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8話 武器ショップですよ。

武器ショップの中に入る前に、店を見ると鉄の塊のような頑丈の建物のようだ。

どうやら扉も頑丈に出来ている。扉を開けるのにもかなり引っ張らないと開かない。

ソエダは仕方なく無理やり扉をこじ開けた。

「ふぐぅぅぬぬぬぬぬ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴーーーン


すると扉が開き、正面に定員さんがカウンターで挨拶をしてくれた。

『いらっしゃいませ~~。あっそれ自動ドアですよ。』

「なんじゃそりゃ~!先言え」

ソエダは、小恥ずかしくなり顔を赤めた。


『えー…そこに普通にボタンあるじゃないですか…これだから野蛮人は嫌なんです。』

どうやら初対面の印象が悪くなったようだ。


 皆はとりあえず、のこのこ武器屋の中に入った。

武器屋の中には、色々な銃や爆弾。ガトリングガンやロケットランチャーがずらりと並んでいる。


 が…一番気になるのは定員さんだ。


 何故か、迷彩のヘルメットとガスマスクをしている。ピンクの髪が見え、服装はショップ屋らしい格好している。声色からすると恐らく女性だが…ガスマスクで声がごもって聞き取りにくい何故ガスマスクまでしているんだ。


「あの…定員さん。どうして、そんな重装備なんですか?試着販売アピールか何かですか?」

『私、店長です~。定員じゃないのです~。お偉いのです~。定員いませんですけど。』


「これは失礼…店長さん。」

『この防弾エプロンは、万引き窃盗対策で着けてるんです~。ここが戦場になることもあるので~。』

ソエダは、団扇を見て何かを訴えた。(あれ変じゃね?)

団扇はめんどくさそうにこう言った。


『当たり前だろ、よく安置とか言われるがそんな所は存在しない。ここは戦場だぞ。舐めてるのか?あぁん?』


いやいや…普通、こういう場所って暗黙の了解で安置な場所だろうに!ほのぼの買い物したり、時にはこの安置を利用して隠れるっとかは使えるのが定石じゃないのか!少なからずFPSゲーをしてた自分ならお構いなしに使いまくるって勝ちまくるぜ!下手くそなんだが…

 心の中で訴えてるうちに、店長が


『なので、ちゃっちゃっと買ってお帰り下さい~。私は戦闘できませんので~~。』

「仕方ない。ちゃっちゃっと服を買うか…ん?」


 ソエダは気づいた。お金って…存在するよね?持ってないが…買えませんが、電子決済かな?

スマホのステータス画面をよく見ると、120コインと書いていた。持ってる金額すくな…少ない金額しか持ってないが周りの相場を調べるように、周りの銃を見渡してみると


ハンドガンで15000コイン。

ロケットランチャーで30万コインはするぞ。

課金せねば!課金サービス出てこい!チャージ!!課金課金!


「えー…団扇さん。課金サービス出てこないんですが。課金しないと服買えないのですが…」

『はぁ?そんなサービスなんかあるわけないだろ。なんだよ課金サービスって。敵を倒したら自ずと増えていくだろうが。道端のそこらも探してたら落ちてるだろうし。いくら持ってるんだ?』


「120コイン…」

「…無能が。ジュースすら買えんな」


団扇がため息を出しながら、仕方なく買ってやるか~っという顔をしたところ。

『大丈夫ネ!』

春麗が前に出てソエダに話かけて来た。


『こいつ、私に2000点の借りもあるね。更に融資してやるネ。ご慈悲な春麗様にひれ崩しなさい!』

「ははぁー…!」

ソエダは、とりあえず借りれることに対して感謝した。てか、団扇が服買ってくれそうな雰囲気あったから失敗か?


『で、どの服を買うあるか?』

さて、どれにしようと思ったが…ソエダは服ならなんでもよかった。服なんて着るもので十分である。だが、今の格好は良くない。露出しすぎだ。何処に需要があるんだ。っと考えてるソエダに対して春麗が


『じゃぁ、これにするアルよろし』

持ってきたのは、黒いバトルスーツを持ってきた。ツナギのようになって、色々ボタンが付いている。いやスイッチと言ったほうがいいか…


『それは、当店ご自慢のバトルスーツです~。

1ボタンに加速機能

2ボタンに跳躍力上昇

3ボタンに透明化ステレス機能

4ボタンに筋力上昇

5ボタンにジェット機能

6~8ボタンはアイテム等を収納枠が付いています~。』


「なに!その近未来戦闘用服。宇宙人とでも戦うのか?--君は宇宙のもずくになる。--」

『それを言うなら、もずくじゃなくて藻屑もくずでは』


団扇がつっこんだ。ナイス団扇!ソエダはしょうもないネタに対して拾ってくれたことを感謝してウルウルした顔で団扇を見る。

『なにジロジロ見てんだ。気持ち悪いなぁ…』


『で、いいから?これにするか!するネ!』

春麗が何やら目をキラキラ輝かしながら訴えかけてくる。

「おっ…おう…でも、こんな最強と言わんばかりの服お高いんでしょ?」

『50万コインです~。』


「いや、流石に高すぎ…ロケットランチャー買ってもお釣り来る値段じゃん…春麗様でもこんなに貸して貰ったら、明日から全裸になっちゃうアルよ。こんなけも借りれないある。っていうか持ってるの?」

