5.最後の言葉は呪い
最後
ちょっと夢愛の闇は出ます
「別れてくれ!!綾菜!!」
日本伝統の最上の謝罪スタイル DOGEZA!!
亮の高級マンションに着くなり、綾菜は部屋にも上がれずそれを繰り出された。
「は?」
「本命ができた!!結婚する!!別れてくれ!!」
「ええー?亮ちゃん何の冗談?まだ4/1じゃないぞ♡」
グラビア松倉綾菜はいつも亮がメロメロになる可愛いぶりっ子スタイルできゃっ♡と明るくウィンクした。
飛ばされるハートマーク。
ぎゅっと両腕で巨乳を寄せ、谷間を作り土下座の彼氏の視界に入れる。
「やめろ!!ピーーーしたくなる!!」
※完全版で伏字はなくなるよ☆
「正直♡」
笑って首に腕を絡みつけ、抱きつこうとすると…
「無理!!もう、お前とは別れる!」
「えー?じゃあ、いーよ。別れてあげるぅ」
顔を背ける亮だったが、抱きつかれて絡みつく身体からはのがれられない。 クリクリと綾菜の指が、頬を押してくる。
「別れてあげるから、セフレってことで♡」
「話聞いてたか!?マジで関係を断つんだよ!!」
「今までと何が変わらないの?」
セフレと恋人の違いを問いただされ、亮は言葉に詰まった。
好きなとき会う
好きなことする※エロ系
浮気もする
そのたびに別れる
また都合よく会う
あれ?より戻ってね…?
その後もダラダラと同じことを繰り返す
「欲望に負けた俺を許してくれ!!」
「ほらーセフレじゃん」
松倉綾菜と橘亮の出会いは2年前に遡る。
よくあるグラドルとエリート医師達の合コン。
互いに利害が一致した、最高にゲスで最高に相性は良かった。
意気投合した2人は、勢いですぐに交際を開始。
2年間、亮の浮気や綾菜のわがままが原因でくっついたり離れたりしていた。
ぐいぐいと胸を顔に押しつけてくる綾菜。
肉欲に溺れそうになり、亮は悲鳴を上げる。
「今回も浮気なんでしょ?シャネルのバッグで許してあげる…♡」
「ちょ…まっ…まじで!!今回はお前とはセフレでも続けない!!」
「亮ちゃんの都合いい時、呼んでもいーよ♡本命ちゃんとは別腹もありじゃない?」
「お前俺が浮気したときと、真逆のこと言ってない!?」
「だってぇ。亮ちゃんに彼女できたからって別れるの惜しいんだもん」
ふふっと笑ってキスできそうな距離に顔を近づけ、ぷるぷるの唇で誘惑してくる。
お人形のようなパッチリ二重の超絶可愛い顔。
柔らかくきめ細やかな美肌や、ハリのある大きな胸が何度も身体に押し付けられる。
「亮ちゃんかっこいいし、お金持ちだし、私と一緒で快楽主義者♡
そんな男が…純愛でそのまま結婚なんかしても、うまくいくわけないでしょ?」
彩菜は時々残酷なくらい鋭く真理を刺してくる。
馬鹿なふりをしているが、本当は頭がいい女なんじゃないかってくらい…
だから、2年も続いた最長の彼女だった。
(うまくいかない…うまくいく。で、陽茉梨を選んだわけじゃねぇ)
そんな理性を超越した存在に、陥落した。
だから、亮はひるまなかった。
「妹みてぇな従妹に手出した。俺は獣以下だ。別れてくれ」
引かれる覚悟でそうはっきり言った。
綾菜はしばらく無言でいたが、頭を深々下げた亮を静かに見下ろし…
「まじ?」
一言だけ問いた。
「亮ちゃんって、もうちょっと世の中を計算してうまく泳いでる人だと思ってた」
「俺もそう思う」
「きも。結婚までそれで行き着くんだ」
「それ以外の選択肢がねぇ」
「私とは結婚なんて一ミリも考えなかったくせに」
深く刺してきた言葉に、思わず切り返した。
「だって…お前、そんな気ゼロじゃん。結婚なんて話したら笑うだろ」
ーーー そうだよ、亮ちゃん。
だって、私そこまで踏み込まれたら
顔変えてるってバレるもん。
よく分かってるね。
だから、私たち2年も続いたんだね。
「笑うよ?今もバカじゃないのって思ってる。亮ちゃん幸せなんかになれないよ」
わざとにっこり天使みたいに笑ってあげた。
もう亮ちゃんのこと、支配できない。
だから最後に、とっても残酷なこと言って別れてあげるね。
「私と別れても幸せなんかになれない。従妹と不幸になるの、楽しみにしてるね?」
ばいばい。
エリート医師の亮ちゃん。
【完全版】にもうちょっと加筆予定です




