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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐
第6章:強化と公爵家

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96話:帰還

 クロコ領都に到着した日の翌日。

 グランドベアが本当に倒されたのかを確認するために、タークス領軍、クロコ領軍が合同でグランドベアの痕跡を探しに行った。

 ジェームズ様から今日は待機していて欲しいと言われたので、待つついでにポーションを作る設備がある場所を借りてポーションを作っていた。

 なお、グランドベアとの戦いで負傷した兵士の方に使って減っていたそうで、瓶をそのまま使わせてもらって、1つ1,400Gでクロコ領軍が買い取ってくれた。



 夕方になり、領軍が戻ってきた。

 グランドベアの痕跡を追いかけると東への街道の側で途切れており、役人さんと御者さんが説明したグランドベアに遭遇した場所と一致していたそうだ。

 それにより、ジェームズ様が大々的にグランドベア討伐を領都や周辺の領に周知した。

 領主館前には、グランドベアの爪と牙が展示されたので、領民の不安もそのうち払拭されるだろう。


◇◇◇


「あっという間に解決してくれて助かった。

 あっという間というか、気づいたら終わってたって感じだがな。

 領都に着いたら、ギルドで報酬をもらってくれ」


 クロコ領都での用事が済んだため、役人さんと御者さんと共に高速馬車でタークス公爵領都へと帰る事になった。

 依頼はほとんど移動で終わったな。まぁ何日も見つからずに足止めをくらうことが無くて良かったのかな。


◇◇◇


 クロコ領都を出てから2日後の夕方。再びタークス公爵領都にやってきた。

 こんなに頻繁に訪れることになるとは思ってもみなかったな。


 役人さんに案内されて、前回と同じ部屋へ通された。

 落ち着いて部屋に入る前に観察したが、入口に領主部屋という看板が下がっていたので、ここはトーマス様の部屋だったようだ。


「待っていたよ。あっという間に解決してくれたみたいだね」


「偶々クロコ領都に着く直前に襲われまして、返り討ちにしました」


「何はともあれ、依頼を達成してくれてありがとう。

 報酬は後でギルドでもらってくれ。

 今後もよい協力関係を継続していこう」


「こちらこそグランドベアを討伐して、牙と爪と皮を作り出せるようになりましたので、これで武器防具を強化できます」


「なるほど。じゃあ今後、珍しいモンスターが見つかったら伝えるようにしよう。

 そうすれば君を通して珍しい素材が手に入るからね。我々にもメリットがある」


「そうしてもらえるとありがたいです」


「じゃあ2人にも伝えておくよ。

 ちなみにグランドベアは強かったかい?」


「強かったとは思いますが、私より力は弱かったですので何とも」


「グランドベアより力が強い冒険者か。

 そんなの、国中を探しても数えるほどしかないぞ。

 ますますゴードンの判断は正しかったと思うよ」


「そう言っていただき光栄です」


「じゃあ、また何かあれば連絡するよ。

 そうそう、ヘンリーが君と話したいと言っていたから、執務室に行ってみてくれ」


 トーマス様に一礼をして部屋を出る。

 いつもの役人さんに隣の部屋へと案内された。隣がヘンリー様の執務室だったのか。


 コンコン


「ヘンリー様、ディックス殿をお連れしました」


「おー! 入って入って!」


 ヘンリー様の執務室はトーマス様の執務室とは異なり、本棚が壁一面に広がり、部屋の中心には大きな机が置かれていた。

 トーマス様の方が応接室だとしたら、ヘンリー様の部屋は図書室みたいだ。


「失礼します」


 そんな大きな机の脇を通り、ヘンリー様の机の脇にある小さめのソファーセットに座る。


「兄さんへの報告は終わったんだよね。まずはお疲れ様。

 本当に強いんだね。私たちの味方にこんな強い冒険者がいてくれて嬉しいよ」


「そう言っていただき光栄です」


「さて、この間はあまり話せなかったから色々話したいんだよね。

 このまま少し待っててもらえる? 夕食を食べながら話そうよ」


「はい。宜しくお願いします。

 あの、今日はどこへ泊まればよいでしょうか?」


「客間があるから、そこを使えるようにしておくよ。

 すまないが、終業時間までお茶でも飲みながら待っていてくれるかな」


 そう言って、ヘンリー様は手元の書類に視線を落として仕事を再開した。

 内政、商業担当って言ってたし、大変そうだな。

 私には分からないことだらけだ。




「お待たせしました。店は予約してあるので向かいますよ」


 公爵家の次男であり、商業担当の方が予約する店か。

 ゴードンさんが連れて行ってくれた王都の店も美味しかったけど、ヘンリー様のお店も凄そうだな。


 領主館を出て、数分歩いて到着したお店。

 建物は2階建てだけど、幅はそんなに広くなくて大きくない。


「いらっしゃいませ、ヘンリー様。

 いつもの奥の部屋を用意しております」


「ありがとう。ワインとジュースを1本ずつ頼むよ」


「かしこまりました」


 進んでいくヘンリー様の後についていく。

 大きくない店だと思っていたけど、奥はもの凄く広い。

 やっぱり、公爵家の方の行きつけの店は凄いんだろうな。



xxxxxxxxxx

所持金:18,394,040G

xxxxxxxxxx

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