『意味不明なこというなでアル。あんまり訳わからんこと言ってたら吹っ飛ばすアルよ…あと、それぐらい持ってるでアル。なぎ倒してきたからネ。』


「まじっスか!!ぱねぇ~!」

ソエダは流石の値段で諦めがついていた余りに寝ぼけた発言をしていたが、まさか春麗が買える金額を持っていたことに驚いた。


『もぉ、これでいいんじゃないネ。貸しといてあげるネ。言っとくけど、貸しだからNE!』

「ありがとうございますぅぅぅぅ~~~」


ソエダは大きく春麗に感謝した。

 とは言ったものの、かなり大きな貸しだ…50万コインはどうやって手に入れれるのか金銭感覚もないし、春麗様に利益が全くない。仲間になって間もないのに、こんなお金を貸してくれるなんて、もしかして、好意を寄せられてるのでは…いや、落ち着け…俺、こういう発想は破滅フラグを辿っている。冷静に考えて、利益を得るにはやっぱ、金利があるのかも知れない。


「えー…春麗様…50万コイン貸してくれるのはありがたいですが…ノー担保ノー金利ですか?」

『何言ってるね!!!もちろん、金利あるよ。前に貸した2000点と今回の500000点で52万点!カラスがカァって泣いたら10%の利息あるね。あと元本を減らさないと2回目のカラスがカァって泣いたら合計金額から10%の利息が発生するネ!』


「なに・・・この悪徳金貸し業者・・・」


ソエダはそれなら借りない!!って言いたい所だったが、この世界にまずカラスがいるのか?って思い、

まぁ、とある小説でも命がけでギャンブルをして返済したりしなかったりしてるし何とかなるだろうと思い借りることを決意した。何より、あの戦闘スーツが強すぎる。俺TUEEライフがついに始まるのか!って思うと費用対効果は十分にあると思った。


『ふふ~ん。あと借りって言うのはね、返して貰わないほうが大きな利益になるのよ…アルね!』

「ソウダネ・・・どっかの偉人みたいな発言してますが、普通に金利取りまくってますからね・・・」


ソエダは誓った。

この春麗様は心優しいが馬鹿だと。あと謎に生意気だったので、踏み倒してやろうと心に誓ったのであった。コインじゃなくて点棒で返せないしな。

「とりあえず、買うか。」

『あんたが…買うんじゃないね…早くよこすね。』

っと戦闘スーツを店長に渡し、電子決済が完了する音が聞こえた。


『お買い上げありがとうございますぅぅぅぅ~~~。お着替えルームはあちらです~。』

「いや、ほぼ半裸なので、ここでお着替えします…」

『変態アルね…』

『変態だな。』

っと過剰に変態扱いされるソエダだが、その時。


『人がいたぜ!!ヒャッハーーーー!!』

ガガガガガガガガガガガガガ!!!!


扉が開き!3人のゴブリンキッズが開いたと同時に撃ち始めた。

「キャー―――!痴漢~~!覗き魔~~!いてぇぇぇ」

『不意打ちね!いい度胸である』

『とりあえず、射線を切れ!ソエダは着替えるのはあとにしろ!ダメージ食らってるだろうが!』

『お店で暴れないでください~。店がつぶれちゃいますぅ~~~。』

店長が一番困っていた。申し訳ない。今すぐ逃げて下さい。店長・・・


『ってことは、ないんですけどねっ。』

玄関外の扉上についてる監視カメラがついてる場所から


ドルルルルルルルゥゥゥウドルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

ガトリングガンに切り替わりゴブリンキッズ達に襲い掛かる

『ぐあぁぁああ。まじか・・・・』

『はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』

『ちょ・・・・にげ・・・・』


逃げる間もなく一掃された。それは本当に一瞬の出来事だった。恐るべし武器ショップ。

『お店で暴れたらダメだ・ぞぉ。』

店長は両手を顔に持っていき、謎に決めポーズをキメていた。だが、ガスマスクのせいか…普通に怖かった。

「う・・・う・・・もぉお婿さんにいけない・・・うう・・・ううう・・・」

ソエダは、羞恥心を表に出しながら粛々を着替え終えた。

『発言と行動を矛盾させるな。』

シュン

「いた!!・・・・・くない!!」

回復クナイで回復してくれたようだ。

『やれやれ・・・あんな機関銃なくても、私が葬りされたアル・・・』

春麗が玄関でため息をついて歩こうとした時、



ガキューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!


一瞬の出来事だった。


玄関の扉側から気配は一切なく、レジカウンター側から斜め上からの射線上で、壁すら貫通して電磁砲みたいな太い銃線だけが見え、春麗に直撃された。

俺と団扇は凍るかのように身体は動いていない。まるで時間が止まったかのような体感を味わいながら、ただただ、弾丸が春麗に直撃する所を目のあたりにするしかなかった。

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