女神のちから
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
レイゼル王国のシグル王太子から、国王である親父さんを助けてくれと頼まれたおれたち。
唯一治す方法はエルフの国でしか作れないとされる星露錠。
魔素病の特効薬である星露錠を求め、おれたち4人はエルフの国に向かって筏を走らせることになった。
昼はおれが魔導エンジンを操縦し、休憩時と夜間はノルのお陰で風と水の精霊の力を借りることが可能となり、筏は止まることなく進むことが出来るようになった。
グォオオオオオオオオオオオオ!!
筏の魔導エンジンはうなる。
「しっかしシグルの国を出て6日か。地図的にはだいぶエルフの国に近づいてるやんな?」
日は低くなってきて、夕日へ変わろうとしていた。
「ほれマリナ、コンパスの北と地図の北を合わせてみよ」
「こう?」
「そうじゃそうじゃ♪」(マリナの頭をナデナデ)
「この島がアレじゃろ、これがアレで、アレがこれ……」
「だいたい今はここらへんじゃのう。ほれマリナ、地図を見せに行ってやれ。」
「へえー、こうやって見るんだ。」
マリナはひとつ賢くなった。
「とれどれ?」
「え?結構近づいてきてるのに、まだ何も見えんやん!」
「エイルさん。地図では近くに思えても、実際はとても遠いんですよ?」(ふんす!)
――エイルさん、マリナに教えられちゃいましたね〜♪負うた子に教えられるってやつですね~♪
感想を言っただけで、知ってますけど!?
てかマリナさん、覚えた知識ドヤりたかったのね……
――ふふっ♪
「今ここらへんって事は……」
おれは二本の指でレイゼル王国からエルフの国までの距離を測った。
「1日だいたいこれぐらい進んでるし……着くのは明日の昼?夕方?ま、それぐらいかな。」
「ま、そろそろ今日も店じまいするかー……」
おれはうーんと身体を伸ばした。
「いやーほんと。精霊様のおかげで思ってた以上に疲れがないわ。ありがとう、精霊様。」ファサ……
なにか今、頭を撫でられたような気がした
おれたちは精霊様たちに後を任せ、夕食と風呂を済ませて就寝した。
いよいよ明日着く感じやなー……スヤァ
夜が明け東の空が白み始め、7日目の朝が訪れようとしていた。
おれは少し早いが目覚めて外に出てみた。
クララベル様はふわふわ浮かびながらスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている……
ん、見張りしてるんとちゃうんかいな……
朝日を浴び、背伸びをしていると、北の空に霞んで何かが浮かび上がっている。
「おーいノル、アレは何や!?」
「なんじゃ……朝から騒がしいのぅ……」
しばらくすると、ノルが目をこすりながらふらふら飛んできた。
「おおー!やっと見えてきおったか!」
「マリナよ、ほれ見てみぃ!うっすらと見えてきたぞ!」
朝日を浴びながら立ち並ぶ島々の、はるか向こうの空。
うっすらと霞んでみえる富士山のようなものが見えてきた。
「あれが世界樹じゃ!」
マリナは目をこすりながら起きてきた。
「あれじゃ、見てみい。」
「えっ……あれって樹なの?」
マリナはぽかんと口をあけ驚嘆している。
「どうじゃ?マリナよ。まだまだ霞んではっきりとは見えんが、あれが世界樹じゃ。」
「はぇ〜……」
「愛い反応じゃのう♪」
ワタシの時とは大違いですねノルさん……
「ん?なにかいったか?エイルよ。」
「いえ、なんでもございません……」
「しっかし、あれが世界樹ってやつなんか……富士山みたいに裾野が広いなぁ……」
以前、町内会で静岡旅行に行った時に見た富士山を思い出した。
そういや富士山って「霊峰」やったっけ?
そういう「神聖」な場所って感じがするなぁ……
おれはマリナが朝食を作っている間、運転を再開し筏を走らせた。
グォオオオオオオオオ!!
「アレを目指して行ったらええんか!?」
「そうじゃ!あの下に目指す島がある!」
――ふぁあ〜♪おはようございますう〜♪
クララベル様があくびをして起きてきた。
てか夜中の見張りどうしましたか?
――エイルさんが起きてきた気配がしましたので〜♪ワタシは眠りにつかせてもらいました〜♪
そうでしたか。お疲れ様でした。
……てか、おれが起きてきたのさっきやんけ。
――細かいオトコはきらわれますよ〜♪
心を読まないで!
グォオオオオオオオオ!!
おれは朝食を食べたあとも、またひたすら操舵輪を握り続けていた。
昼近くになる頃には霞も薄くなってゆき、世界樹は少しずつその全貌を現していった。
幹は一本の樹とは思えないほど太く、 空へ広がる枝葉は雲を抱くように広がっている。
「でっっっか!!」
あっ、アレっぽい!『このー木なんの木気になる木』に似てる!
幹はアレよりもはるかに太いけどイメージが似てるわ!!
――ハワイオアフ島のモンキーポッドって木ですね〜♪
よー知ってますね、クララベル様。
――あちらの世界のアナタのPCをのぞいてきました〜♪
え!?そんなことできるんですか!?すげえな……
――最近は海外のいかがわしい動画サイトをよくご覧になってるようでしたよ〜♪なんちゃらハブとか〜♪
やめてあげてくだされ!!
「ノルー!これ近づいてるよな!?」
「大きさはほとんど変わってないのやけど!!」
「近づいておるじゃろうが!ほれ、島が段々と見えてきておろう!?」
近づいて行くにつれ、目指す島が姿を現していく。
それにつれ世界樹の大きさが、どれほどまで大きいのかを知ることとなった。
島には街が見える。後ろに広がるのは、雲が掛かる大きな山。
世界樹は山の峰から太く大きな幹を生やしていた。
まるで山そのものが、世界樹のための『植木鉢』のようだった。
「どうじゃマリナよ?これが儂ら妖精と精霊どもが生まれた世界樹じゃ。」
「これが……世界樹……」
山のように聳え立っている大きな樹。
この世界にはこんな光景があったなんて……
「これが海の向こうの世界なんだ……」
マリナは自分が想像した以上の光景が広がっているのを目にしたことにより、感嘆し衝撃を受けているようだった。
「……これを創ったのが……」
「クララベルなのじゃぞ。」
「こんな大きなものを……」
おれもマリナも、クララベル様がどれほどの存在かということを、この世界樹を見て改めて思い知った。
――ワタシがつくりました〜♪
「スーパーの野菜に貼られてる生産者の顔シールみたいなノリはなんなん!?」
普段はこんなノリだから忘れてしまってたけど、この世界の神という存在。
それは、これほどまでに大きな樹を創造することが出来る存在だったんだな。
夕日に照らされる世界樹。
エルフたちの街を見守るように据わる大きな山。
その山ですら鉢植え代わりに聳える世界樹。
おれはこの光景を見て悟った。
クララベル様という存在の『力の一端』がこの光景なんだ……
クララベル様は――世界そのものを創る存在なんだと。




