⑮清掃員VS奈落紅蓮
ランキングが96位に上がりました!なのでもう1話アップします
今日も朝から、軽くめぐみとイチャイチャしたあと仲良く出勤。
僕はいつもの様に、清掃課に顔を出した。
「おはよう真くん」
「おはようございます、加藤さん」
「昨晩は一条と食事だったんだろ?何かあったのかい?」
2人が仲の良いのは、理解していたけど普段から連絡を取り合っているんだろうな。
「彼女さんが体調を崩されて早々に帰られましたよ」
僕が原因です(笑)
「そうなのか⋯じゃあ詳しい内容は、わからないね。」
「何かあったんですか?」
「あいつから会社に、突然何日か有給休暇を取ると連絡があってね。理由を聞いても家族関係の事しか語れなかったから憶測が飛び交っていてね。
そんな事一度も無かったから余計にね」
「なるほど、これは憶測ですけど彼女さんはお嬢様っぽいので関係が親御さんにバレて呼び出されたのでは?」
孕ませ薬でご懐妊とは言えないね。
「一番、説得力のある憶測だね」
「そうですか?」
元広すぎるオデコをスキル【鑑定】する
『毛根正常』と表示された。
簡易的に状態がわかるスキルのようだ。
「それよりも例のものスゴク効果出ているみたいですね」
「そうなんだよ!効果ありすぎて伸びるのが早すぎて、バリカン購入して自分でやっているんだよ(笑)」
加藤さんが触れてほしい話題だったので10分話が続くことに⋯⋯(T_T)
★
紅蓮視点
「おい!少し気配がした奴はどっちに向った?」
俺の中の奴に問いかけると真っ直ぐと答える。
改札を抜けると大きな公園、その先には大きな商業施設が見える。
あの時間帯なら商業施設に勤めてる奴だろうと当たりをつける。
奴がなんでそっちと問い続けるが無視をして進む。
世間から【危険な男】と思われるのは良いが、独り言を言い続ける【危ない男】は俺様としても本意ではない。
昨日、仕事を斡旋する奴に独り言が多くて危ない男と言われて自覚したのだ。
まだ施設は開いてないから、適当に歩き時間を潰そうと考えていると『あいつ』と頭の中で声がする。
ふとみると仲睦まじいカップルが歩いていた。
「一応尋ねるがどっちだ?」
男だよと少し残念そうな口調。
まだ【アサシン少女】に拘っているのかよ!
力を与えてくれるのは嬉しいが、頭は良くないなと本当に思う。
男を観察すると身体は鍛えられ、歩き方は武術をするようだ。
昨日の奴よりは、楽しめそうだ、より楽しむために観察しようと思う。
★
真視点
仕事しながら鑑定を使っていたら
『【仕事中スキルを使うな!】報酬¥5000 YES NO』
はあ?そんなクエストあるのか?
システムの考え無しにこんなクエストを出すはずはないから何かはあるのだろう。
たまに全裸とかバカ丸出しのクエストを出してくるけどね(笑)
YESを選んで普通に仕事をすることにした。
普通に働いていたら、昨日改札で見かけた不気味な大男が自分をつけている気がした。
隠す気もなく接触しようとしてもこない。
コイツがクエストの原因なんだろうな、だからといって何をして良いのか分からないから放置していた。
仕事が終わりかけ、緊急のお客様用トイレ清掃に向かった時に
「オマエも声が聞こえるんだろ?」
大男が声を掛けてきた。
「なんのことですか?」
心当たりはあるが顔には出さない。
「隠す気持ちは分かるが俺様みたいのは、戦う運命だ!」
「貴方みたいな方と戦っても勝てっこないし、理由もないですよ」
「理由があれば戦うのか?ならオマエの彼女の顔を殴れば戦う気になるか?」
大男は不敵に笑い、舐めるように俺を見つめる。
「お前殺すぞ!」
「へへ、上等!22時◯✕神社に来いよ!来なければ彼女は柘榴だからな!」
大男が立ち去るとpaypayの音がしてクエストが成功したのが分かった。
アプリを確認すると
『【奈落紅蓮を倒せ!】報酬¥100000内容により報酬追加 YES NO※全て出し尽くせ!』
奈落紅蓮?大男の名前か⋯⋯報酬もそうだけどラスボスか?
