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放浪妖精ノル

このお話から第二章となります。よろしくお願いします!


youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

女神クララベル様はこちらのマスコットキャラクターの見た目を使ったという設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。





おれたちはマリナの村を出発して数日、のんびりと漂流し、わりと小さな島に停泊していた。


急ぎではないが、いつまでもドワーフ国で頂いた食料が持つわけでもない。

マリナが言ってたが、鹿などの肉や皮は街で売れるとのこと。


野菜や魚ばかりも味気ないし、肉や皮が売れるのであれば酒も買えそうだ♪


おれは立ち寄った島で弓の練習、あわよくば獲物を手に入れようと的を狙い練習していた。


「この身体、意外に筋力強いな。弓も思っていたより軽く引けるわ。細マッチョってやつですかコレ?」


――でも最近よくお酒飲まれてますよね~?元の体みたいにお腹が布袋様(ほていさま)になるのが目に浮かびます〜♪


でも酒飲みたいやんか。てか、ぽっこりお腹の布袋様(ほていさま)知ってるんや……



「そういえばクララベル様は、おれが来る前はご飯とかどうしてたんですか?」


――ふふっ♪オンナの秘密ですぅ~♪


笑ってごまかされた……




段々と的に当たる精度が上がってきた気がする。ウサギか何かいれば的にしてみるか。


皮をはぐ練習もしたいし。



そんな事を考えていたら、遠くの方にふらふらと飛ぶ虫か何かが見えた。


ちょっくら的にしてみよう。


キリキリキリ……


シュン!!


「あ、ちょっとズレた」


ズレた矢は木に突き刺さった。



ドスッ!バイイイン!

目の前の木へ突然刺さった矢に、ふらふら浮いているモノはびっくりして、地面に転げ落ちた。



「こらああああ!!何をするんじゃー!!」


「え、誰もいない島だと思っていたけど、人がいたのか!?」


「ほんと、すみませーん!!」


急いで謝りに行ったが、誰もいない……


「……なんやったんや?」


「気をつけんか!ばかもん!」


「え?」


あたりを見回すが、やっぱり誰もいない。



次の瞬間、耳元で怒鳴られた。


「こ・こ・じゃ!ばかもん!!」


「ヒエッ!!」


怒鳴られた方向を見ると小さい人がいた。いや小さすぎる。しかもトンボのような?羽根が生えてるみたいだ。


そう、ファンタジー物語に出てくる妖精だ!


「ああっ!きみ妖精ってやつ!?」


「そうじゃ!おぬしその弓で何をしてくれた!」


「すみません……まさか妖精がいるなんて。」


「てっきりデカいトンボか何かがと……」


クララベル様が大笑いしていた。


「何を笑っておるのじゃ!クララベル!」


――お久しぶりですね〜ノル〜♪


「おぬしも息災のようじゃな。して、こやつは何(なん)なんじゃ?おぬしがなぜ傍(そば)におる?」


――アナタもお暇なようですね〜ふらふら目的もなさそうに飛んで〜♪



「弓の事はほんとゴメン!」(ペコリ)


「おれの名前はエイル。クララベル様に呼ばれて、ここに居るんよ。」



「儂(わし)の名はノルじゃ。」


「ん?おぬし、この世界の人間ではあるまい。」


「え!?分かるん?」


「纒(まと)ってる因果が、この世のものではないのう。」


「はぇ〜、そんなん見えるんや。」


「なにが『はぇ〜』じゃ。気の抜けた返事をしおって。」


『はぇ〜』で変顔。そんな酷い顔してたか!?


――ふふっ♪おもしろい顔真似をして、人をおちょくるのは相変わらずですね〜♪



「お詫びにお昼ご飯、一緒にどうです?」


「おお、昼餉(ひるげ)か!よいぞ、馳走(ちそう)になろう!」


おれたちは筏へと向かった。



とは言ったものの妖精の食事って、どんなのを食べているんだろう?……


――トンボには、そこら辺の虫でも捕まえて食べさせれば良いんですよ〜♪


「だーれがトンボじゃ!おい小僧!儂(わし)をトンボ扱いしおってからに!」


元々はおれやけど、いま言(い)うたんはクララベル様やんけ!なんでおれに!?


