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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐
第4章:パーティー&ダンジョン

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64話:攻撃魔法

 ヴェロニカとノクスのレベルを3に上げた翌日は別行動にした。

 朝、孤児院を出る前に昨日ジャイアントラットを倒した分として、レベル4に上がるための経験値分、22,500Gをそれぞれに投資した。

 2人で45,000Gか。

 まぁ北の森でいつも通り稼げば半日だな。

 その後、パーティーを一旦解散して、南北に分かれていった。



 北の森での討伐はいつも通り。

 ただ、モンスターを探しながら2人のことを考えていた。


 主に課題となっている攻撃力の強化について。

 2人とも魔法は使えるが、共に攻撃魔法が無いのだ。

 メルティさんは石つぶてという分かりやすい攻撃魔法を使っていて、レッサーウルフまではそれでダメージを与えていた。

 あんな感じのものが欲しい。


 風魔法は風の刃を飛ばすのが一般的な攻撃魔法らしいが、ヴェロニカはそれが使えない。

 一昨日、実際に見せてもらったけど、射程距離が1mも無くて戦闘では使えないのだ。

 接近すれば使えるが、そこから魔法を使うなら殴った方が良いという判断をしていた。

 なお、練習はしているが距離は伸びていないらしい。

 器用のステータスが上がっていけば射程距離が伸びたりしないだろうか。


 そして闇魔法。

 こっちは最初に使えるのが基本的にノクスが使っている2つらしい。

 攻撃に使えるものとしては、影に実体を持たせてそれを操って戦うというものらしいが、こちらは難易度が高いそうだ。

 そうなると昨日伝えたように魔法ではなく投擲でカバーするくらいしか思い付かない。


 2人の方が魔法に詳しいし、自分自身のことなのだからなんとかしてもらいたい所だ。


◇◇◇


「今日も2人でやらせて欲しいの。

 ディックスに頼りすぎないで強くなって見せるわ。

 その代わり、明日は一緒に行って強くなった姿を見てね!」


 翌日、今日は2人と一緒に南の草原に行こうと思っていたが、2人からもう1日2人で頑張ってみたいと言われたので今日も別行動だ。

 今日も討伐の前に次のモンスターであるホーンラビットの適正レベル5まで上げるために33,800Gずつを投資した。


 2人がどう強くなるのかを楽しみにしながら、私は1人で北の森に向かった。


◇◇◇


「よーし、行こう!」


 翌日は予定通り3人で南の草原に向かう。

 2人が2日間何をしていたのか聞いていないが、その成果は戦いを見れば分かるだろう。



 3日前と同じく、走ってモンスターを探していく。

 最初に出会ったスライムを倒す様子を見ても前回と変わった所は分からなかった。


 次に出会ったワームとの戦いも前回と同じくノクスの暗視付与と暗闇で始まった。

 前回もしっかり倒せていたから安心して見ていられる。


 ん? 一撃?