どう倒すか考える前に、めぐみとの約束を断るのが一番の難敵だと思う。
スキル【嘘補正】を使い適当な嘘で誤魔化すことに成功する。
持っててよかったね嘘補正(笑)
本日最大の難敵を退け【奈落紅蓮】の攻略を考える。
全力を出し尽くさなければ、攻略にならないし、全力でなければ倒せない敵なのだろう。
なんとしても倒さなければ!
めぐみを守れない!
ー◯✕神社21:50ー
(第三者視点)
「遅いわよ!奈落紅蓮!」
「テメェはアサシン少女!?⋯⋯何で俺様の名を⋯⋯」
間違えた【マコト】は一瞬で懐に入り込むと【三斜】を繰り出します。
この技は左右の浸透系の掌底を繰り出してから双掌打を出すセットの技であり、どんなに屈強でも体内の中までは鍛えられない。
奈落は大したダメージを受けた様子もなく反撃するも、マコトはバク転で避けついでにとばかりにデコイを置いて距離をとる。
「久々のダメージだぜ!やるな、アサシン少女!
どんなトリックか分からないが楽しめそうだぜ!」
「マコトよ」
「マコトか⋯楽しもうぜマコト!」
奈落が構えをとるとマコトは神社の裏へ逃げ出した。
「ふざけるな!」
慌てて追うも神社の裏の林が、広がるばかりで完全に見失う。
「気配を探れよ⋯⋯はぁ?近くにいると!?ウグッ」
背後から先程と同じ【三斜】をくらい膝を付く.意識してない攻撃ではダメージが多くなるようだ。
「へへ、本当に面白いな!自称忍者とは、何度も戦ってきたが本物かよ(笑)」
奈落は地面の土を掴み、力任せに背後に放つ。 何かに当たって、その対象は消えた。
「分身か!?そこ!」
直感なのか背後に裏拳を繰り出し、何かにかする手応えがある。
「実態があるならやりようは、あるぜ!」
奈落は林にある木を背にして目を瞑った。
見えないのなら、視界を捨てて音と皮膚感覚で戦うつもりだ。
「負けを認めなさい奈落紅蓮」
背にした木の先から声がする。
マコトの攻撃も届かないが自身の攻撃も届かない。
「こんなにも楽しいのに辞めるわけないだろ!
マコト、オマエは確かに強いでもな、あの攻撃だって強力だが単発では意味ないぜ!
俺様はすぐ回復するんだからな!」
何かを感じた奈落は拳を繰り出すも、当たったのは木で拳の形に陥没する。
すぐさま後ろ回し蹴りを放つも空振し、すぐさま木を背にする。
「奈落紅蓮、貴女は本当に強いわ。
このままでは、私は負けないけど勝てはしない。
奥の手を使わせてもらうわ」
「凶器か毒か?それも無駄だぜ!刺された瞬間にオマエを破壊するし、毒には耐性があるからよ!」
「改札で見たときから思っていたけど、お喋りな男ね。
私は確かに毒を使うつもりよ、でもコレはあなたの耐性には関係ないわよ」
皮膚の感覚でマコトを感じた奈落は攻撃を繰り出すも防御されたが何かを吹きかけられた。
「これが毒?香水みたいな匂いするだけじゃないか!」
その直後、周囲から数多くの気配がし奈落に迫る。
何体かは撃ち落とせたが、何十と囲まれ気配に埋め尽くされる。
クシャミと痒みで奈落は戦い出来る状況ではなくなった。
『【奈落紅蓮】鑑定結果、猫アレルギー(弱)』
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第一章はあと1、2話で完結予定です。
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