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ヴァルネシアの三景

youtubeでゲーム実況をおこなっております!

https://www.youtube.com/@nico_channel_

エイル君の中身はこちらのオッサンのコピーで、

女神クララベル様はこのチャンネルのマスコットキャラクターの見た目を使った。という設定にしています。

挿絵(By みてみん)

AIは日本語としておかしくないか、誤字脱字がないかの校正作業で使用しております。



 それはラウリエル調査団本隊が到着した日のこと。


 調査団団長から親書を受け取ったガルディアス国王は、執務室でその内容を確認していた。



「ふむふむ……」


 親書には、調査への協力要請や治療研究の成果共有、必要経費についての取り決めなどが記されていた。



「ふむふむ……ん?」



 そして最後の一文に目を通したガルディアス国王は――ニヤリ♪ と口角を上げた。




「フッ……なかなか粋なお誘いだ」


 ガルディアス国王はさっそく、親書に記されていた『提案』を実現するための手配を始めた。





 調査団本隊が到着し、リュミエルはバルガスさんや患者たちからの聞き取り報告書、現地を自分の目で確認した際の所見や、調査にあたっての助言などを記した資料と、採取したサンプルを引き渡した。



「どうですか? お身体の具合は」



「おかげさまで、あれからなんともございません」


「リュミエル先生……本当にありがとうございました」



 医師の資格も持つリュミエルは、本隊への引き継ぎを進めながらも、治療院で患者の経過観察、研究船で検体の検査や星露錠の調薬など、相変わらず忙しくしていた。





 おれの方はレイナと魔獣狩り、ついでに食料となる獲物の狩りをする毎日だった。




『エイルぅ、レイナぁ。少ぉし遠いけどぉ、魔獣の群れが二つほどいるわよぉ♪』


 島に着くなりヴェルディアが伝えてきた。



「二つ……エイル。少し試したいから、あたしに任せてほしいの……」上目遣い



「ええけど、危なそうなら手を出すで?」デレッ♪


「ありがと♪」



 そう言うとレイナは、高い木に向かって蔓を射出した。



 蔓が勢いよく巻き取られ、レイナの身体が一気に上へ。


 その勢いが失われないうちに、さらに高い枝へ向かって次の蔓を射出する。



 そうして周りで一番高い木まで登ると、今度は空中でカイトを展開。すぐさま上昇気流を使い、さらに高度を上げていった。



 十分な高さまで上がったところでハーネスを展開して身体をカイトに固定し、遠くの群れへ向かって滑空していく。




 おれもレイナの見様見真似で必死に付いていくが、木登りの時点でどんどん引き離されていく。



 おれも遅れて滑空していくと、すでに一つ目の群れへ到着したレイナが攻撃を始めていた。


 めちゃ速い動作で八連射を行う。


(傍《はた》から見たらこんなふうに見えるんや……)



 などと感心していたら、レイナはそのまま自由落下。



「レイナ! カイト出えへんのか!?」


 焦って叫ぶと、レイナは何事もなかったようにカイトを展開。



 かと思えば、また収納して自由落下――再びカイトを展開して、何事もなかったかのように着地した。



 いやいやいや……


 某ゲームでも早く下降するためにやってたけど、実際に目の前でやられるとヒヤヒヤするな……





 おれが到着する頃には、レイナは最後の魔核を袋に仕舞っていた。



「エイル! 次行ってくるね♪」



 レイナはそう告げると、また目にも留まらぬ素早さで次の群れへと向かっていった。




『ええけど、危なそうなら手を出すで?』


 出す暇ないんですけど……


 まじおれいらない子?



 などと打ちひしがれながら付いていくと、二つ目の群れもすでに殲滅され、レイナは木陰で一休みしていた。



「ヴェルディア様の装備を使ったら、どれぐらいの速さで狩れるのか、一度試してみたかったんだ……」




「……エイルの子を授かる前に、一度は知っておきたくて……」テレテレ♪


 レイナは頬を赤らめながら自分のお腹へ視線を落とし、そっ……と手を添えた。


 こんなん絶ッ対! ハッスルしてまうやろ!



「でも、こんなに早く狩り尽くしちゃうんだったら……ほかの猟師さんから反感を買っちゃいそうだし、今回だけね?」ニコッ♪




 さっきまで感じていた無力感なぞどこへやら。おれは今宵、狼の遠吠えが王泊に響き渡ることを確信した。



 いや、確信せんでも毎晩響き渡らせてるけどさ……



 ……いや、待てよ?


「でもよくよく考えたら、レイナたちはドレス作ったやん? 妊娠したら絶対着れんようになるし、そこらは考えなアカンな……」


 せっかく作ってもらったのに、一度も袖通さず着れんようになるとか、さすがに悲しすぎるやろ……




「ううん……早くエイルの赤ちゃんがほしい……」ポッ♪


 手を添えたお腹を見つめ、頬を赤らめるレイナ。全力で我慢してるのに、全力で崩しに来てるんやけど!?



「ちゃうねん! お・れ・が、レイナのドレス姿を見たいねん!」


「…………わかった♪」


 頬を赤らめ、はにかむレイナ。



『あらあらぁ、お熱いことねぇ♪』



『どうかしらぁ、リュミエルぅ?』


「「!!!!!」」ドキィィッ!


 せやった! 『世界樹の鉢植え』を通して筒抜けやんけ!



 …………



「リュミエルは仕事で出かけてるしおらんやんけ! なに一杯食わしとんねんこの盆栽!」



『だぁれが盆栽なのかしらあ!?』キーッ!


 そんなおれたちのやりとりを見て、クスクスと笑っているレイナ。


 調査団本隊が到着してからも、おれたち狩猟組はのんびりした日々を過ごしていた。





「いいにおいだねぇ〜♪」ふわふわ


「おっ! ララ様にノル様! おひとつどうですかい? ウチのホタテの磯焼き!」


「切り分けますから食べてってくだせえ♪」



「おい店主よ……あまりララを甘やかせてはいかんぞ……」



「ささ、ノル様も! 熱いから気をつけてくだせえよ♪」



 杭上《こうじょう》商店街をウロウロしていたララとノル。



 ララは見た目の愛らしさから、毎日どこかの店に声をかけられては、店先で商品をごちそうになっている。


 店先の長椅子で美味しそうに頬張るララ。愛らしい妖精が看板代わりになるのか、お陰でその日の売り上げは結構上がるらしい。『ウィンウィン』というやつである。



 店の人たちは、可愛らしい妖精二人が美味しそうに食べている姿を、ほっこりとした表情で眺めている。


 どうやら売り上げよりも、そちらの方が目的らしい。



(しかしララの奴、長耳の国(ラウリエル)でもこんな感じで上手いことやっておったのか? 世渡りが上手いのう……)モグモグ





 『今日は治療院』『昨日は研究室』『明日は調薬室』と、毎日忙しくしているリュミエル。


 レイナとエイルは、のんびりとイチャイチャ楽しく狩猟の毎日。



 そして毎日杭上(こうじょう)商店街をうろつき、どこかの店のごちそうにありついている妖精組。




 妖精にとっては剣のように大きな爪楊枝を使い、小さく切り分けられたホタテを頬張るノル。



 ノルはモグモグしながら、この『ヴァルネシアの三景』を意味もなく思い浮かべていた。


 酒と一緒に食いたいわい……と。

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