勇者の国
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
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女神クララベル様はこちらのマスコットキャラクターの見た目を使ったという設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
コアシップ船団を西に出発したおれたち4人。
今日も漂流しながら、船団でもらった干し魚を焼き、いつものように朝食を食べていた。
マリナは学校で覚えた歌を口ずさみ、ノルは横でゆらゆらリズムをとって聞いている。
クララベル様はマリナに入れてもらったお茶を、ふわふわ浮かびながら飲んでいる。
「またいつもの旅に戻ったなぁ…」
そんないつもの日常が何日か過ぎた頃、
水平線に大きな船が見えてきた。
たくさんの荷物が乗っているので商船なんだろう。
「でかい船っすねー。コアシップ船団で見た商船より、もっと大きいんちゃうけ。」
風に流される筏はゆっくりと近づき、その大きさがはっきりと分かってきた。
船団の中心にあるコアシップほどではないにしてもかなりの大きさだ。
「もしかして、動いとらんのとちゃうか?」
――立ち往生してるみたいですねぇ〜
「遭難してたわけではないけど、ドルクはおれらを助けようとしてくれたからな。」
「人助けは巡り巡って自分に返ってくるもんじゃ。」
今度はおれたちに助ける番が来たのかもしれん。
「ほな行くか!」
おれは汽笛を鳴らしながら近づき、
大声で呼びかけてみた。
「おーーーい!!」
…………
「へんじがない。ただの しか……いや縁起でもないこと言わんとこ。」
バタバタと甲板を走る音がした。
「おおーい!すまないが助けてくれんかの?」
「どうしたんすか?」
「わしの名前はトルイヌ、交易商人をしております。」
「おれはエイル、ふらふら旅をしてます。」
「じつは蒼環海の近くで巨大海獣に襲われての。逃げる時に無茶をしてエンジンがイカれてしもうたんじゃ。」
「蒼環海……あぁ、中央の何もない広い海か。」
「何日も潮に流されておって、商品がダメになりそうなんじゃ……」
「急ぎの品だけでも運べるだけ運んでもらえんか?代金は弾むからたのむ!」
「用件を聞こうか」(ゴルゴみたいな顔で)
おれは筏を大型船にくくりつけて船に移った。
「せめてこの商品だけでも届けたいのじゃ!薬効がなくなってしまう!」
「そらはよせなアカン!トルイヌさん、うちの筏に乗って案内してください!」
おれはトルイヌさんを筏に乗せた。
「みんな勝手に決めてごめん、この人薬を届けに行かなあかんのや!」
「はい!急ぎましょう!」
おれは行き先を聞き、魔導エンジンを点火した。
「じゃあおれたちは、レイゼル王国の港に向かってるってワケですね。」
「大昔、勇者アルドが建国した国じゃ。」
「勇者!?」
ドワーフ、妖精ときて今度は勇者!?
「墜星竜ラグナスというのが空から落ちてきおってのう。」
「それをアルドたち、五人の勇者が倒したのじゃ。」
ホンマRPGのお話みたいやな……。
「なんじゃあ、あの船はァ?こじゃんと早う走っちょるぜよ!」
城の窓から港を見ていた男は、突然港に入ってきた船、いや筏の速さに驚いていた。
「着きましたよ!早く届けましょう!」
「報酬をお渡しするのでついてきてくだされ!!」
「三人ともあとは頼んだ!行ってくる!」
「気をつけてくださいね!!」
マリナたちに見送られおれはトルイヌさんの後を追った。
クララベル様はしれっと付いてきていた。
トルイヌさんは大急ぎで薬屋に飛び込み納品すると、待ってました!と言わんばかりに、受け取った薬を持ち主人は病院まで走り去っていった。
残ったトルイヌさんは店員と納品手続きをしていた。
「ありがとうございました。これは報酬です。本当にありがとう。」
おれはずしりと重い金貨袋を受け取ると、トルイヌさんに話しかけた。
「ところでなんの薬だったんすか?」
「なんでも魔素病とかいう病らしいんじゃ。」
「風邪みたいな症状から始まり、肌が段々と灰色になっていき、最後は死んでしまう病だそうな。」
「……こわ。伝染るんですか?」
「いや、伝染はしないみたいじゃが……巨大な海獣が振りまく魔素を浴びたら罹りやすいそうなんじゃ……」
「え……トルイヌさん、巨大海獣に襲われたとか言ってましたが大丈夫なんすか!?」
「こればっかりは分からん……」
「罹ってないことをクララベル様にお祈りするだけじゃ……」
おれたちは港に戻り、別れた。トルイヌさんは洋上に残された商船の事で手続きがあるそうだ。
――愛し子たちが病に苦しんでいるのは悲しいことですぅ〜
ワタシはアナタの猛毒で毎度のたうち回っとるんですけど?
――エイルさんは耐性高いので安心していますよぉ〜♪
ウインクされて許すおれチョロすぎやろ……
――ふふっ♪
筏に戻ると人だかりが出来ていた。
せやったわー!ノルはアレでもいちおう伝承クラスの存在なんやったわー!!
人だかりを左右に分けるように立っている男たち。
その中心人物らしき男に、マリナとノルは質問攻めにあっているようだ。
「ほんなら、持ち主はここを離れちゅうってことか?嬢ちゃん。」
「あの、持ち主はおれっすけど邪魔ならすぐどかせます。」
「ん?」
男は振り向くと、おれが持ち主だとわかったとたん話しかけてきた。
「おぉー、おまんか!この船の持ち主っちゅう人は。」
「俺はシグル、この国の王太子なんじゃが……」
「は?え?王太子さまですか?」
「あ、おれの名前はエイルといいます。まことにご機嫌うるわしっ!」
突然王族が来て舌かんでもうたわ!
「あー、気ぃ使わんでえいき、おまんに聞いてほしい話があるがやき。」
「ちっとぉ城まで、一緒に来てほしいがやき。」
「筏はここに繋留しておいて大丈夫でしょうか?」
「おい!ここに置いちょくけんど、構わんか!?」
漁師の頭っぽい人が頷いた。
「ほんならエイル殿、ちっとワシについてきとうせ!」
「妖精様、本来なら城を上げての歓迎をしたいところなのですが、ここのところバタバタしちょりまして……申し訳ないです。」
おれたちは筏を置いてシグル王太子についていくことになった。
しかし、この世界には魔素病なんてものがあるんやな……。




