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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐
第5章:王都

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79/100

79話:更新

 研究所に併設された客室で迎えた王都の朝。

 王都でもクロス領都でも朝日は同じだな。



「さて、今日からは色々とディックス君のジョブとスキルについて研究を進めていきます」


 朝食後にゴードンさんが客室を訪れてきて、研究室へ案内された。

 ゴードンさんの研究室には多くの本が壁一面に置かれた棚に収納されていた。

 クロス領都の領主館の資料室の半分くらいの量がありそうだ。


「まずその前に、今分かっていることをディックス君に教えますね。

 私たちに与えられた情報はディックス君のジョブの記載だけで、分かっているのはそのジョブの読み方です。

 これは最初の手紙でも伝えましたが、ファンドマネージャーと読みます。

 読めない文字の前半分がファンド、後ろ半分がマネージャーです。

 マネージャーについては現在使われているものと同じで、管理者という意味になります。

 そしてファンドについては資金という意味になります。

 2つを合わせると資金の管理者となります。

 商人に似たジョブなのかと予想していますが、ディックス君のスキルを教えてもらって詳しく調べていきたいと思っています」


 やっぱりマネージャーは私が知っている意味だったのか。

 ただ、スキルを見ても管理者というのと関係無さそうなんだよな。


「ではディックス君のスキルについて教えてもらいましょうか」


 トントン


「ゴードンさん、魔道具の用意ができました」


「はーい、行きます。

 すみません、魔道具の用意をしてもらっていたので、スキルを教えてもらう前にディックス君のマイカードにジョブの記載をしに行きましょう」


 ゴードンさんの後について研究室を出て、研究所内を進んでいく。

 数分歩いていくとゴードンさんの研究室とは違う研究室に入っていった。

 そこは広くて、色々な素材が部屋の隅に置かれていた。


「おっ、ゴードン来たな。

 ということは君がディックスか。

 俺はアルフレッドだ。

 王立研究所で魔道具の研究をしていて、今回マイカードに古代文字を記載できるように改良したのは俺だ。

 感謝しろよー」


 ゴードンさんとは全然違ったタイプの人のようだ。

 なんというか軽い感じ。


「はいはい、さっさとマイカードの記載をしますよ先輩。

 ディックス君、マイカードを出してもらえますか」


「はい、マイカード。どうぞ」


「落ち着いてるなー。

 それとも緊張してるのか? 俺らに緊張しても何もないぞ」


「昨日からずっとこんな感じですね。

 ディックス君、大丈夫?」


「自分で言うのも変ですが、丁寧な言葉遣いは口癖といいますか、この方が大人相手だと話しやすいので問題ありません。

 多少は緊張してますが、そっちの方が主な理由でしょうか」


「大丈夫なら良いのですが、何かあれば言って下さいね。

 はい、先輩。お願いしますよ」


「はいよ。

 記載に少し時間かかるから、そっちの調査をしててもいいぞ」


「ちゃんと記録を取る必要があるので研究室に戻ってからやりますよ」


 この2人は結構親しいみたいだ。

 でもゴードンさんがアルフレッドさんを先輩と呼んでいたので、アルフレッドさんの方が年上なのだろう。

 まぁ2人ともカッコイイし、私には年齢差は分からないな。



「終わったぞ。内容を確認してくれ」


 そのまま待つこと数分でマイカードの記載が終わったようだ。

 アルフレッドさんからマイカードを受け取って記載を確認する。


vvvvvvvvvv

名前:ディックス

ジョブ:Fund Manager

所持金:2,039,980G

補足情報:冒険者ギルドランクC(トヤダンジョン冒険者ギルド)

vvvvvvvvvv


 ステータスも表示して、マイカードと一致していることを確認する。


「はい、合っています」


「よし、じゃあ俺の仕事は終わりだな。

 ただ、1つ教えてくれ!

 冒険者ギルドランクCってマジ?

 今いくつだよ?」


「C!? まだ祝福を受けて1年と数カ月ですよね!?」


「本当です。年齢は13歳です」


「これはジョブとスキルに何か理由がありそうですね。

 しっかりと調べないと!」


「ゴードン、全部終わったら俺にも教えてくれ!

 研究には関係ないけど、単純に興味がある」


「ディックス君、いいですか?

 かなり繊細な情報も含まれるかもしれませんので断っても大丈夫ですよ」


「構いません。

 というか、多くの人に知られる可能性を考慮してランクCまで上げましたので」


「なるほど。この年齢でランクCなら変に手を出すのはためらわれますね。

 では私の研究室に戻って話を聞きましょうか。

 先輩、知りたかったら夕方か業務時間外に聞きに来て下さい」


「絶対行くわ!

 じゃあディックスも無理するなよ」


「はい、ありがとうございました」


 アルフレッドさんの研究室を出て、ゴードンさんの研究室に戻る。



「さて、本題に戻りましょうか。

 この短期間でランクCにまで上がった理由になっているだろうスキルを教えて下さい。

 さあ! さあ!」


 研究者って熱い人が多いのかな?

 まぁそれくらいの熱量があるから研究者になったのだろうな。



xxxxxxxxxx

所持金:2,039,980G

xxxxxxxxxx

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