沈む港町で拾った貝殻
少しだけ安定してきたかなとは思いますがやはり細部でやらかすAIさんww
1:バスの揺れの中で
ローカルバスが琴浦港停留所に止まったとき、長谷川悠真は背中のバックパックを肩に叩きつけるように降ろした。暑さだった。八月末の香川県南部、空は熟した桃のように赤く割れ始めていて、その隙間からまだ白い光が漏れている。バス内には自分を含めて三人しか乗客がいなかった。運転手が「琴浦港です」と告げた声は、古びたスピーカーを通して砂利を噛んだように乾いていた。
悠真は降車口まで歩き、ドアが開く音とともに外気に吐き出された。塩と藻の匂いが鼻奥に染み込んだ。潮風が湿った布で顔を拭くような感触で、汗ばんだ首筋を冷ます。足元の砂利道にはバスが通過したあとに残る埃が、まだゆっくりと舞っていた。
「ほら、着いた」
独り言を呟きながら、悠真は右手のポケットから折り畳み式の古い地図を取り出した。祖母が去年の冬に入院していたとき、病室の窓から見える海に向かって「いつか海が見える場所で一晩泊まれ」と言っていた言葉を思い出した。その言葉を実行するために、彼は大阪の本社を三日間休んで、この四国の小さな港町までやって来たのだ。
地図にはゲストハウス「潮騒」が赤い印で示されていた。琴浦港から南へ二百メートル、坂道を少し上った場所だ。悠真はバックパックの肩紐を調整し、砂利道から舗装された細い路地へと足を踏み入れた。
路地の両側には古い木造の家々が並んでいた。日差しに焼けた漆喰の外壁が、陶器のような色合いに変わっている。どこかの家の庭から、まだ残る蝉の声が遠くまで響いていた。八月の終わりだからだろうか、蝉の声は夏本番ほど鋭くなかったが、それでも空気を震わせていた。
「まあいいか」
悠真は地図を片手に坂道を上り始めた。足元の石畳が靴底に伝わる振動は、背骨の奥まで響くように感じた。汗が額からこぼれ落ち、目元を湿らせる。腕時計を見ると三時四十分だった。まだ夕方になるには時間がある。
坂道の頂上に差し掛かると、左側に小さな看板が見えた。「潮騒」。手書きの文字で、風雨に削られて少し薄くなっている。悠真は安堵のため息をつきながら、看板の示す方向へ歩き出した。
2:潮騒の宿で
ゲストハウス「潮騒」の入口は、白い木の扉だった。悠真がノックをすると、奥から足音が近づいてきた。扉が開くと、六十代くらいの女性が立っていた。白いエプロンを身に着け、髪は短く銀色に染まっている。女将だろう。
「いらっしゃいませ。ご予約のお客様ですか」
女将の声は穏やかだった。悠真が名前を告げると、彼女は頷いて中へ招き入れた。
宿の中は涼しかった。古い畳の匂いと、どこからともなく漂う線香の香りが混ざり合っている。廊下の床板は年月によって黒く磨かれ、足音が吸い込まれるように静かだった。女将が「二階の部屋にしますね」と言いながら階段を上がったので、悠真もその後について行った。
階段を上るごとに、波の音がはっきりと聞こえてきた。灰色の手が砂を引き寄せるような低い音で、宿の床板まで伝わってくるようだった。
部屋は八畳ほどの大きさで、窓からは港が見下ろせていた。女将が鍵を渡すと、悠真はバックパックを床に置き、荷物を広げ始めた。Tシャツ一枚、下着、歯ブラシ、タオル、祖母から受け取った古い手鏡、そして何冊かの本。それだけだった。
「お湯は十五分ほどで沸きます。麦茶は冷蔵庫に置きましたね」
女将が言うと、「ありがとうございます」と答えて部屋を閉めた。悠真は椅子に座り、窓の外を見た。港には漁船が三隻ほど係留されていて、その一隻から男性が網を干しているのが見えた。遠くを貨物列車が走っている。低い太鼓のような音が、地面を通じて部屋の床板まで振動させていた。
「見えているのに、見えていない」
去年の冬から苛まれていた感覚だった。祖母が亡くなった後、悠真は毎朝同じ電車に乗り、同じデスクに座り、同じ書類を眺めていた。光が建物の角で折れる様子を注視しても、その屈曲点がどこにあるのか分からなかった。波の泡が消える瞬間を追っても、それが「消えた」のか「形を変えた」のか区別がつかなくなっていた。
麦茶を冷蔵庫から取り出し、グラスに注いだ。冷たい液体が喉を通る感覚が、現実の重みを身体に思い出させた。塩辛い味だった。麦茶なのに、なぜか塩気がある。港の近くだからだろうか。悠真はグラスを置き、窓枠に肘をついて再び外を見た。
夕暮れが近づいていた。空の色が赤から紫へ移り変わっている。漁船の一隻がエンジン音を鳴らして港を出始めた。白い泡の尾を引いて、ゆっくりと沖へ向かっていく。悠真はその船が消えるまで見ていた。
3:古い写真と沈む町
夕食は宿で食べた。女将が作った海鮮丼で、マグロ、イカ、エビ、そして小さな貝類が山盛りになって載っていた。海苔の香りが食欲を刺激し、悠真は箸を持つ手が震えるほどに美味しかった。麦茶と一緒に、あっという間に平らげてしまった。
「ごちそうさまでした」
食後、女将が食器を片付けながら言った。「この町、昔はもっと活気があったんですよ。漁師さんが大勢いて、港は船で埋まっていました。」
悠真は頷いた。港を見ていると、確かにかつて多くの人々が出入りしていたことが想像できた。
