
白くなると魔素吸着の効果は無くなるが、万能薬としての効果はあるそうだ。
「一年ぐらいは持つはずだから。」
インベントリの中や、C-Raft能力で作った道具箱の中は食いもんとか腐らんし、実質無期限じゃね?などと余計なことを考えてしまった。
リュミエルから受け取ると、おれは何気なくインベントリへしまった。
シュッ!
「……えっ?」
おれの手から薬の木箱がシュッと消えた。
「!?!?!?」
リュミエルの目が点になっていた。
「それも女神様の?」
しもた!ついクセで!またやってもうたわ!!
「便利な力ね、女神様にいただいた力って。」
リュミエルがクスッと笑った。
もうリュミエルの笑顔には、あの時のような棘は無かった。
「もう日が暮れたし、出発は明日にするでしょ?」
「そうだな、暗いのに無茶すると大事になりかねんし。」
リュミエルとおれたちはアルヴェイン国王に完成の報告をし、おれたちは明日旅立つことと、滞在中世話になったことに感謝の言葉を伝えた。
「では今夜は旅の無事を祈って送別の宴を催しましょう!」
アルヴェイン国王がそう言うと、ノリノリでエルドランとリシェリア王妃が答えた。
「そうですな!旅の無事を祈ってぜひやっとかんと!」
「ぜひ本人を交えて話を聞いておかないと♪」
なんの話を?いやあなたたち、適当な理由で宴会したいだけちゃうやろな?
――あの娘の反応が楽しみですね~♪
やめてあげて?
その晩は小人数ながらも楽しい宴会が開かれた。
「妖精様!エル爺!言わないで!!」
「陛下!王妃様!止めてください!!」
顔を真っ赤にしたリュミエルが今宵の肴となっていた……
「イヤーーーーー!!」
顔を真っ赤にしたリュミエルは、耳をふさぎブンブンと顔を横に振っている。
「その時『ばかっ!ばかっ!』って言ったんですってね〜♪」
王妃さまやめて差し上げて?
リュミエルに肩をバンバン叩かれてるんですけど……
「もー!ひどい目にあったわ!」
おれとリュミエルは街の酒場に避難していた。
「エイル……ありがとね……」
「いや、それはおれのセリフやで。ありがと、リュミエル。」
「ううん……」
「エイルがああ言ってくれて……気が楽になった……」
……そうか、この子はずっと気を張っていて余裕がなかったんだな……
「さ!エイル、飲みましょう!」
「よーし、改めて!」
「「カンパーイ!!」」
…………
「らからねえ〜!女神しゃまの加護なんれえ〜!」
「リュミエりゅはがんばり屋しゃんらよれぇ〜!」
酒がまわり、呂律も回らなくなってゆく二人……
……
……
……
気づいたら、おれは酒場の宿でパンツ一丁で目覚めた。
横にはリュミエルが、すやすや幸せそうに眠っていた。
いやいやいや!?
何も覚えとらんわ、また……
また――マリナに冷たい視線を向けられそうだ。




