13/74
神獣討伐キャンプ②
「このフィグス大森林に住み着いている神獣は、テアー」
ボロ切れを縫い合わせたような不気味な人形。
剣を抜いたアズールは背後から近づき
「はっ」
一瞬で仕留めた。
そして、残された赤色の輝石。
「テアーは、倒されると赤色の輝石を落とす。この数で、競う」
ロス教官の課題でも提出するように言われてるし、都合いいだろとアズールが言った。
「え、そんな課題あったか?」
首を傾げるククルに
「……お前は、ロス教官の話を聞いていたのか?」
アズールは、呆れた顔。
「まあ、狩るなら早めにな」
周りをみてみろ、とアズールが促す。
すでに、竜騎士学科の生徒達が戦闘を始めている。
「オレだって、やってやる」
✳︎✳︎✳︎
(よし、気づいてない)
テアーの背後を取り、ククルは武器形状のクロノスを構える。
踏み出そうとした時
「ぎゃっ」
木の根に足を引っ掛け、ククルは思いっきり転んだ。
「クカカカ……」
その様子を、テアーが嘲笑う。
「おのれ、アズール謀ったな」
鼻を押さえるククルを見て
「アホか」
アズールは呆れ顔で、深い溜息をついた。




