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行かなくて正解だった?

 メイドが部屋を出てから数分後にお父様とお母様が泣きはらした顔でやって来ました。


「シルビア、良かった! 無事でいてくれてっ!!」


 ギュッと私を抱きしめるお父様、愛情はわかりますから思いっきり抱きしめないでください、全身が悲鳴をあげます。


「い、いだいっ!いだいですっ!!」


「あなた、シルビアが寝たきりになったらどうするんですかっ!?」


「あ、いや、すまなかった。」


「あの……、今回・・はどうだったんですか? 私の怪我は?」


「全身打撲で全治一か月だそうよ。」


 どうやら、一か月の寝たきり生活は確定みたい。


「ごめんなさい、迷惑をかけてしまって……。しかも、お城からのお呼び出しの日に。」


「いや、いいんだよ。むしろ行かなくて正解だったよ。」


 行かなくて正解だった?


 どういう意味だろ?


 その後、お父様とお母様は仕事があるので部屋を出ていき、代わりに兄が入って来た。


「毎度のことながら大変だったな。流石に今回は肝を冷やしたぞ。」


「申し訳ありません……。」


「でも、良かったよ。あんなお茶会に参加しなくて正解だった。」


「あの……、何があったんですか?」


「簡単に言うと馬鹿王子がやらかしたんだよ。そのせいで今、国は揉めている最中だ。」


 やらかした?


 しかも揉めているなんて大事じゃない。


「あの日、婚約者候補として何人か親と一緒に令嬢が来ていたんだ。王子との挨拶も終えてお茶会が行われて談笑していたんだが、急にボチャンという音がして一同が振り向くと令嬢の一人が池に落ちて溺れていたんだ、側には王子がいてそれを見て笑っていたんだ。それで何が起こったか、ていうのはすぐに理解した。」


「つまり、王子が池に落とした、と言う事ですか……。」


 兄はコクリと頷いた。


 何をやっているんだろうか、その王子は。


「そこからは修羅場だったらしい。すぐにその令嬢は助け出されて一命は取り留めたんだけど、その父親は大激怒、王様は平謝り、王妃は王子をぶん殴り、他の貴族たちは見てるしかなかったらしいが、結局お茶会はそのまま中止。しかも落とした令嬢は貴族院の有力な公爵の娘だから『あんなガキを王太子になんて認めない!!』て……。国王にとっては大事な跡継ぎだけど罰を与えないと他の貴族に対して面子がたたないから色々大変らしい。」


「お兄様、よくそこまで知ってますね。」


「あの馬鹿王子はよく知ってるからな、まぁ今回は自業自得だ。」


 兄は私と似てるんですが性格は極めて冷静沈着で人を見る目はあります。


 その兄が王子の事を評価してないのですから相当問題ありなんですね。


 

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