女神様に会いました
「・・・・・・あれ?」
気がついたら私は見渡す限り真っ白な場所に立っていた。
「此処ってもしかして・・・・・・、あの世かしら?」
『大丈夫、貴女はまだ死んでないから。』
「ひゃあっ!?」
いきなり声がしたので驚きの声をあげた。
いつのまにか、女性が私の後ろに立っていた。
「だ、誰ですか・・・・・・。」
『私はこの世界を管理している女神です。』
め、女神様・・・・・・。
確かに神々しい感じはする。
『シルビア、貴女の魂と体は今一時的に離れているのです。時間が来たら魂は再び体に戻ります。ですから、貴女に伝えなければならない事を伝えておきますね。』
伝えなければならない事?
『結論から言うと貴女は生まれつきの《運無し》です。』
・・・・・・はい?
「ど、どういう意味ですか?」
『そのままの意味です。人は生まれてくる時にある程度のステータスが設定されるんですが貴女の場合は、運が0の状態で生まれてきてしまったんです。』
「それじゃあ、今までの私の不運は・・・・・・。」
『起きるべきして起きた事です。』
なんじゃそりゃっ!?
て言うか、それじゃあこれからも私の人生は傷だらけ、って事っ!?
『こうなってしまったのも前任の女神のせいなんです・・・・・・。あの馬鹿女神がサイコロでステータスを振るからこんな事に・・・・・・。』
その前任者をこの場に呼んでほしい、問い詰めてやりたい。
『ですから、このままだと貴女の人生は短命で終わってしまうかもしれません。なので救済措置を取らせて貰います。』
救済措置?
女神様は私の手にある物を渡してくれた。
『これは神力が込められた《メダル》です。人生の選択を迫られた時にこのメダルを投げなさい。』
金色に輝くそのメダルには片方には『天使』、片方には『悪魔』が描かれている。
『天使が出れば、実行しなさい。悪魔が出れば避けなさい。きっと良い方向に向かうでしょう。』
そう言うと急に視界が霞んで見えた。
『そろそろ魂が戻る時間ですね。シルビア・ガーネッド、貴女の人生に幸がある事を祈っています。』
そう言って女神様の姿は消えていって一気に体が落ちていく様な感覚になり真っ暗になった。
そして、瞼を開けたら私はベッドの中にいた。
と、同時に体中に痛みが走った。
「お嬢様! お気づきになられましたかっ!!」
「え、えぇ・・・・・・。」
「すぐに旦那様方を呼んで来ますねっ!」
そう言ってメイドは出ていった。
私は右手にある握っている物を見た。
「夢じゃなかったのね・・・・・・。」
私の手にはメダルがあった。




