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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐
第6章:強化と公爵家

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99話:鍛冶師との交流

 翌日からは久々に北の森へ。

 ヴェロニカとノクスの状態は変わっていないので、1人でレッサーベア討伐に向かう。またグランドベアが現れてくれないかな。

 でも1体だけならほとんどお金にはならないから、もし現れたら次はAcquisitionsを使おうかな。

 やっぱりもっと稼ぐためにはダンジョンに行くしかないな。でも、ダンジョンは遠いから、稼いでも孤児院にはすぐにお金を入れられないし、肉を提供するためには街からあんまり離れたくない。


 んー、全部を満たすのは難しいな。14歳になるまではダンジョンは無しかな。


◇◇◇


「おはようございまーす。エドワードさん、いますかー?」


 5日連続討伐後の休日。

 4か月ぶりにエドワードさんの工房を訪れた。


「はーい。お待たせしました。

 ってディックス君じゃないですか。どうしました?

 まさか!? あの剣壊れましたか!?」


「いえいえ、この通り使えてますよ」


 鞘から剣を取り出して、2階から降りてきたエドワードさんに見せた。

 それを受け取って、隅々までチェックし始めたエドワードさん。


「しっかり手入れされてますね。問題ありません。

 では、何の用でいらっしゃったんですか?」


「この間グランドベアを討伐しまして、それで皮と爪と牙があるので、それで武器防具を作ってもらいたいです」


「……ありがたい依頼なのですが、私の実力では素材をダメにしてしまって、依頼の品を作れない可能性が高いです。

 すみませんが、他の方に依頼いただけますか?」


「ちなみに、素材をダメにしてしまう理由は何でしょうか?

 グランドベアの素材を使った経験でしょうか、それともレベルやステータスでしょうか」


「両方です。レベルは7ですが、最低でも10は欲しいです。

 あとレッサーベアまでは使ったことがありますが、グランドベアはあまりにも貴重な素材なので、1体分の素材では最適な比率も分からずに終わってしまいます」


 なるほど……もう隠す必要性も無くなってきたし、ここは将来を考えて投資するか。


「エドワードさん。今後も私からの依頼を受けてもらえること、そしてこの仕事の内容とこれからの事を口外しないことを約束できますか?」


「えっ? まぁそれはもちろんですけど」


「では、懸念材料を2つとも解決します。ただ、その代わりに依頼料はタダにしてもらえますか?」


「レベル上げを手伝ってくれるということでしょうか?

 ありがたいですが、レベル10までだと時間が掛かって、その間鍛冶ができないのはちょっと……」


「もし1日だったらどうしますか?」


「それは無理だと思います。私の戦闘能力では貢献できなくて、経験値が全然もらえません」


 パーティーを組んだ場合は貢献していないと経験値がもらえない、ってどこかで聞いた気がする。

 私の場合はスキルの影響で関係ないから、すっかり忘れていたけど。


「ちゃんと今日1日でレベル10まで上げられるとしたらどうしますか?」


「うーん。本当に?」


「はい、本当です。確実です」


「まぁ1日ならいいよ。ただ、レベル8にもならなかったら、普通に依頼料はもらうからね」


「はい、分かりました。ちなみに、レベル8まで経験値はあといくつ必要ですか?」


「えっと、125獲得しているから、残りは1,017だね」


 それなら10万ちょっとか。


 Dividendの効果を発動してください。

『Dividendの効果を発動します。対象と金額を指定してください』

 エドワードさんを対象として、101,700G使ってください。

『Dividendの効果を発動しました。

 101,700Gを投資しました。対象に経験値が与えられました』


「えっ? えーーっ!? レベルアップした!? 何!? どういう事!?」


「私のスキルの効果です。あと2レベル上げますね」


 驚いているエドワードさんにそのまま残り2レベル分の経験値を与える。


「これでぴったりレベル10になったと思いますがどうですか?」


「ほ、本当にレベルが10になってる……ディックス君はどんなスキルを使っているの? 聞いたこともないよ……」


「かなり珍しいと思いますよ。これを使ったのは、ヴェロニカとノクス、あと公爵家の長男トーマス様と次男ヘンリー様だけなので、5人目ですね」


「えぇ……また公爵家……どれだけディックス君はスゴイんですか……」


「まぁ気にしないで下さい。

 では次は素材ですね。皮と爪と牙といくつずつ必要ですか?」


「ちょっと落ち着かせて欲しいです……

 まぁ先にお伝えしますか。皮は5体分あれば十分だと思います。爪と牙は10体分ずつ欲しいです。

 でもどうやってそんな数を確保するんですか?」


「こうやってです」


 Money is Allの効果を発動してください。

『Money is Allの効果を発動します。金額と変換先を指定してください』

 500,000Gをグランドベアの皮に、1,500,000Gをグランドベアの爪に、1,500,000Gをグランドベアの牙に、変換して下さい。

『Money is Allの効果を発動しました。

 お金がグランドベアの皮、グランドベアの爪、グランドベアの牙に変換されました。

 合計3,500,000Gを消費して、グランドベアの皮を5個、グランドベアの爪を10個、グランドベアの牙を10個獲得しました』


 受付のテーブルの上に突如現れたグランドベアの素材。


「えっ? えーーっ!? どこから出てきたんですか!? どういう事!?」


 再びパニック状態になるエドワードさん。なんだか見ていて面白い人だな。


「これも私のスキルです。これがあったから、公爵家の特別協力者になったと言っても過言ではないですよ」


「こ、こんな貴重で高価な素材が……」


「余ったものはしっかり返してくださいね。

 公爵家にも売りましたが、他から出てきたらすぐに分かると思いますので」


 私の言葉に対して、首が取れるんじゃないかと思うほどに、強く何度も首を縦に振るエドワードさん。


「失敗する分には構いません。素材は追加で用意できますから。

 これで良い武器防具をお願いします」


「わ、分かりました! 精一杯やらせてもらいます!」


「では私は帰りますね。今度は1週間では難しいですよね」


「そうですね……2週間は欲しいです。そこで品物をお渡しできるかは分かりませんが、少なくとも状況はお伝えします」


「分かりました。では2週間後に来ます」


 グランドベアの素材を使った武器防具か。

 どれだけ強いものができるんだろうな。



xxxxxxxxxx

所持金:16,493,240G

xxxxxxxxxx


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