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ドラゴン・ドクター  作者: 西谷東
王立アカデミー編
14/74

襲撃

「これ、捻挫やね」


軽度だけど無理せんようにな、と医務のレナ先生。


「初日から、捻挫か」


「貴様は、バイオリンを弾く以外は無能だな」


ロスとアズールに憐れむような視線を向けられ


「うっせえ、このぐらい平気……うぐっ」


ククルは強気に振る舞うが


「無理はダメやで?」


捻挫した左足を押され、レナに忠告された。


「ううっ、助け……」



「ロス教官、大変です!!」


右腕から血を流した友人を抱え


「近くに、カニスの群れが」



ロスは顔を顰め


「カニスだと……狼系神獣で中級か」


これは、一年生徒の手に余る。

しかも、厄介なことに群れで行動している。


「一度、アカデミーの方に撤退だ」


今回の神獣討伐キャンプは、中止すると宣言した。



✳︎✳︎✳︎



「ロス教官、レイスの奴がまだ見つからない」


男子生徒の話を聞いて



「……」


アズールが、カニスの群れがいる奥の方へ走り出す。



「こら、勝手に……」


ロスの言葉は、アズールに届いていない。


「チッ、そんな熱血キャラだったか」



「あのさ、ムキムキ教官」


「ロス教官だ、小僧」


ククルは不安そうな表情で



「あいつ、止めないと……嫌な感じがする」







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