⑪清掃員怪しまれる
「すいません、取り乱しました。初対面なのにレンの事を理解してくれたから感動で⋯⋯」
手渡したハンカチで鼻を噛む。
そんな行動する人って実在するんですね。
話し方がお嬢様なのに意外。
「素直な気持ちを口に出しただけですが、五所川原さんの心を震わせられたのなら良かったですよ。
見る目の無い人が多いんですね」
「マックスって本当に良い人ですのね」
「外来語苦手なのに、マックスを選びますか!?
普通は一条さんでは?」
「レンとマックスの仲で硬いことは言いっこなしですわ」
「出会って数分で、仲を深める要素ありました?」
服装といい職業もぶっ飛んでる!
「まあいいです、この公園にはお仕事で来られたのですか?
五所川原さんも【全裸幽霊】を調べに?」
「ハイですの、どこか違和感を感じて調べに来ましたの。
も、と言うことはマックスも?」
「ええ、プロの前でお恥ずかしい話ですがオカルトは趣味でして、職場の側での怪現象なので調べてました」
「職場?」
公園の先にある建物を指差して
「あそこです。」
「本当に目と鼻の先ですのね。
マックスから見てどう思います?」
「先ずは幽霊ではないでしょうね。迷いなく公園を駆け抜けていますし、行動がランナーそのものです」
「霊力を感じないのでレンも同意見ですの」
やはり陰陽師は霊力とか感じ取れるのか!
「多分ですけど力のある神に力を貸してもらい試したのでしょね」
力の試し方が完全に痴女。
「陰陽師の言う神は重みが違いますね」
「レンたちのいう神は、力のある霊体の総称で悪霊も悪魔も含まれますの」
八百万の神の思想かな?
「この公園もそうですけど、奇妙な力をこの辺一帯から感じますの。
昨日も式神を何体か破壊されましたの」
式神!?詳しく聞きたいと思ったらメール音。
五所川原さんに断りを得てからメールを確認すると二駅先の【主浜駅】で全裸幽霊が出現したそうだ。
その事を告げると二人して主浜へ向う事になった。
★
私は帰宅すると湯船にお湯をいれた。
お米を研ぎ炊飯器のスイッチをオン!
冷蔵庫から残り物野菜やお肉をお鍋で炒めると水を入れビーフシチューの元を投入し、100均の灰汁取り器を投入。
万国旗状態の下着を回収し取り敢えず押し入れへ。
そこでチャイムが鳴りエントランスのロック解除して数分後玄関で、実家の荷物を受け取る。
すぐさま裸になり念入りに身体を洗い、亜希先輩が言った通りに湯船に長く浸かる。
これからの出来事に色々思い馳せていると
「あっ近藤さん忘れてた!」
真くんにメールすべき?それともそのまま?
悶々として、少しの時間なのにのぼせた気がする。
スマホのタイマーが鳴り湯船からで出て身体を吹く。
髪を乾かす時間も無いし、少し濡れていた方が色っぽいかな?
あっお鍋グツグツしてる!?弱火にしないと!
えっと、服装はどうしよう?
パジャマ?裸エプロン?全裸?どうするのが正解?
心構え出来てなさすぎてどうしよう〜
★
何事もなくクエストを終了し薬局で予定のモノを購入し店を出ると駅から一条さんとゴスロリ姿の⋯近所にいた娘かな?が出てきたのが見えた。
目が合ったので会釈してその場を離れた。
もしかしたらパパ活かも知れないし、触らぬ神に祟りなしだよね?
★
駅から出ると真壁君と目が合った.彼は軽く会釈すると足早に立ち去った。
五所川原さんと一緒のところを見て何か誤解されたかも知れない。
「あの人マックスのお知り合い?」
「ええ、一応は部下と言いますか後輩です。」
同期の部下を部下と言っていいのか一瞬悩んだ。
「あの人、式神破壊された現場で見た人だ」
「それいつの話ですか?」
「今日のお昼ごろ商店街で見たの?」
「確か、彼はその辺に住んでいたはずだから忘れ物を取りに帰ったのかな?」
「そうかも、大きいリュック今も持っていたし」
一昨日、飯村さんを助け、全裸幽霊にアサシン少女イベントが多すぎないか?
自宅と違う場所になぜ?
そう考えていると五所川原さんが手を引っ張り何か感じると商店街へ足を向けた。
★
クエストと薬局で時間を潰したけど、それでもまだ半分しか経過していない。
こう言う時にクエストが来れば時間潰しになるのにな。
⋯⋯こういう時は、クエストくれないんだよなシステムは!
僕の状況は見えているはずなのにね。
「しかし、一条さんには驚いたな⋯⋯どう見ても相手は10代だろ?
加藤さんと同い年だから35歳⋯。
今度顔を合わせたらなんて言えばいい?先日はお楽しみでしたねかな?(笑)」
馴染みの無い100均があったので入ってみる。
案外模型用の素材やら、使えるものがあったりするんだよね。
おっ!欲しかった100円プラモがある!
残り5個全部買おう(笑)
『♪』
めぐみさんから、もう来ても大丈夫だけどサラダだけ買ってきてとのこと。
もしかして、手料理を作るための1時間だったのかな?
母親以外の手料理は初めてだ!部屋が汚いと想像してゴメンナサイ。
サラダを購入し諸々あって、玄関前イザとなるとチャイムを押す指が震える。
ピンポン♪
扉はすぐ開き首に手を回され唇を塞がれる。
そして胴体に足を巻き付けられる。
待ちきれなかったのか熱烈なお出迎えだ。。
苦しい姿勢だが靴を脱ぎ、横目でテーブルを確認し荷物を置くとめぐみさんに集中した。
※自主規制
見慣れない天井を見上げ、僕の鼓動を聞くめぐみさんの頭を撫で大人になったのかなと思ったり
お読みいただきありがとうございます。
拙い作品ですが毎日更新出来るように努力します。
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