立ち退き交渉
youtubeでゲーム実況をおこなっております!
https://www.youtube.com/@nico_channel_
エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、
女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。
AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。
「いや……ですから、『黒い羅針盤』は結構大きい装置でしてね……置く場所がもう、ここしかないんですよ……」トホホ……
勝手に旅立ちを決めてしまったことへの、マリナやレイナたちへの説明は、特に問題もなく了承してもらえた。
あとはエイル号に『黒い羅針盤』を設置するため、普段クララベル様とノルが寝転がっているビーチベッドを撤去したいのだが……
――ワタシはですねぇ〜、世界中の『私』にむけて指示を出さねばならないわけでしてぇ〜♪
――『もっともリラックスした状態』でないとぉ〜、判断を誤る可能性が〜、そうなると神託を受けた方がぁ〜(クドクド、ネチネチ)
グッ……そう言われると言い返せん。
「儂はあの寝床で陽の光を浴び、風を感じることにより精霊との〜(云々かんぬん)」クドクド……
「え〜♪ そんなのはじめて聞いたよぉ〜♪」
「お主はまだ、生まれて二千年ほどの童ゆえ知らんだけじゃ!」アセアセビシッ!
ララのツッコミに、アタフタしながら答えとるわ。ノルの奴が言ってることは嘘やな……よし、コイツは無視してエエわ。
問題はコッチや。
「でっ、でもクララベル様? ……コレがない時から正しく導いて下さってましたよね? ……ね?」
そもそもやが、おれがこの世界に来る前からやってる仕事やんけ! よくよく考えたら!
――最高の結果を出すためには〜、最高の環境が必要だとは思いませんかぁ〜?
あのみすぼらしいビーチベッドが最高の環境?
「妙だな……」ボソリ
見た目は青年、中身はオッサン。
おれの中の名探偵が、そう告げていた。
――ベッドが最高ってわけではないですぅ〜。風を感じ、太陽を浴びる……そんな『最高にリラックスできる環境』が大切なんですぅ〜♪(白々しく口笛ピュー♪)
――それにぃ〜、エイルさんにはぁ〜、『リュミエル』という〜、新しい『本物の女神さま』が見つかったようですしぃ〜(ネチネチ、プイッ!)
ん……? あの時『どこぞの厄災女神』とか思ってたのを、やっぱ盗聴しとりよったんか!?
アチャ〜……こんなにゴネてる原因はそれや、たぶん!
よし、ほなら……
「あー困ったなあー。どこかによい知恵を授けてくださるー、優しくも美しい女神様はいないものかー」(棒)
――…………ピクッ
「大切な装置を設置しなければならないー。しかし女神様のー、『神聖なる』聖域を侵してしまうー。いったいどうすればいいんだー」(棒)
――どうかされましたか〜♪
「あっ! 『創世の女神』クララベル様だ!」
よっしゃ、食いついた!
「クララベル様ー! 大変なことが起きてしまったのですー!」(棒)
――愛し子よ……祈るのです……
えーっと、祈るポーズで詳細を話す、と。
「ワタクシの筏に、とある大きな装置を設置しなければいけなくなりまして」
「人類の命運を左右するかもしれないー、重要な装置なんですー」(棒)
クララベル様はニコニコしながら聴いてるわ。心なしか顔までツヤツヤしてきたような……(チラリ)
「しかァし! どうしても『神聖なる聖域』と場所がかち合ってしまうッ!」
「当然ッ! 我々人類にとっても大切な『聖域』を侵す訳にはいかないッ!」
「しかし人類の命運も掛かっている……」
「ワタクシは一体……どうすればよいのでしょうか……」ガクリ……(と項垂れるフリ)
――愛し子よ……陽の当たる……新たなる場所を聖域とするのです……(後光がパアアッ♪)
ん……? 移転するのはOKって言っとるな。
日の当たる場所……
あっそうか、今の甲板の上にもう一段、日当たりのいい甲板を作ればええんや!
ほんで、今の場所に『黒い羅針盤』を設置したらええ、と。
サッサと取り掛かりたいけど、最後までお付き合いせにゃならん。
「ありがとうございます! では早速取り掛かりたいと思います」カシコマリ
――ワタシはいつでもアナタを見守っておりますよ〜♪(ツヤツヤ♪ホクホク♪)
よっしゃ! なんとか移転の許可は取れた。
しかし毎度毎度、こんなしょうもない小芝居に神託使ってええんかいな。
まぁ……他にもメール感覚で気軽に使ってるみたいやし、クララベル様的にはエエんかも知れんけど。
居住区画二階の前面にあるバルコニーを拡張し、船首二階の操縦席がある甲板まで繋げた。
これで二階部分に、広々とした甲板ができたで!
そこに新しく『聖域(笑)』を作ることになった。
――……『カッコワライ』ってなんですかね〜? (ピクッ)
……んで、ビーチベッドとかを置いていた一階の甲板部分は黒い羅針盤を置く。
雨風を防げるよう、出入り口の『短い跳ね橋』以外は窓付きの壁を付けたった。これで一階部分は、ほぼ室内になった。
黒い羅針盤を運び込む時には、一時的に壁を撤去せにゃならんけどな。
これでエイル号は黒い羅針盤を積み込んだらいつでも出発できるようになった!
あとは食料と燃料、そして親書ぐらいか?
まあ、レイゼル王国もドワーフのガルドラム国も行ったことあるし、なんとかなるやろ。
などと悠長に構えていたおれ。
数日後おれとリュミエル、レイナ、マリナは王宮へ呼び出された。
「エイル様はこちらへ……」
美人エルフメイドのメルシアさんに案内され、王宮メイド数人がかりで礼服への着替えや髪のセットなどをあれよあれよと整えられた。
いつの間にか着せられていたのは、レイゼルブルーの生地を使った礼服。
ラウリエルの職人が仕立て、ヴァルネシアの刺繍が施された、三国合作の一着らしい。
……いや、なんで今日これ着るん?
廊下に出てしばらく待っていると、レイゼルブルーのドレスに着替えた美女二人、リュミエルとレイナ。そして可愛らしい女の子、マリナが現れた。
「三人ともめっちゃ似合ってる! 普段から美人やけど……さらに映えるなぁ……」はぇ~
頬を赤らめる三人。めちゃ可愛いなぁ……
ところでこの礼服は、試着かなんかで着替えさせられたんやろか?
試着やったら、なんで廊下に出てきたんやろ……しばらく歩き回って着心地の確認やろか?
「こちらへ……」
メルシアさんがおれたちを案内してくれた。
「あ、そういえばリュミエルとレイナは肖像画がどうとか言ってたな。それやろか?」
「「「ふふっ♪」」」
「世界樹の友、エイル殿」
「そなたを、ラウリエル王国親善特使に任ずる」
ラウリエルのお偉方がずらりと両端に並ぶ中、謁見の間のど真ん中で訳もわからず呆然と立ち尽くしているおれがいた……




