ギルドの膿
狩りやダンジョン攻略、偶に町のギルドで依頼を請けたりしながら旅を続けで数日、久し振りに衣類なんかも手に入る大き目な街に着いた。ミンシル、フカヒレは、途中で駆除した魔物の精算や、めぼしい依頼の物色にギルドへ。ブイヤ、ボル、トムは集めた素材をそれぞれの商会に持ち込む。
「じゃあ、ゆいはアタシと付き合ってね。」
商店街に入ると、イクシーはゆいの手を引いて衣料品店へ。
落ち着かずに目を泳がせるゆいとは対照的に、イクシーは店員達とアレコレ話し、店員達がバタバタと品物を運んで来た。
「ゆい、試着して!」
洋服を押し付けられ、試着室に押し込まれたゆいは、更にキワドイ服を想定したが、意外とノーマル?まぁ、露出度が高いのには変わらないが、割と隠したい所が取り敢えず覆われていた。ノースリーブのセーラー服で、カラダのラインがハッキリする程度にフィット。ヘソ出しでテニスウェア並のミニ。以前のゆいならば、受け容れられない露出だが、今と比べれば圧倒的に落ち着いているので思わず、
「コレ良いね!ユニフォーム、コレにしようよ!!」
カーテンを開けると、既に色違いに着替えたイクシーが満足気な笑顔で待っていた。
会計を済ませて店を出ると、
「お嬢さん、お茶でもいかがですか?」
いきなりのナンパ。無視して進むと無理矢理肩に手を回す。バチンと感電して諦めるが、次から次へとナンパが絶え無い。待ち合わせの広場にはまだ誰も来ていないので、人混みを避けて結界に隠れた。
商会担当の3人は、それほど待たずに到着。小物はそれなりの金額で売れたが、大物は高額過ぎて大きな街に持ち込んだ方が良いと断わられた。しばらくの路銀には困らないのでまぁ問題無し。ギルド担当の2人が遅いので、ギルドに行ってみる事にした。広場からは直線なのですれ違う事も無いだろう。
ギルドを覗くと、ミンシルとフカヒレは、幅を利かせているベテランパーティーに囲まれていた。
『なんか、面倒なヤツにひっかかった?』
ゆいが念話で聞くと、
『ああ、ひょっこパーティーが倒せる魔物じゃないから、不正したって文句つけられてるんだ。妙に弁の立つヤツで手詰まりって感じ。』
ミンシルは白旗状態。
『アタシに任せて!』
イクシーは、結界で隠れたまま人垣をすり抜けてミンシルの隣に立ち、結界を解いていきなり現れた。喋っていた男は驚いて尻餅。
「こんな事と出来るんだから、Bランクくらいの魔物なんて大したことないの。」
取り囲んでいた男達が、一斉に睨見つけたが、イクシーはそれぞれの前にたち、右手のひらでヒソヒソ話しのポーズ、左手で小さく手招き。大男達は、中腰でイクシーの背丈に。
「ちょっと待ってね。」
耳打ちして回った。5人全員に耳打ちが終わると、イクシーは、
「始め!」
と号令を掛けて直ぐに結界で隠れた。
人垣の中心にも関わらず、虚ろな目の5人は、ズボンとパンツを膝迄下げると、中のモノを握り、その手を高速で上下した。群がっていた人垣はサッと散り、スペースに余裕が出来ると、座ったり、寝転んだりして、自己解決の快楽に浸っていた。
解放されたミンシル達がカウンターに進むと、他のメンバーも合流して、手続きを済ませた。
「所で、アレはいつまで続くのでしょうか?」
醜態を晒す5人と、止めさせようとして身包み剥がされた男を指差した。
「満足したら止めるわ。」
「ギルド内では、攻撃系の魔法は無効になっているはずですが?」
「ヒールの一種よ、恐怖や痛みに対する意識を別の方向に持って行くの。全ての意識を性欲に振ったらああなの。」
5人に抑えられても激しく抗っていたが、順番に腰を振り、ピークに達すると大人しくなることが解ると、反抗を諦め5人全員が大人しくなるのを待った。
「有難うございます、ライセンス剥奪して追放出来る行為です!何にでも言い掛かりをつけて、私達職員も、他の冒険者さんも迷惑してたんです!」
「お役に立てて何よりです。」
虚ろな目で下半身丸出しの5人とぐったりして全裸の一人が、衛兵に連れて行かれるのを見送ってから宿を探しに街に繰り出した。