クララベル様が腹を抱えて笑っている。


「ごめんて……まさか妖精が居(お)るなんて、思いもせんかったんよ……」




おれたちが筏に戻ったら、マリナがお昼ご飯の準備をしていた。


「あ、みなさんおかえりな……きゃー♪」


「本物の妖精様だー!」


「わわわわわ!なんじゃ童(わらし)よ!」


「こんにちは!!妖精様なんて初めて見ました!」


「かわいー!!」


「私の名前はマリナといいます!よろしくお願いします妖精様!」


「うむうむ♪こっちの小僧とは大違いの、愛(う)い童(わらし)よのう♪」


「儂(わし)の名は『ノル』じゃ。ノル♪と気軽に呼ぶとよいぞ、マリナ。」


「よろしくね、ノル!」




ノルはマリナの肩にのって上機嫌のご様子。

マリナもニコニコしている。



「ノルって普段は、どんなのを食べているの?」


「そもそもの話じゃが、クララベルや儂(わし)らのような、神代(じんだい)からの存在は、食z……」


――ノル〜♪(少し低めの声)


「はっはい!なんですじゃ!?」


ノルはクララベル様の前へ、大慌てでシュバって直立、敬礼をした。


――ふふっ♪


クララベル様はノルに微笑みながら、人差し指を口元に当てた。




マリナは筏にノルを招き入れ、

おれたちはテーブルを囲んで食事をした。



ノルはテーブルに座り込むと、ニコニコしながらマリナの食事を分けてもらっている。


まるで女の子がお人形遊びをしている風景やな。




初めて見たときは驚いたが、クララベル様の前に食器が浮かんでいるいつもの光景。


クララベル様はおれの傍(そば)で、ふわふわ浮かびながら食事をしている。



――マリナの作るお食事は、本当に美味しいですね〜♪モグモグ


――エイルさん〜、糧(かて)となった今までの、生きとし生けるものたちに謝られたほうがよいと思いますよ〜♪モグモグ


「ドワーフ国に行くまでは、ろくな調味料なかったんやから仕方なくない!?」モグモグ




「本当じゃのう。マリナの作る飯は中々のモノよのう♪」モグモグ


ふらっと浮かび上がったノルは、ニコニコしながらマリナの頭を撫でた。




「そういや神様って、食事は要(い)るんか?」モグモグ


クララベル様の背景に、ピシッとヒビが入ったような気がした。


ノルは凍りついたように固まっている。



――頭髪が淋しくなってきた方(ほう)のアナタがいる元いた国にも〜、神様へお供えする神饌(しんせん)がありますよね〜♪


「あー、ありますあります!」

頭髪は余計だろ!


――そういうことです〜♪


おれが納得した姿を見て、ノルはふーっと安心し額の汗をぬぐっている。


(頭髪……また、うまいこと話を逸らしおったわい……)




「それでノルは何してたんだよ?」


「小僧、しれっと便乗して、呼び捨てにしたな。」



「儂(わし)は彼奴等(あやつら)のように、一所(ひとところ)でじっとしておるのは耐えられん。」


「故(ゆえ)に気の向くまま、あちこちで暮らしておるのじゃ。」


――マリナを見ていたら、昔のノルを思い出します〜♪



――ノルがマリナを何となく気に入ったのも〜


――昔の自分と重なる何かを感じたのではないですか〜?



「そうか……マリナも……外の世界への好奇心が抑えられんかったのか……」


「よし!決めたぞ、クララベル!」


「儂(わし)も付いて行ってやるぞい!」


――え〜♪お断りしますぅ〜♪


あ、ノルがこけた。




「なんでじゃ!なんでじゃ!儂(わし)も付いていきたいいいいいい!!」


「こんな神器(じんぎ)に乗って旅するなんて、面白そうに決まっておろうがああああ!!」


ノルが駄々(だだ)をこねるように仰向けにバタバタしている。




「意地悪したらかわいそうです!クララベル様!」


――アッハイ……


クララベル様が肩をすぼませシュンとした。


(……この童(わらし)やりよるのう……)



「ノルが増えたところで、広さ(スペース)も食事も大して変わらんしエエやないですか。」


「おお、小僧。エイルとか言ったな!おぬしなかなか見所があるではないか!」



――仕方ないですね〜。ノルにはあとで、ちゃんと教育しますからね〜♪


「よーし!ほなまあ、目的地は特にないけど出発や!!」







二人と一柱(ひとはしら)に妖精のノルが加わって、


小型船ほどの筏は騒がしくなりそうだ。



目的地はないけれど、おれたちは錨(いかり)を上げ、大きな海原に向かって出発した。

ノルはこんなイメージです(AI生成)

挿絵(By みてみん)

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