イクシーの休暇
捉えた刺客は、自白魔法で指示ルートを吐かせる。ある程度予想はしていたが、町のゴロツキで、ちょっと威張っている奴の指示で、成功報酬が金貨500枚、一人当たり100枚は破格だった。大公邸に侵入なんて無謀なミッションに相応しいかは微妙だが、食うに困った連中には美味しい仕事に見えたのだろう。
さて、野に放たれた4人は、それぞれ自分の寝蔵に逃げ込もうと帰路を急いだが、
「な、何だ?こんな朝っぱらから?」
顔見知りに囲まれた。
「何だって言われてもな、ただお前を始末して来いって言われただけだ。」
そう言い終わるまでにはバッサリ首が飛び、手際良く袋詰めになっていた。
同じ様な事件があと3件、尾行していたミンシル達は、そのまま口封じ班のあとをつけた。それぞれ裏路地の一般の人は立ち入らない施設に入っていった。取り敢えず飲食店として営業しているが、実際は非合法の奴隷商、賭場、娼館、麻薬取引店で、そこを確認して、尾行を終了した。
口封じ班が入っていった店は、直ぐに騎士団に占拠された。名目上の飲食店の店主も捉えたが、襲撃の事は全く認識していなかった。ただ、実質の主が明らかになり、裏社会の関係者が明るみになった。
そこから先は、本当の依頼元に繋がる筈だが、巧妙に隠されて黒幕は闇に包まれたままだった。
尾行を終えた5人は、椿嬢の部屋に報告に行った。ゆいとイクシーが待っていると思っていたが、そこに居たのはイクシーだけ。
「じゃあ、昨夜のコト教えて!」
イクシーのリクエストにフカヒレは、
「ああ、屋敷の外で待機してたら・・・」
「ソレは今朝でしょ?昨夜よ、ゆ・う・べ!」
「ああ、慰労会だって、凄いご馳走だったぞ・・・」
「ソレは知ってるの、朝まで飲み食いしてたんじゃないでしょ?」
フカヒレは、最初に答えたのを後悔しながら、
「ああ、お酌の女の子が一人ずつ着いていたんだが、ソレが娼館の娘で、そのまま店に行ってな・・・」
ブツブツ喋るフカヒレに、
「どんな娘?可愛いかった?どんな下着?」
矢継ぎ早の質問に、誤魔化す事も出来ず、正直に答えた。5人がすっかり報告を終えると、
「今日は特別に、しっかり結界を張ってくれてるんだって、遮音も。」
イクシーは赤面しながら告げ視線を落とした。
「よし、ジャンケンだ!」
トムが立ち上がると、
「「「「OK!」」」」
「おっしゃぁっ!」
ボルがガッツポーズ。他の4人が退室しようとするが、イクシーは両隣にいた、ブイヤとボルの袖を掴んだ。
「あんまり長い間結界張ってたら怪しまれるから、交代してるヒマ無いの。一緒にお願い!」
ブイヤとボルと交互にキスをして、
「アンタ達、間接キスね!」
ニッコリ笑って目を伏せた。一瞬、顔を見合わせたが、
「じゃあ、勝った俺からな!」
トムが脱いでいる間、イクシーは4人の手で準備が整えられていた。感度を極端に上げ、1回戦毎を時短にして5人と揺れる。一本を咥え、二本を握って、一本を迎え入れ、一本はスタンバイ。それをローテーション。昼食も摂らずにぶっ続け。夕方には5本とも自力では復活しなくなって、遮音結界が不要になった。




