↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/28

決着

早川イサム(勇)

一卵性双生児の兄。弟より小柄で気弱な面もあるが努力家。父のサッカーに憧れる。



早川マサル(勝)

一卵性双生児の弟。明るくて素直な活発な少年。気弱な兄を支える優しい子。いつも兄と勘違いされている。


早川ソウスケ(宗佑)

双子の父親。サッカーJ2リーグのプロ選手。


早川ヨウコ(陽子)

双子の母親。フリーのカメラマン。取材の時に宗佑と出会い結婚。双子を出産している。今は専業主婦になっている


坂口ショウマ(翔駒)

朝比奈学園中等部1年。サッカー部でイサムと仲良くなる。明るく元気だけど少しドジっ子。


山本ナツミ(夏実)

朝比奈学園中等部3年。サッカー部のキャプテン。大柄でぽっちゃりとした優しそうな先輩。口調も性格もおっとりしている。


夜桜イオリ(伊織)

朝比奈学園中等部2年。サッカー部のエースストライカーで長身イケメンだけど言葉遣いが荒いのがちょっとネック。関西弁なので余計にきつく聞こえるが実はすごく後輩思い。


吉岡エミ(恵美)

朝比奈学園中等部2年。サッカー部の女子マネージャー。


柴谷マモル(護)

朝比奈学園中等部1年。野球部で捕手、マサル親友。お調子者だが友達思いの優しい少年。


竹中メグル(廻)

朝比奈学園中等部1年。野球部で元サード。内野ならどのポジションでもこなせる、今はショートで活躍。勝とは仲が良い友人関係。


日高リュウセイ(流星)

イサムとマサルの同級生で三年生の時のクラスメイト。古備(こび)スポーツ少年団のチームメイトでもあり、中学年の部でマサルと同じレギュラー選手。悪い子では無いが噂好きで黙っていられないタイプの少年。ポジションはディフェンダー。現在は古備東中学校に進学、イサムたちとライバルになる。


青木ハルト(晴翔)

鷹葦(たかあし)FCのユースチームの少年。イサムのライバルになっていく。

 後半戦は朝比奈からキックオフ後即ライトサイドにボールを渡す、ワンツーパスで一気に前線に持ち込みセンターリングが上がる。

 素早く夜桜がジャンプしボールを1追う,ヘディングシュートの構えを見せると相手ゴールキーパーが構えて飛び出す、ニヤリと夜桜は笑うとそのボールをスルーして左手に流れていく。

スルーした先にはイサムがボレーシュートを放っていた。タイミングをずらされてキーパーが反応出来るはずもなくボールはゴールネットを揺らした。

 青木はイサムを視界にすら入れれて無かった。他のディフェンダーと同様に「突然」現れたと表現したくなる。死角を突いて前線に「ボール」を持っていない状態で進行できるのは相手チームの疲労と集中力の低下によるもの、それを踏まえてイサムが相手チームの動きの予測を立てている事で可能になる。後にイサムは「フィールドの怪人」(ファントムストライカー)と呼ばれる様になる。

「次は止める!」

「うん僕も止められない様に動くよ」

 イサムはのんびりとした口調で返した。相手を馬鹿にしているのではなくイサム自身のテンションが上がるほど穏やかにそして冷静になる。

 その頃、陽子の不穏な電話がかかっていた。

「はい…それは間違いないんですか?…えぇ…はい…わかりました…明日ですね…」

 電話をきった陽子は頭が真っ白になっていた。これからの事を考えるが何も浮かばない。

力無く握りしめた携帯電話の番号を入力する。呼び出し音がなり相手が出るまでに2コール、電話先の相手に声をかける。

「お義兄さん、お久しぶりです…実は…」



 試合も終盤更に追加点をイサムが2点入れてハットトリックを決めていた。

「クソォあのチビにいい様に振り回される!」

 青木の言う様にマークを簡単に剥がす動きでディフェンスが機能不全になり誰がシュートを打つかを予測させない動きを取る様に指示を出していたのだ。

 ゲームメーカーとしてもストライカーとしても優秀過ぎた。ここで一気にサッカー選手としての注目を浴びる事となった。

 試合展開は変わる事なく朝比奈学園の快勝で終わった。

 お互いの礼を終えると青木がイサムのとこに来てユニフォームの上着を脱ぎ

「お前の名前を覚えてやる」

 と言ってユニフォーム交換を申し出てきた。イサムもそれに応じて

「うん、僕も覚えたよ、青木ハルトくん」

 そう言ってユニフォームを差し出した。渡されたユニフォームをイサムが着るとぶかぶかで膝まで隠れる程だった。

「さすがにオレは着れねぇわ」

 そう言うと笑いながら左肩に背負う様に掛けた。イサムもその姿を見て笑い合った。

「オレらに勝ったんだ、決勝まで行けよ」

「うんそのつもりさ」

 お互いに拳を突き出してその場を別れた。

 イサムがチームに合流すると山田先生と山本元キャプテンが深刻な顔でイサムを見ていた。

「どうしたんですか?」

「…君のお母さんから連絡が来てね…君のお父さんが亡くなったそうなんだ」

 イサムはその場で立ち尽くし現実を受け入れることが出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。