「ノクス。今のワーム、ヴェロニカが一撃で倒したよね?」


「そうですよ」


「ステータスが多少上がっても一撃は難しいと思うんだけど」


「すぐに分かりますよね。

 これが2日間の僕らの成果です」


「やっぱり何か変わってるのか。

 次はもっとちゃんと見ないと」


 籠手は変わっていないように見える。

 最初に買えるものはレンタル品とそんなに質は変わらないし、より高品質のものは数万Gするからまだ買えるとは思えない。


 ということは装備ではないということ。

 考えられるのはスキル。

 何か新しいスキルを手に入れたという可能性はあるが、私が剣術を手に入れたタイミングはもっと後だからその可能性は低い。


 となると新しい風魔法を獲得したのか。

 そんな簡単に使える魔法が増えないと言っていたし、何かいい使い方を考えついたのだろうか。



 その後に出会うのがスライムばかりだったので、なかなかワームを倒した理由が分からない。

 3体のスライム相手でもノクスの魔法で動きを止めてその間にヴェロニカがどんどん倒していくので、危険な感じは一切無く終わっていく。



 しばらくしてようやくスライム以外のモンスターであるジャイアントラットを発見した。

 立ち止まったヴェロニカを確認すると、相談もせずにすぐにノクスは暗視付与をした。

 その後、ジャイアントラットの周りに暗闇が展開されるとヴェロニカが駆け出す。


 ヴェロニカは魔法は発動せずに接近していく。

 攻撃力を上げるためにスピードを速くすべきだとは思うがそうしないのか。

 攻撃範囲に入ったが、暗闇のせいで私も見えない。


 数秒して、ノクスが暗視付与をかけてくれた。

 暗闇を展開してから10数秒は暗視付与をかけられないみたいだ。


 暗闇の中の戦いを見ると、ジャイアントラットが出血している様子が見えた。

 前回は出血するまでに数分かかっていたし、その攻撃も風魔法で威力を上げたものだった。

 でも今回は風魔法で威力を上げているようには見えない。


 その後も攻撃をよく見ると、ヴェロニカの右腕の周りに何かが見える。

 そして、ヴェロニカの右腕がジャイアントラットに当たると、殴った所の周りから血が出てきていた。


「もしかして、殴る手の周りに風の刃を出しているのか?」


「気づいたね。

 ヴェロニカは風の刃を飛ばすことができないんだけど、出ていない訳じゃなくてすぐに消えるくらいに射程距離が短かったんだ。

 だから殴る時に出せばしっかり当たることが分かったから、2日間でそのタイミングとかどこから出すかを練習してんだ」


「そうか。もう少し威力が上がれば問題なさそうだな」


「そうなんだよね。

 今はまだタイミングを気にして、ちゃんと当てることを重視しているけど、慣れたら威力を上げたいよね」



 その後数分でジャイアントラットは大量の出血で倒れた。


「お疲れ。だいぶ攻撃力が上がったね」


「そうでしょ! ノクスのアドバイスを元に何度も練習して形になってきたんだ」


「良いと思うぞ。

 ヴェロニカの戦い方にも合ってるし」


「この形以外にも石を風で飛ばしたり、殴る時に風で押し出すのもやってみたけど、石はモンスターに気づかれずに攻撃するって強みが消えるし、押し出すのはタイミングが難しくて発動が早いと殴れないからボツになったんだよ」


 色々と2人で考えたんだな。


「良いと思うぞ。

 そういえば、風でスピードを上げないのはタイミングを合わせやすくするためか?」


「そうだよ。そのうち慣れたら一緒に使ってみようと思ってる」


「考えているなら問題ないな。

 じゃあどんどん倒して、ホーンラビットも見つけたら挑んでいこう」




 昼休憩を挟んで、どんどんモンスターを倒していく。

 スライムだけでなく、ワームも一撃なので討伐スピードも上がっている。


 薄っすらと東の空が赤く染まりだした頃、遂にホーンラビットを発見した。

 作戦は何も変わらないので、2人は相談無しでどんどん進めていく。


 ノクスの暗闇が展開され、ヴェロニカが駆け出す。

 ホーンラビットも突然の暗闇に動揺して動きを止めたようだ。


 ノクスからの暗視付与をもらってヴェロニカとホーンラビットの戦闘の様子が見えてきた。

 ヴェロニカの攻撃はホーンラビットの右顔面に当たり、同時にその周囲に細かい切り傷をつけた。


 さすがに一撃ではなかったが、ホーンラビットの目を風の刃で傷つけたのか、ジャイアントラットの時よりも出血量が多い。

 そのまま2回ほど顔面を殴るとホーンラビットは倒れた。


「その攻撃方法のおかげでかなり強くなったみたいだな」


「ディックスのおかげでレベルも上がってるし、至近距離での魔法は遠距離での魔法よりも威力が高いみたい」


「そうか。じゃあ今度もヴェロニカはヒットアンドアウェイで至近距離から魔法を叩き込むって戦闘スタイルでいくのか?」


「そうね。私の素早さを活かせるし」


 ホーンラビットとの戦闘を終えて、街に戻り始める。

 孤児院に戻ったらホーンラビットを倒した褒美として、2人をレベル6に上げた。

 レベルを上げたので、ホーンラビットはもっと楽に倒せるだろう。


 今日の戦いを見て、ヴェロニカはレベル以上に戦い方が上手い気がする。

 獣人だからなのだろうか。

 同じレベルになった時にステータスでは勝っているけど、戦闘センスの差で負けるなんてことにならないようにちゃんと技術を磨かないといけないな。



xxxxxxxxxx

所持金:10,422,490G

xxxxxxxxxx


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