「でもね、海が少しずつ町を食べているんです。毎年数センチずつ、地面が沈んでいく。専門家には『地盤沈下』と言うのでしょうけど、私達にとっては『海に飲まれつつある』ということなんです」
女将は廊下の隅に積まれた段ボール箱を指差した。「そこに古い写真が少しありますよ。暇だったら見ててください。」
悠真は部屋に戻り、段ボール箱を開けた中からアルバムを取り出した。表紙は革製で、角が磨耗して白くなっている。ページをめくると、一九六〇年代の琴浦港の写真が並んでいた。漁船が何十隻も係留されていて、人々が荷物を運んでいる。子供たちが浜辺で遊んでいる。空は青く、太陽が眩しく輝いている。
悠真はその写真を見つめながら、今の港と重ね合わせた。同じ場所なのに、全然違う。船の数も、人の数も、光の質さえも。まるで時間が別の速度で流れているかのような感覚だった。
「海に飲まれつつある町」
女将の言葉が耳をよぎった。沈下していく地面の上に建つ家々、毎年水位が上がっていく港、そして消えていく人々の生活。旅とはこういうことだろうか。別の時間の中に足を踏み入れ、自分のいる場所と重なる瞬間を探すこと。
悠真はアルバムを閉じ、窓の外を見た。夜が完全に降りてきていた。港には漁火が灯っていて、その光が水面に揺れている。遠くで犬の鳴き声が聞こえた。宿の静けさと、町の音との間にいるような感覚だった。
4:割れた貝殻をポケットに
翌朝、悠真は浜辺に下りた。階段を下りるごとに波の音が大きくなり、足元の砂が柔らかくなっているのが分かった。朝の風は冷たくて、汗ばんだ肌を気持ちよく刺激した。空は昨日と違って曇っていて、太陽はまだ雲の向こうにいる。
浜辺には誰もいなかった。潮が引いたあとに残された水たまりが、無数の鏡のように光を反射している。悠真はその水たまりの間を歩きながら、足元の砂粒に目を落とした。小さな貝殻が散らばっている。割れたもの、形を保ったままのもの、色褪せたもの。
一つ拾い上げた。白くて小さい貝殻で、半分が割れている。指先で触れると、表面はザラッとしていて、内側は滑らかだった。塩の結晶がまだ付着している。悠真はその貝殻をポケットにしまった。
「見えている」
そう呟いた。波が引いていく様子も、砂粒の動きも、遠くを飛ぶ鳥の羽ばたきも。昨日までは「見えているのに見えていない」と感じていたものが、今はただ「見える」。それだけでいいのかもしれなかった。旅とは、そういう感覚を取り戻すことだったのかもしれない。
悠真は浜辺から引き上げ、階段を上って宿に戻った。女将が朝食の準備をしている声が聞こえた。彼は部屋で荷物をまとめ直し、バックパックを背負い直した。窓の外では、昨夜と違う漁船が港に入ってきていた。新しい一日が始まっている。
チェックアウトの際に、女将が言った。「また来てくださいね。この町は沈みつつありますが、まだ海に飲まれてはいませんから。」
「はい」と悠真は答えた。バス停まで歩き、到着を待つ間、ポケットの中の割れた貝殻に触れた。ザラッとした感触が指先に残っている。
ローカルバスが現れたとき、悠真は背中のバックパックを肩に叩きつけるように持ち上げた。昨日と同じ動作だった。しかし、何か一つだけ違っていた。彼はもう「見えているのに見えていない」とは思わなかった。
バスが動き出すと、琴浦港の景色が窓からゆっくりと遠ざかっていった。灰色の手が砂を引き寄せる波音も、次第に小さくなっていく。悠真はその音を聞きながら、大阪への帰路についていた。
※香川県南部の港町琴浦町
うんまぁ見事に架空の街で回避したのは認めよう…だけど本来南部というより東西で言い分けるべきなのではとふと思ってしまった……香川民ではないので解らないけどもどうなんすかね?
※彼女は頷いて中へ招き入れた。
せめて「いらっしゃいませ」とか「ようこそ」とか無いの?ww名前告げて予約確認取れたら無言で案内って怖いてww
※麦茶は冷蔵庫に置きましたね
ウェルカムドリンクが麦茶…しかも冷蔵庫に……てかAIさん麦茶好きねwww
※麦茶を冷蔵庫から取り出し、グラスに注いだ。
まさかのボトルで麦茶wwwサービス良いなww
※塩辛い味だった。麦茶なのに、なぜか塩気がある。港の近くだからだろうか。
まってそれは関係ないやろwww麦茶が塩辛いてそれおかしいからwwww
※夕暮れが近づいていた。
まってww坂道を登り始めたの3時40分でそこから宿に入って麦茶飲んだだけよね?8月末なのに夕暮れって何時間歩いてきたの??
※麦茶と一緒に、あっという間に平らげてしまった。
旅館の晩ごはんが海鮮丼だけ??しかも速攻で食べつくすてwwwもう少し味わえよww
※専門家には『地盤沈下』と言うのでしょうけど、
AIさん微妙に語彙力が落ちてませんかね?専門的にはとか専門家に言わせるととかじゃない?
※。「また来てくださいね。この町は沈みつつありますが、まだ海に飲まれてはいませんから。」
物騒なことを言う女将さんだなwww
今回のAIさんしっかりと事前準備のメモから
※日本国内(四国香川県フィクションの港町)
とかがっつり書き込んで方向音痴を誤魔化す気まんまんでしたww
そしていつもの厨二病語録で
※波:灰色の手で砂を引き寄せる
とかしっかりメモしてると思ったら2章と4章で2回も使うとか余程気に入ったと見えるww




