女神の神器
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
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エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
グォオオオオオオ!
「あそこが最初の寄港地ね」
リュミエルのナビゲートでラウリエルを出発したおれたち。
三日目の夕暮れ。
ようやく見えてきた最初の寄港地へと向かっていた。
今回の航海では、できるだけ多くの港に立ち寄り、『黒い羅針盤』の記録を取ることになっている。
出発前に渡された地図には、立ち寄る予定の港がいくつも記されていた。
「ごめんね、みんな。黒い霧が目指している場所が、一箇所とは限らないから……」
リュミエルは申し訳なさそうにそう説明してくれた。
なるほど。
場所を変えて何度も方角を調べれば、黒い霧が目指す場所を絞り込めるかもしれん。
逆に、場所によって指し示す方向が大きく変わるようなら、目的地が複数ある可能性も考えられるわけやな。
「港に寄って錨を下ろすだけやろ? 別に大した手間でもないし、気にせんでええよ♪」
「それよりもリュミエルの計測が終わったら、みんなで港に晩ごはん食べに行こか!」
――「「「さんせー♪」」」
クララベル様もシレっと返事に混じってるわ。
港の沖合で錨を下ろし、リュミエルが黒い羅針盤の計測を終えるのを待った。
観測結果を記録し終えたところで、いよいよお楽しみの晩ごはんや♪
ガヤガヤ♪
「オバチャーン! エールのおかわりくれ!」
「あいよー♪」
にぎやかな港の酒場でおれたちは晩ごはんを食べていた。
「今日はこの港で一泊するし、みんなお酒どうや?」
「マリナは果汁じゃぞ」ギロッ
「えー!」
「「「ワハハハハ!!」」」
「あ、あたしも果汁にしとくよ……」モジモジ
毎度のことながら、レイナは外では飲まんな……ラウリエルの酒場にリュミエルと飲みに行ってた時も果汁やったんやろか……?
「この牡蠣うんま!」モグモグ
「この『アヒージョ』とかいう、貝ときのこのオイル煮もおいしいですっ♪」モグモグ
「にんにくが効いてて美味しいね♪」モグモグ
「でしょう?」ニヤリ
美味しそうに食べるマリナとレイナを見て、料理を勧めたリュミエルがニンマリとした。
「酒がすすむのう♪」グビグビプハー♪
おれたちは港の地元料理に満足し、エイル号へと戻っていった。
港に停泊してる時ぐらいは、普通陸の宿に泊まるところやろうけど……
エイル号は、そこらの宿より快適なんよね。
風呂は広いし設備も充実してる。
リュミエルによると、
「このエイル号、王族の船よりずっと快適だし揺れも少ないわね……」
なんだとか。
そういや、初めてC-Raft能力で筏土台を作った時も、大時化やったのに振り落とされんかったな。
今考えたら、あの筏の上でダンスでも踊れたかもしれん……
……ダンスなんて踊れんけど。
考えてみれば、エイル号の快適さって、ほとんどがC-Raft能力の『ゲーム仕様』のおかげなんよね。
C-Raft能力で作った大・中・小のプランターは、種と水さえあれば他はなんもいらん。
んで、育てる野菜は三日ほどで収穫でき、収穫せず放置してもそのままの状態が維持される。
ほんま、農家の人が羨ましがるゲーム仕様やわ。
これもクララベル様の力なんやろかな。ノルの奴も最初、『こんな神器に乗って旅するなんて面白そうじゃ』なんて言って付いてきたんやったな。
ほかにも、重量制限がない。増築するときもバランスなんて考えんでもいい。
建築ゲームによっては重量の概念があって、無茶な建築物が作れんものもあるけど、おれのC-Raft能力にはそんな制限はない。
極端な話、筏土台一つに柱を立てたら、どれだけデカい家だろうと建てられる。
何かの手違いでその柱を撤去してもうたら、その先に作ったC-Raftの建築物もまとめて消えてまうからやらんけど。
しかも、買ってきた家具や、そこにおる人間まで消えるわけやない。床がなくなれば、そのまま海へ真っ逆さまや。
もっとも、元のゲームでは、最後に支えの柱を撤去しても建築物が消えず、宙に浮いたままになる手法があった。
これを使って『空中庭園』みたいなのを作ったこともあったわ。
さすがにこの世界では、そんな無茶はできんようになっとる。
それに、あまり無茶な見た目にすると悪目立ちするから控えにゃならん。
王泊に星露錠を持って凱旋した時みたいに、『座敷牢じゃね?』『便所だろ(笑)』とか呼ばれて笑われるのはもう懲り懲りや……クソッ!
C-Raft能力で作った明かりもそうや。
燃料いらずで夜になると自動で点灯してくれる。
ノルによると『光の精霊紋』に似たモノを感じるらしい。
ただし、昼間は点灯してくれんのよね。
昼間に明かりが欲しいときは、別の照明を用意せにゃならん。
エイル号へ戻ったおれたちは、風呂を済ませて大人組は晩酌の時間となった。
マリナとララはあくびをしながら部屋へ戻っていった。
「レイナよ、またアレをやってくれんか♪」ニヤニヤ♪
「はい♪」
ノルがニコニコしながらレイナに何やら頼み始めた。
レイナが水を張った桶に向けて弦を軽く引き、水の精霊矢を放つ。すると桶にはった水は凍りはじめた。
「ほれ、エイルよ。氷を割ってグラスに入れんかい♪」
「はいはい♪」
おれは氷をハンマーで割ってノルたちのコップに分けていった。
「プハー! やはりエールはこうするに限るわい♪」袖で口をグイッ
「ほれ、お主らもやらんか♪」グビグビ♪
「うん、やっぱエールは冷やすとうまいなぁ!」グビグビ♪
「冷たくて美味しい♪」クピクピ♪
「レイナの矢にこんな使い方があるなんて……」クピクピ♪
ノルの発想に感心するリュミエル。こういう悪知恵は、よー働くんよな。ノルのやつは。
「せやけど……こんな使い方しても水の精霊様的にはOKなんか?」
「何をいうか。水の奴もノリノリじゃぞ? エイ……なんもないわい!」
なんや……?
(危ないところじゃった! 水と風の奴らがエイルの食事を少しばかり掠め取っておることを、うっかり口にするところじゃったわい……)
「水の奴も喜んでおるしのう〜」ピュ〜♪
ノルの奴、なんか隠しよるな……
まあ、水の精霊様がノリノリで協力してくれてるんやったら、別にエエか♪
おれはそう思いながら、再びエールを口に運んだ。
黒い霧の調査は、まだ始まったばかり。
これからどんな旅になるのやら……
そんなことを考えながら、最初の寄港地での夜は更けていった。




