ツアー ラストスパート
肉片が片付くと、下層へのスロープが現れる。慎重に降り、いつもの様に、カラフルな壁に突き当たる。いつもの様にブイヤが解くのかと思っていたが、
「解き方を教えてくれ。」
ボルとトムが鍵を手にした。
ブイヤは、解きながらブツブツ言っていた内容で説明、始めは二人の質問でなかなか進まなかったが途中から、
「ここが抑えられたら、赤が刺さらないだろ?」
「その流れだと、赤はここだよな?」
2人で進めて、万が一間違えて、お宝ゲット出来なくては困るので、ブイヤの確認を待って鍵を挿して行った。
ブイヤ独りでの攻略よりは倍程度時間を要したが無事にクリア。奥に進むとまた、笛が浮いていた。前回の参は横笛、今回は、四で縦笛だった。
ダンジョンの規模だと、帰りは安全地帯になっているボスフロアで一泊ずつと言うのが一般的なペースだが、30階層まで一気に登り、一泊だけで地上に登り着いた。ダンジョン前で一泊、海岸沿いに南に向かう。途中内陸に入る事もあるが、時計回りに南部を攻めてそのまま西に向かう。道中、偶に魔物に遭遇する程度で、トラブルらしい事もなくドンドンとダンジョンを踏破。委員長の予想で高確率と指定していたダンジョンでお宝発見、弐はギターの様な、三味線の様な弦楽器。伍は太鼓の様な鼓の様な打楽器だった。他でも神器ではないが、確率が高目とされたダンジョンでは貴重なアイテムが手に入った。
「委員長の予想だと、残り3つのうちで、1番大きいヤツに最後の壱が有るんだよな?」
トムは冊子を読み返しながら、
「予想確率の低い方の2つ、手分けして片付けないか?」
「そうだね、お宝のパズルも皆んなマスターだきたもんね。」
くじ引きで、一班が、ゆい、ボル、ブイヤ。二班が、ミンシル、トム、フカヒレに決定した。
二班に分かれてから、それぞれ4、5日の移動と、攻略に2、3日。本命のダンジョンの最寄りの街で合流する。ギルドがある街なので、迷子の心配は無いだろう。
ミンシル達の二班は、馬車をレンタルしてダンジョンに行く。交代で馭者台に座り、馬にはヒールを掛けて、ぶっ続け40時間で目的地に到着した。サクサクとダンジョンを一泊二日でクリアして、それなりのアイテムをゲット。また夜通し走って馬車を返し、乗り合いの馬車で、待ち合わせの街に向かった。
ゆい達の一班は、そのまま自分達の馬車で、次のダンジョンに向かう。二班より近いので、馬車は譲ろうと提案したが、1対5の多数決で却下、いつもの馬車を進めた。
ダンジョンに到着し、入窟届を出して下層を目指す。ここは、未踏破だと言うが29階層まで攻略済み。委員長の想定では30が最下層なのでほぼほぼ攻略済みと言っても問題無いくらい。
30階層をサクッとクリア。想定通りに最下層で、アイテムゲットしたが、やはり想定通り、神器は得られなかった。




