森の判者ララ
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
おれたちはアルヴェイン国王たちとの拝謁を終えた。
しかしおれは、このエルフの国には観光に来たわけじゃない、魔素病の特効薬を分けてもらいに来たのだと気を引き締めた。
「ノル……」(ボソリ)
「わかっておるわい」(ボソリ)
「積もる話もあるが……お主らに、ちと相談があってのう……」
アルヴェイン王とエルドランの雰囲気が変わった。
「では、落ち着いて話ができる場所に移りましょう。」
「すまんの。」
おれたちは客間に通され、ノルに紹介された。
「こっちがエイル、こちらはマリナじゃ。」
「ほれエイル、アルヴェインに話してみよ。」
「失礼致します……」
おれは一礼し、この国に来た経緯を話し始めた。
人間の国レイゼル王国では魔素病が広がったこと、
国王だけが重症に陥ってしまったこと、
重い魔素病にはエルフの国でしか作られない星露錠が必要な事を話し、どうにか星露錠を分けてはもらえないかと話した。
「エイル殿はレイゼル国王とはどのようなご関係で?」
おれは少し苦笑した。
「実は初対面でして……」
「魔素病の薬を持って立ち往生している商船を助けたことから始まりますが、」
「筏で港まで商人を連れて行ったとき、偶然王太子シグルの目にとまりまして、助けてくれないかと。」
「普通の商船では間に合わない、しかしおれの筏なら間に合うかもしれない。」
「王太子としてではなく、父を心配する男の目。」
「その目を見たら……」
「この男を助けたい。」
「そう思った瞬間には、」
「わかった。」
「と口にしていました。」
「どうか……お願いします……」
「どうじゃろうか、分けてやっては貰えんかのう……」
「事情はわかりました……」
「ただ分けたくとも、ただいま星露錠の手持ちはなく、」
「素材の採取から始めなくてはなりません……」
「その素材となる薬草、星露草は妖精の森にしか生えておらぬのです。」
「問題は……妖精の森への立ち入りを許されているのが、我々と妖精様に認められた、一部のエルフだけなのです……」
「じゃったら話は早いわい。」
「今も妖精の許可役はララかの?」
「ララ様でございます。」
「おーい!ララ!近くにおるんじゃろう!?」
「ノル〜♪」
青髪のロールツインテールをした妖精がノルに飛びついてきた。
「!? かわいー!!」
マリナは目をキラキラさせて二人の妖精を見ている。
「こりゃララ!はなさんか!」
「ひさしぶりだねぇ〜ノル〜♪」
「元気にしてたぁ〜♪?」
「儂は相変わらずじゃ。」
めっちゃおっとりした喋り方の妖精さんやな。
「ところでララよ、お主この小僧たちが森に入るのを許してはくれまいか?」
「んん〜♪?」
青髪の妖精ララがおれとマリナをジッと見つめている。
……
……
ララはおれたちに小さく微笑んだ。
「いいよ〜♪」
「この子たちぃ〜クララベル様の加護がついてて居心地良さそぉ〜♪」
ララはおれの頭を撫でてからマリナの肩に座った。
ララはすっかりくつろいだ様子でマリナの肩に腰掛けている。
「どうじゃ?アルヴェインらよ、そなたらは許可してくれまいか?」
マリナの肩に座ったララの姿を見て少し驚いている国王。
「おお、ララ様がそれほど気に入っておられるのでしたら、私どもは何の異論もございません。」
「ララ様、私どもの方からも薬師を1名同行させてよろしいでしょうか?」
「最近立ち入りを許可していただいたリュミエルの同行を許可願いたい。」
「あ〜、あのこ〜?まぁ〜いいよぉ〜♪」
「感謝いたします。」
「きみ、リュミエルを呼んできてくれたまえ。」
「は。」
ルエミが一礼し退室した。
待っている間おれたちは星露草の扱いについての注意点を聞いた。
朝露を吸った星露草を、正しい摘み方で採取したものでないと薬効が半減してしまうこと。
熟練したエルフでないと正しく摘むのは難しいからリュミエルに任せるように、と伝えられた。
「失礼します。」
しばらくすると、淡い紫色の髪色をした女性が入ってきた。
毛先をゆるく巻いたツインテールがよく似合っている。
スラッとしてるけどあるもんはしっかりあるな……10代後半ぐらいの若さに見えるけど、エルフやしウン百歳なんやろな……
などと失礼な事を考えていたら、
「……キッ!」
女性は露骨に眉をひそめた。
表情に出てたんか!?(ヒェ~くわばらくわばら)
女性は交差した手を胸に当てて跪いた。
「ララ様。このたびは森へ赴くことをお許しいただき、心より感謝申し上げます。」
――あら〜、お若いのにしっかりしておられますね〜♪ねえ、エイルさん〜♪
おれやったら確実に舌噛んでるね!開き直ったるわ!
――ふふっ♪
「いつ出発するぅ〜♪?」
「帰りの日にちを考えたら、正直なところあまり猶予がございません。」
「支度でき次第出発したいところじゃのう。」
おれたちは早速準備に取り掛かった。
王宮は大きな川に面しているため、ルエミさんに同乗してもらい、筏を王宮近くの桟橋まで移動することにした。
ルミエさんは、筏には重そうな生活用設備一式が載っているのに全然沈んでいないことに驚いていた。
「こんなに乗っているのに、かなりスピードが出るのはなぜなんだ!?」
「なんか〜、この辺にぃ〜、クララベル様の加護、ついてるらしいんすよ。」
よくわからないネットスラングの構文で返してしまっていた。
「この辺……?」
「いえ何でもないです。」
「すごぉ〜い〜♪」
「この筏ぁ〜♪クララベル様の加護ついてるぅ〜♪」
「これならぁ〜♪近くまでぇ〜♪ひとっ飛びだよぉ〜♪」
えまじで!?
「アルヴェイン王、ちなみにですが何日ぐらい掛かる予定だったんですか?」
「いつもは……5日ぐらい歩くと聞いていますね。」
往復10日、こりゃ筏で行かな間に合わんのとちゃうか!
「筏で参ります!」
その日はもう出発するには遅いので、王宮で一泊させてもらった。
次の日、荷物を積んだ筏は、おれたち4人に妖精ララと薬師リュミエルを乗せて出発した。
魔導エンジンを唸らせ、激しい流れを切り裂き、筏は一気に上流へと駆け上がる。
目指すは妖精だけが住まうという禁足の森。
ノルは懐かしそうに森の方角を見つめている。
おれたちを乗せた筏は、世界樹の麓へ向けて川をさかのぼっていく。




