2-11 ビースト
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そうして現在、
「・・・・・・どうして」
ガクガクガクブルブルブルブル・・・・・・・・
胸部と臀部のみふわふわの毛で作られた肌着を纏ったノエルと、
ガクガクガクブルブルブルブル・・・・・・・・
「どうして・・・・・・・こんなことになった」
ノエルの首輪から繋がったリードをしっかりと握りベッドに腰かけた俺が、
ガクガクガクブルブルブルブル・・・・・・・・
「なんでこんなことになっちまったんだよぉーーーーーーー!!」
ここに居た。
っていやいや、おかしいでしょこの流れ!!
何がおかしいって?
全部だよ!!
何でラブホに連れ込まれたと思ったら、いつの間にかノエルが着替えて、俺はリードを握ってるんだよ!!??
しかもノエルの格好見ました!?
ビーストですよビースト!!
いや、好きだけど、好きですけども!!
俺の息子もビーストモードに突入しそうですけども!!??
だが、俺の動揺をよそにノエルは徐々に距離を詰めて来る。
そして、そのまま俺をベッドに押し倒すと、四つん這いの状態で俺の瞳を至近距離から見つめて来やがった。
「ねぇ、刀祢ちゃん、こうゆうの、好き、でしょぉ?」
その声には妙に艶が乗っている。
普段の天真爛漫なノエルとのギャップにクラクラする。
いや、ダメだ、このまま流されたらきっと終わる!
だが、くそっ、ノエルのあまりの色香に考えが纏まらない。
こんな時こそ、あれだ、そうっ
「時よ止まれぇぇええ!!!」
瞬間、俺の祈りが天に通じたのか、辺りが一気にセピア色になり、ノエルの動きが止まる。
その奇跡に俺は神に感謝する。
いや、でも邪神みたいに致命の選択肢を破ってきたりは・・・・・・・
「大丈夫だった、良かったぁ~」
思わず俺の口からどっと安堵のため息が漏れる。
だが、それも長くは続かない。
致命の選択肢には時間制限があるからだ。
ならばと、俺は選択肢を見やる。
【1】やめろノエル、俺達はプラトニックな関係だろ?
【2】助けて~~~、月夜えも~~~ん
【3】げへへへ、俺のビーストが火を噴くぜぇ!!
あ~、うん。そうだよね、そんな感じだよね。
何かさ、この選択肢、俺で遊んでないかねぇ?
現状で【3】とか絶対選ばねーよ!!
後は残り【1】か【2】だけど、う~~ん、正直【2】を選んでもビルの中だよ?
月夜に俺の悲鳴が聞こえるとは思えない。
でも【1】でノエルが止まるかって言うと・・・・・・
俺が襲われて干からびてる光景しか思い浮かばない。
それじゃあせめてマウントを取れる【3】・・・・・・
『その後、刀祢を見た者は誰も居なくなった・・・・・・』
っは!?何か良くない未来を見てしまった。
あ、もう時間ないじゃん。
くそぅ、分かった!こうなったら【2】だ!
俺の選択肢は【2】!!
途端、世界が動き出す。
その世界の中で俺は叫ぶ!
最も信頼している妹の名を!!
「助けてぇ~~~~、月夜えもぉ~~~~~~~ん!!!!」
轟く悲鳴、響く残響。
ノエルが不思議そうな表情を浮かべている。
だが、俺の魂の叫び。
それがラブホ中の空気を震わせた、次の瞬間――――
バシュゥウウウウウウウウ!!!!
唐突に、俺が見上げていた個室の天井が、溶けた――――
見上げれば、大きく丸い穴が開いた天井、そこから見える青空。
さらにその先に浮かぶ一人の魔法少女。
輝く純白の衣、舞い踊る光の粒子。
燦然と輝く精緻な細工が施された杖は真っ直ぐにこちらに向けられている。
その持ち手。
漆黒の美しい髪を風にたなびかせ、こちらを見るオニキスのような少女の眼。
ハイライトが消え、深い闇が覗いているその眼を見て全身の肌が粟立つのを感じる。
そして理解する。
ついに、ついに誕生してしまった、恐怖の大魔王が。
俺の中で終末のラッパが鳴っている。
「お兄様‥‥‥」
普段より1オクターブ低い声が空気をビリビリと震わせる。
反射的に背筋が伸びる。
俺の中の世界が恐怖と絶望に満ちていく。
そう、今日、ここに、闇堕ちした魔法少女月夜が降臨されたのだった。
次回予告~(主題歌♪)
囚われた刀祢。それを救いに来たのは魔法少女月夜だった。
暴走する怪獣、破壊される街並み、ハイライトが消えた月夜。
月夜は愛しの兄を救うことは出来るのか。
次回、魔法少女キラキラ月夜。
ラブラブ!!お兄様は私のもの!!
次回も観ないとdeth・dethしちゃうぞ♪




